北アルプス大展望の薬師岳へ~子供とテント泊登山(前編)

山遊び

2020.8.14~8.15、夏休み山行で北アルプスの薬師岳へ!

3カ月前の山歩きなんで、ちょっと記憶が薄れかけてるけど、しっかりと書き残したい。

2020年、いつもと違う夏

2020年夏。新型コロナウイルスの影響により、北アルプスの山小屋は、ほとんどが完全予約制。小屋だけではなくテント泊も同様。ただし、テント泊で予約が必要なのは、混雑が予想されるある一定期間なんだね。全日予約制なのかと思ってたら勘違いだった。でも、8月はそれに該当する日が多く、特にお盆時期の人気の山域は、激しい予約戦争に勝たなきゃテント泊もできないほど。双六小屋、三俣山荘、雲ノ平などなど。だから、今年の夏は北アルプスを歩くのは無理だなって諦めてたの。

その代わり、2泊くらい使って縦走でもしようか。東北か関西あたりはどうだろうか?と、狙いはするものの、なんだかやる気が出なくてw。そんな僕に、忠太さんから嬉しいお誘いが!なんと、お盆時期の双六小屋でテント泊の予約ができたと。しかも2張り予約していると。おいおい、まじか~。諦めてた北アルプスを歩けるだなんて、行きますわよ、行かせてください!。

双六小屋エリアは、ソウタが一年生の夏に歩いて依頼。もう4年も前の話。新穂高から1泊で三俣山荘まで辿り着いたものの、鷲羽岳には登頂できなかった、ほんのり悔しい思い出。ついにリベンジの時が来た。楽しみだー。

子供と歩いた42kmのロングハイク!三俣蓮華岳・双六岳〜子供とテント泊登山(後編)

子供と歩いた42kmのロングハイク!三俣蓮華岳・双六岳〜子供とテント泊登山(前編)

ま、そんなに都合良くいかないのが世の常(笑)。予定してた日が雨予報(涙)、我が家は軟弱なので、雨では突っ込まない派。子供達も晴れた北アルプスを見たいと言う。景色が見れないのなら行かなくて良いとまで。その気持ち、わかる。

「親子登山」を楽しむ身からすると、青空の下を歩きたいし、素晴らしい景色を子供達に見せてあげたいって考えちゃう。スキルアップ・経験値アップが目的なら、雨もアリなんでしょうけど、夏休みの山行は、そういうのを求めてなくてw。子供達と気持ち良く歩いて、一緒に素晴らしい景色を堪能する。それが、夏山に限らず、我が家が山へ行く理由。同じお金と時間をかけるならね。

というわけで、比較的天気が安定するお盆後半にスライドさせてもらうことに。忠太さん、我が儘言ってごめんなさい。後半になると、流石に双六小屋のテントは予約でいっぱいなので、必然的に行き先も変更。そこで登場したのが「予約の要らないテント場」。

北アルプス薬師岳手前にある「薬師峠キャンプ場」がまさにそれ。薬師岳も黒部五郎岳も、どちらも未踏な我が家。薬師岳は日帰りでも行けるだろうけど、2泊するなら黒部五郎岳も歩けちゃうね。なんて話で、8/14~8/16の2泊3日で北アルプス、薬師岳へと向かったのでした。

きときと寿司

忠太家と待ち合わせして、前日に富山入り。高級回転寿司?のきときと寿司で夕飯を食べて、折立で車中泊という流れ。初めてのきときと寿司。何度か行こうとして行けなかったお店なので、この機会に。夏休みだし、好きなもの食べて景気良くいきましょ。それにしても、のどぐろ・白エビ、まじでうまかった。

クマ出没の折立へ

折立へ向かう有料道路ゲートで、キャンプ場にクマさんが出没して閉鎖したとの案内。数日前にtwitterで折立にクマが出たと写真がUPされてたのを見たので、まぁ出るだろうなとは思ってた。今年はクマ出没のニュースも多いし。でも、折立って、昔からよくクマが出没してるような…。9botaさんのブログにもテントをかじるクマの写真あるしね。

駐車場に付いても、ちょっとソワソワ。外で椅子に座って、ビール飲んでお菓子を食べてたのは、今思うとゾッとする行為だったなw。もちろん食料もゴミも全て車内にしまい込んで寝ましたよ。

夜中のトイレは怖くて行けない。朝の出発準備も大丈夫かな。いろんな不安があったけど、車に入れば、そんな不安もどこ吹く風。5人もいて緊張も薄まったのかもね。

折立~太郎平小屋

初日の行程は、折立から薬師峠キャンプ場を経由して薬師岳。テン場が山頂の手前にあるからザックを降ろして空身でアタックできるのは気持ち的に楽。

心配してたクマさんだけど、出発準備中に出てくることはなかった。臨時駐車場から登山口までの林道も確率は高いみたいだけど、ここも大丈夫だったな。登山道に入ってしまえば、前後に登山者も多いし、こちら5人パーティーで賑やかだから大丈夫かな。うん。

天気はご覧の通り、快晴!日程ずらして正解。夏山はこうでなくちゃ。数日前の海水浴で日焼けしすぎたから、この日はしっかり日焼け止めを・・・。たぶん塗ってたと思うんだけど、クマに気を取られて塗り忘れた気もするw

糸魚川で海水浴~能生(のう)海水浴場

今回の山行は我が家初の2泊。意外に思われるかもしれないけど、これまでどの山も1泊2日だったの。ベースの荷物は変わらないけど、食料が一気に増えるよねー。しかも3人分。さらに、足りなくなったらどうしよう…なんてことを考えてしまい、気が付いたら、けっこうな食料を担いでいた(汗)例えば、りんご2個、果肉入りフルーツゼリーで1.5kgくらいあったりしてねw

僕はいつも通り40ℓザック一杯に荷物を詰め込んで、ソウタにもそれなりに担いでもらう。ゲンタにも当日分の食料やお菓子とか軽めな荷物を分散して、初めての2泊山行参考に望んだ。

序盤の樹林帯を抜けたら、一気に視界が開けて快適&最高なトレイルを進む。お隣の白山もバッチリ見えるし、目的の薬師岳もご覧の通り。この時間は少し雲がかかってるけど、登る頃にはきっと取れてるはず。高まるなー

クロユリ咲く、開山1300年の白山・御前峰へ〜日帰り親子登山(後編)

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いやー、折立から太郎平小屋までのルート。想像以上に素晴らしい眺めと雰囲気で最高かよ。少しコースタイムが長めだけど、晴れた日なら奥様も一緒に歩けそう。雨&雷は怖くて無理だけどw

我が家のキッズハイカー。パンツは自社ブランドasobitogearのYAMA-Pantsストレッチ、色はイエロー。キャップは山と道、Tシャツはコロンビア。ザックは、こちらもasobitogearの試作品。ゲンタはリュックだけ四角い薄型のArch7で、それ以外は全部お揃い。早朝は寒いということで序盤はロングパンツ。当然短パンも持参してるので、テン場で正装に着替えて山頂アタック予定(笑)

折立から太郎平小屋まで、ゲンタにしてはかなり早いペースで歩いてる。我が家だけだとこうもいかなくて、いつもと違うメンバーで歩くからこそ、いつも以上に頑張れたりするんだろうね。忠太さんとケータくんは、こっちに合わせてくれてるけど、ペース配分も絶妙で、ほんと頼りになる。一緒に歩く機会も多いから、うちの子供達のペースを把握しているのかもしれない(笑)

折立から3時間半くらい、太郎平小屋が近づいてきた。大きなトラブルもなく、ペースも上々。初日に薬師岳登頂の予定だけど、この天気に思わず、黒部五郎岳に行っちゃう?みたいな会話があったとかなかったとか。

太郎平小屋

太郎平小屋に到着。ザックを降ろして小休止。このまま黒部五郎岳も頭をよぎったけど、予定通り薬師岳へ向かう。テント場もここから20分くらい。標識に五色ヶ原の文字。立山まで抜けられるんだよね。いつの日か、劔岳から新穂高まで繋げて歩くのがささやかな夢だったりする。

子供と夏の立山へテント泊登山(テント泊~下山編)

子供と夏の立山へテント泊登山(後編)

子供と夏の立山へテント泊登山(前編)

右に黒部五郎岳。真ん中手前に雲ノ平。左が水晶岳(黒岳)かな。奥は、三俣蓮華岳と鷲羽岳だろうか。4年前、三俣蓮華岳の山頂から眺めた山域。あの時は、山歩きの経験も少なくて、北アルプス最深部のスケールに圧倒されたっけ。今も、その印象は変わってないんだけどね。雲ノ平には、いずれ行きたいし、ここから見える山々もじっくり歩きたい。

振り返ればこの景色。左は、北ノ俣岳?かな。明日、歩く予定。あくまで予定(笑)

今日の目標、薬師岳ピークも確認。雲も切れて、晴れ渡る青空。これは勝利の予感しかしない。テント場で重い荷物を降ろして、身軽になってアタックだ。

後編につづく。

北アルプス大展望の薬師岳へ~子供とテント泊登山(後編)