子供と厳冬期テント泊~本沢温泉から硫黄岳へ(前編)

硫黄岳

2020.2.1~2.2、厳冬期の八ヶ岳で親子テント泊登山。

三年ぶりの厳冬期テント泊

雪山テント泊が三年振りだなんて、かるい衝撃。つい最近の山行だと思っているものが、実は数年前だったなんてことが増えてきて、ちょっとビビってる。時間の流れが恐ろしく早い。ヤバイほどに。

前回の雪山テント泊が赤岳鉱泉で、ヤマケイの雑誌に掲載されたんだけど、3年前も前のこととはねぇ(汗)3年も冬季テント泊に行ってなかっただなんて(小屋泊は数回ある)。そんなわけで、久しぶりにテントを担いで冬の八ヶ岳でも行きましょうか。と、いつもの山仲間に声を掛けてみたけど、やっぱりあの人は連れ出せず(笑)肉王ことmokaさんとソウタと3人での山行。

硫黄岳の途中まで〜厳冬期の赤岳鉱泉で子供と雪山テント泊登山(後編)

硫黄岳の途中まで〜厳冬期の赤岳鉱泉で子供と雪山テント泊登山(前編)

本沢温泉にテント張って、温泉入りたいよね。という計画なので、これまた久しぶりの稲子湯から入るルートを選択。初日は本沢温泉で温泉に浸かるだけ、次の日に硫黄岳に登りましょう。というプランなので、出発もいつもよりはゆっくり目で。

八ヶ岳で温泉&スノーハイク(後編・天狗岳)

八ヶ岳で温泉&スノーハイク(温泉・宴会編)

八ヶ岳で温泉&スノーハイク(前編)

9時過ぎにみどり池入口に到着。数台分しか空きがないくて、意外と人がいるなという印象。雪は、走行路にはほとんどないけど、駐車スペースにはたっぷり。数日前に降雪してるから期待はできそうだ。出発準備を整えて、9時半スタート。

自分の荷物は自分で担ぐ。ケータ君ほどの馬力はないけど、昔に比べるとそれなりの重さを担ぐことができるようになったので、本当に助かってる。この時期はどうしても荷が増えるからね。僕はグラナイトギアの58リットルザックで確実に15kgはある。本沢温泉までの約3時間、耐えられるだろうか。

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久々の重荷で、歩く事に必死。天気が良いわりに、写真が少なかったから、余裕なかったんだろうなぁ。年末の谷川岳以来のスノーハイクということもあり、とにかく淡々と歩いた序盤戦。

雪山始めは谷川岳から~親子で雪山登山

こまどり沢。みどり池まで40分もあるかーw。もう肩が痛い。

僕が作ったバックパックを背負うソウタ。asobitogearの子供用バックパック(試作品)。学校用に作ったバックパックだけど、何故かアックスループ付いてるんだよね(笑)これも、もう少しで製品化。学校で使える、10〜15リットルサイズのUL系バックパックというコンセプト。

しらびそ小屋に到着。2/3を歩き終えたという安堵感。あと1/3と思えば、なんとか乗り切れそう。少しだけ休憩して、本沢温泉へ向かう。早く荷物を降ろしたいから。

みどり池で記念撮影。後ろの天狗岳に登ったのも3年前かぁ(遠い目)

天狗岳〜黒百合ヒュッテ 子供と雪山テント泊(後編)

天狗岳〜黒百合ヒュッテ 子供と雪山テント泊(前編)

本沢温泉までのラスト1時間。まだ着かないか、まだ着かないか。そればかり考えて歩くダメな父ちゃんと、いつものようにマイペースで歩くソウタ。見習いたいw。案の定、写真も少ない。

本沢温泉野営場

お昼過ぎ、本沢温泉に到着〜。ザックをおろせる喜び。解・放・感~! といきたいところだけど、テントを張るために、雪掻き&整地をしなきゃいけない。野営場の誰もいない上段へ、mokaさんがプチラッセルでトレースを付けてくれた。

協力し合いながらの雪掻き&整地作業。宴会用のカフラシルも張る予定だから、それなりにスペースが必要で、けっこうな重労働。これも厳冬期テント泊の醍醐味。楽しみながら自分達の居住空間を確保するのだ。この日は、経験を積むにはかなり生ぬるい天候だけど、三年振りだし、今日はそういうの求めてないのでw。

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30分くらいかけて、なんとか三張り。宴会用にカフラシル。僕らの寝床は、右のモンベルのステラリッジ3。奥の赤いテントがmoka宅。ここをベースに、温泉とお酒を楽しんで、明日の朝に硫黄岳を登るプラン。楽しいねぇ。

mokaさん自作のアルミペグが、がっつりと雪を掴んで離さない感じでカフラシルの設営に大活躍。イーストンの60cmロングペグは、雪質の問題かスッカスカであまり活躍できず。ただ、翌朝は気温低下でグッと捉えてた感あるので、工夫次第なんだと思う。

寝床の準備。-20度想定なので、念の為、ナンガ600。右がソウタで、僕より装備レベルは高い。シュラフカバー&化繊インナーシュラフ。身につけるのはダウンジャケットに化繊パンツ&化繊ブーティー。厳冬期でもテントで快適に寝てもらうために、道具を探し、時には作り。自信を持って、この時期でもテント泊に連れてこれる。

雲上の湯

設営が落ち着いたところで、さっそく雲上の湯へ。この時期に野天風呂って、かなり厳しい寒さだと思うけど、せっかく本沢温泉に来たからには、野天風呂だよねー。ソウタには、外の温泉とは伝えたけど、想像してるのは、簡易的な脱衣所のあるような露天風呂だと思う。実物見たら、どんな反応するか楽しみ(笑)

快晴微風。絶好の登山日和。初日に硫黄岳に登る計画もあったけど、無理せず温泉でのんびりプランで良かったと心底思った。明日も同じくらい晴れるみたいだから。俺たち晴れボーイズ。この3人、黒斑山四阿山でもド・快晴だったんだよね。

絶景の四阿山〜厳冬期 子供と日帰り雪山登山

厳冬期の黒斑山へ〜子供と日帰り雪山登山

小屋から5分くらい登ると野天風呂への案内板。いざ。

積雪状況がわからなかったから、ソウタにはピッケルだけ持たせてきたんだけど、正解だった(アイゼンも装着)。トレースはしっかり付いてるけど、いやらしい斜面をトラバースしながら下っていくので、安全のため、ストックかピッケルあれば良いと思う。大人の僕らはアイゼンだけ。他の方は、アイゼンもストックもなしの人もいたから、各自判断で。

日本最高所にある野天風呂、雲上の湯。既に先客あり。僕は5年振りの本沢温泉。ソウタは初めて。すこし苦笑いw。-10℃くらいで野天風呂って、まぁ普通に考えたらおかしいけど、けっこう人がいて笑える。みなさん、好きね~。

先客の方が、とても良い方々で、写真撮りますよーって言ってくれて。mokaさんのカメラで記念に撮ってもらいました。ありがとうございます。親子写真は期待できないと思ってたから、めちゃくちゃ嬉しい。いつの日か、クソ寒い冬に野天風呂に連れてかれたなー、なんて思い出してもらえたら嬉しいw。

3人でも撮ってもらっちゃいました。ビール片手に野天風呂。最高な時間。

で、この時期の野天風呂。入るは天国、出るのは地獄なので、出るのはそれ相応の覚悟とスキルが必要となるわけだ。早着替え、いや着替えの手順と言えば良いのかな。過去の経験から、真っ先に上半身を布で覆うことが大事。これだけで体の冷えがかなり違う。だから、下半身より上半身。で、パンツを履いて、ズボンを履いて、ダウンを羽織れば、もう勝利。細かな残作業は、ここからやればOK。

ということで、僕が先にあがり、次にソウタを化繊ブランケットで包みながら服を着させて、なんとか。ブルブル震えてたな(笑)mokaさんは、下半身を湯舟に浸かりながら、先に上だけ着る方法。この分割方式はオススメ。

温まったのか、冷えたのか。よくわからないけど、楽しかったよねというのが、冬季野天風呂の良いところ(笑)15時まで、一時間くらいたっぷり楽しんだ。満足じゃー。

本沢温泉の小屋前に可愛い雪だるま。トイレを済ませて、テントに戻って宴会タイム。

うたげやカフラシル

カフラシルの中は、ご覧のような掘りごたつスタイルに。テーブルと椅子付きで、快適空間でご飯とお酒を楽しみたいからね。mokaテーブルも久しぶりに出動。

今回の山行前に急遽購入したミニロースター。これ、最高だ。今まで使う機会がなかったけど、ソウタの夜ご飯に毎回迷うので、いっそ好きなものでも焼いてあげたらいいじゃん。ということで買ってみたわけ。ベーコン、イカ焼き、お餅。お餅は栗ぜんざいを持参したので、それに入れて。ちょっとずつ食べてると、案外お腹も一杯になるし、買って良かった。

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ソウタと山に行く時は、毎回夕食難民だったから、「焼き物」という一つの答えがわかり、僕は嬉しい。次はなにを焼こうかと、色々考えるのが楽しい。栃尾の油揚げも外せないなー。

mokaさんは相変わらず変態(褒め言葉w)。この鍋と、はみ出る白菜とお肉。お裾分けいただき、あざっす。締めは、僕が持ってきたうどんを投入してコラボ。アルファ米の出番もなくお腹一杯になってしまった。

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寒い雪山で、身体を温めるには熱燗。珍しく日本酒を持参。いや~最高か。正直、まだまだ飲めたけど、明日の朝は早めにアタックなんで自粛。次の日が下山だけなら…。

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ミニロースターのもう1つの役割。網の部分が、良い具合にヒーターの役割を果たしてくれて、幕内がほんのり暖かく、快適このうえない。輻射熱で手袋とブーツも温められる。今後も手放せない道具だと確信。ヒーターだけなら、小さくて軽量タイプがあるけど、焼き物もするなら、二役のコイツが断然良い!

この時期でも、普通に山を歩いて、野天風呂も入って、いつもと変わらずご飯を食べて、戸惑うことなく淡々とテント生活を楽しむソウタを見てると、ほんと逞しいなって。次はゲンタも、ユウタも。ちょっとずつだけど、この世界を一緒に楽しめたらと思う。なーんてことを歯みがきするソウタを見てて感じた。

寝袋にイン。まだ6時過ぎだけど、もう寝るしかない(笑)すこしだけ音楽聞きながら、会話してたら、いつの間にかソウタは眠っていた。胃も強いし、寝付きも良いし、ほんと羨ましい!僕は、こういう時、寒くなくても、深い眠りに入れないんだよなぁ。

明日は5時起き、6時出発で硫黄岳へ。後編に続く。

子供と厳冬期テント泊~本沢温泉から硫黄岳へ(後編)