2017.1.29、黒斑山の翌日は四阿山を歩いてきました。
厳冬期の四阿山(あずまやさん)
四阿山(あずまやさん)は長野県と群馬県の県境に跨る山。標高2,354m。日本百名山の一つに数えられている。吾妻山・吾嬬山(あがつまやま)などとも呼ばれ、嬬恋村では吾妻山が用いられている。
あさまの森オートキャンプ場を6時過ぎに出発し、あずまや高原ホテルへ移動。最後のアプローチだけ道路に雪はあったけど、二駆のヴァナゴンさんでも無事に到着することができた。今日もスタートラインに立てる幸せw。この時期の山に登るなら四駆かなぁって思う。悩ましいところ。
7時過ぎ、あずまや高原ホテルの登山者専用駐車場(無料)に到着。2台ほど空きがあってセーフ。
7時半、出発準備を整えて、四阿山へ。3.5Hとは、手応えのありそうな山。この時期の四阿山は、ヤマレコを見てると、風が強くて山頂までとってもハードなイメージ。我が家はちょっと不安あり。
でもね、そんな不安もすぐに消え去った。まじかー、今日も晴れかよ(笑)嬉しい誤算というか、こんなに晴れると思ってなかったから、なんだか嬉しい。今日も大当たり?
牧草地に入ると視界がひらけ、左から根子岳、中四阿、四阿山が。近いようで遠いパターン。山あるある。でも、ゴールが視界に入ってるのは、気持ち的に楽かな。
mokaさんが誰もいない雪原を駆け上がってくる。後ろに中央アルプス〜御嶽山〜乗鞍〜北アルプスを従えて。しょっぱなから絶景で出迎えてくれる四阿山。イカスぜ!
風もなく、雲もなく、気温もそこまで低くなく、今日も大当たり。ソウタはアウターを脱いで、フリースのみ。僕も昨日と同じくベース+フリースの2枚。それでも、汗ばむほどのコンディション。他の登山者も、こんな穏やかな日はなかなかないと言ってました。
スノーシューハイク
久しぶりのスノーシュー。ツボ足だと踏み抜くので、シューかワカンがないと厳しいかな。ソウタは体重が軽いから踏み抜くことも少ないし、歩きやすいようにアイゼン歩行。でも、思ったより歩きにくそうにしてたから、ちょっと可哀想だった。じんわりと脚力を奪われたよう….。スノーシュー履かせてあげれば良かったかな。
シュカブラ。牧草地エリアは風を避ける場所がないから、吹きっさらしの強風を受けると厳しいルートになる。
気持ち良すぎ〜。バックカントリースキーの滑走跡が無数にあり、スノーシューのトレースも複数。みんな自由に登って降りて。我が家も下山時は、ココをアレで駆け抜ける予定。辛い登りも最後の楽しみを考えれば、何てことはない。ふふふ
樹々の観察も忘れずに。ソウタは春を待つ植物を観察するのも大好き。春が来れば、さらに楽しい山歩きが待ってる。まだ冬だけど、今から楽しみだね。
中間地点になる中四阿への分岐を過ぎると、徐々に斜度が増してくる。ソウタはピッケルを片手にグイグイ登る。僕はストック&スノーシューのまま。MSRのスノーシューはリフターをあげるとかなり楽に登れる。
北アルプスの屋根感w。これは紛れもなく日本の屋根。穂高や槍ヶ岳はもちろん、右は白馬岳まで、くっきりと見える。
鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、不帰嶮(かえらずのけん)、昨年秋に歩いた白馬三山も。ため息しか出てこない。はぁ、これを見れただけでも幸せ。ソウタも綺麗〜を連呼。わかってるね〜
昨日歩いた黒斑山や浅間山方面。今日は噴煙も控えめ。中央にはうっすらと富士山も見える。
8合目あたりから斜度も増してくる。歩けど歩けど、なかなか着かないw。簡単には登らせてくれない四阿山。ソウタも脚に疲れが見え始め、ちょっとペースダウン。と言っても、それなりのペースだから、立派なんだけどね。
おぉ、ようやく四阿山の山頂が見えた。もう一息。
期待していたスノーモンスターは不発。連日の気温でご覧の通り。北側だけちょっと残ってる程度。残念だけど、致し方ない。
山頂が近づいてくると、気温も下がり、風も出てきた。アウターを羽織り、バラクラバを装着。ここからは厳冬期の雪山が顔を出してきた。防寒対策はバッチリなので、怯まず進む。
山頂直下の急登を登り終えると、ついに見えた!よろけるほどの強風ではないけど、雪庇があるので慎重に通過。ソウタは「エベレストみたいだね」って。もちろん行ったことなんてないし、イメージなんだけど、彼なりにそう感じたんだろうね。確かに、山頂付近は、風も強く、今までの緩やかな登りとはガラッと雰囲気も変わって、雪山の厳しさを感じた。
百名山、四阿山(2354m)、無事に登頂〜!息子をリスペクト。おめでとう!すごい。
チームハレボーイズの3人で。ボーイズは1人だけどw
手元の温度計では-13度、風速計は7.8m。天気が良いとはいえ、-13度もあったとは、どうりで寒いはずだ。mokaさんがバラクラバをしていないのは、やっぱり誰よりも山男なんだと思った(笑)
山頂で「子供用のアイゼンなんてあるんですね〜」と聞かれましたが、子供用ではなくて一般的なアイゼンを一番短くして使ってます。靴のサイズは20cmだけど、外寸で24cmくらいあって、ブラックダイヤモンドのコンタクトストラップ10本爪を一番短くしてちょうどいい具合にフィッティングしてます。詳しくはこちらを参考に→子供のアイゼンについて
ピッケルも子供用というのはないので、50cmの短い軽量タイプを使ってます。
手前に根子岳。奥は、妙高山、火打山、雨飾山方面。今年こそは登りたい。
ここ四阿山山頂から谷川岳へと続く100kmものロングトレイルコースが来年開通予定らしいですが、期待しちゃいます。ソウタと2〜3日で100km歩けるくらいの走力と体力は身につけたいところ。
ぐんま県境稜線トレイル(PDF)
県境稜線トレイル 未整備区間9キロ調査 18年度開通目指す
谷川岳、四阿山など稜線100キロ巡る自然歩道 群馬県が整備
名残り惜しいけど下山。今日もありがとうと思わず感謝しちゃうくらい、最高の眺めだった。ソウタ、頑張って良かったね〜。
今日のランチは、風の弱いところまで戻ってカップ麺ランチ。
エアボード下山
さぁ、食後のお楽しみタイム。まずはヒップソリ。トレースを外れた雪面でも、ソウタくらいの体重ならスイスイ滑走できちゃう。
お次は、秘密兵器の登場(笑)これがやりたくて、エアボードソフトをザックに忍ばせて担いできたの。ザックの中に収まるし、そこまで重くもないから、本気で滑るならヒップソリより断然こっちがオススメ。スキーやボードは担げないけど、これは子供の滑走道具としてかなり優秀だと思う。
去年、セールで5000円で購入。値上がりしたのかな?
誰もいない、トレースもない。そんな場所を自由に滑る。本当に気持ち良さそうだ。本来の乗り方じゃないけど、気にしない。牧草地エリアの上から下まで、上手に乗れば多分ノンストップで一気に降りられるくらい。
14時、無事にゴーーール。休憩含め、約6時間半の山行でした。決して歩きやすいトレースではなかったけど、最後までよく頑張ったね。お疲れさま。
渋沢温泉
下山後は近くの渋沢温泉へ。ここ、とても良い温泉でした。休憩所にはカットりんごの無料サービスもあって、ナイス!
黒斑山と四阿山の大当たりをお祝いして。乾杯!!mokaさん、お付き合いありがとうございました〜。マジで最高でしたね。またよろしくです!
まとめ
四阿山。この時期のこの山はちょっと厳しいかな?と思っていたけど、無事に登頂。今回は条件が良すぎたので、あまり参考にならないかもしれないけど、登頂という結果は何よりも僕ら親子の自信になった。準備もしっかりできたし、装備面も問題なかったし、道中のペースも歩き方も今まで通り。しっかり成長できてるなって。雪の四阿山を歩いて、また少し経験値が上がったかな。四阿山、良いお山でした!
長男の後ろ姿がどんどん逞しくなる。さぁ、次はどこ歩こうかなぁ。
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