燧ヶ岳で子連れハイク~雪渓を越えて

燧ヶ岳

2021.6.20、尾瀬の燧ヶ岳を子供達と歩いてきた。今回は父子ハイク。

遥かな燧ヶ岳

遥かな尾瀬、ならぬ遥かな燧ヶ岳(ひうちがたけ)。尾瀬には何度か訪ねているのだけど、燧ヶ岳とは縁がなく未踏。「残雪期の燧ヶ岳は難しいなぁ」「登るなら紅葉の尾瀬が良いなぁ」。あの山にはこの時期に登りたい。そんな気持ちってあるよね。過去に、夏の尾瀬ヶ原の暑さを経験してるから、できれば涼しくなる紅葉の時期に歩きたい。そんな気持ちでいたはずなのに、なぜか梅雨の季節に尾瀬へw。

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尾瀬はユウタも行きたがっているし、未踏の燧ヶ岳にはタイミング合えば登りたかったので、天気が微妙ではあったけど、秋まで待てず、おもいきって向かうことにした。前回の陣馬山で、ゲンタもユウタも雨ハイクを経験。予報は晴れではないけど、それほど荒天でもない。多少降っても大丈夫だろうと判断。

雨のJINBA to TAKAO

前日の土曜に、宇都宮のみんみんで餃子を食べてお腹を満たし、檜枝岐村へ移動。以前、会津駒ヶ岳に登った時に感じた「最寄りのICを降りてからの遠さ」、変わらないねー。高速降りてから2時間半だもん、やっぱり遠く感じちゃう。アイコマの数日後に行った奈良の大台ケ原、そして去年行った大峰山も、ここと同じくらいICから遠いんだよね。

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20時まで営業してると思ってた燧の湯に30分前に到着するも、コロナ禍による営業短縮で19時までとは知らなんだ。この日の温泉はお預けとなり、尾瀬御池の駐車場へ移動して車中泊。

翌朝は4時起き5時出発。天気は予報通り残念な感じ。ま、降ってないだけ良しとしましょ。雨の予報もないし・・・

湿原散歩もこれだけ霧が濃いと微妙。なんも見えねぇーw。しっとり水滴が衣服に纏わり付いてくるくらいの霧。というか小雨だ。聞いてたのと違うー笑(いや予報だし)

ついにはレインウェアを着なければキツイくらいの雨が降り出した。陣馬山の経験がここで活きる。子供達の口から、「帰りたい」という言葉も出ることなく、いたって普通に登っていく。土砂降りになったら引き返そうとだけ伝え、進むことにした。

ここはたしか熊沢田代付近だったと思う。サザエさんの景色を期待してたんだけどなー。まっしろけ。

しばらくして雨は止んだ。こんなコンディションでも歩き続けられる逞しさが、いつの間にか身に付いてたのね。父ちゃん嬉しい。雨雲らしきものは過ぎ去り、もう降らなさそうな気配。薄っすら青空もチラ見え。標高を上げたら青空かもしれないね~なんて淡い期待を胸に、先へ進む。

雪渓を越えていけ

この時期の尾瀬御池コース。事前情報でルートにいくつかの雪渓あり。雪解けが進んでいるとはいえ、ちょっと前には12本爪とピッケルで歩いたなんてレコも。幸い、直近で歩いた方のレコが確認できて、チェンスパで大丈夫だろうと判断。念のためピッケルも・・・と考えたけど、ストックで対応することに。

この写真の手前まで、チェンスパを装着してたのに、しばらく雪がなかったので一旦外したら、すぐに残雪が出てきたという、山あるあるw。短い区間だったので足跡をたどって無事通過。5月に編笠山を登った経験も活きている。

編笠山でファミリーハイク

雪渓のトラバースほど気を遣うことはないw。何事もなくて良かったけど、短いとはいえ、チェンスパ装着すべきだった場面。面倒に思ってはいけないなと。ここを通過した後、広い場所で装着。子供3人だから、脱着スペースにも気を遣うのだ。

この日一番長い雪渓。ここはトラバースではなく直登。チェンスパ&ストックで、気を抜かず登る必要がある。斜度もそれなりにあるから。チェンスパで心許ないと感じるなら、前爪のあるタイプがより安全だろう。

雪はそれほどグズグズしてないので、チェンスパの短い爪でもしっかりと引っかかるので問題なさそうだ。気温が上がると、また違うコンディションになるだろう。ゲンタとユウタにストックを持たせ、僕は最後尾で、何かあれば受け止める。

雪を歩くのが初めて、スパイクを付けるのも初めて、という場合は、残雪の燧ヶ岳(尾瀬御池コース)はオススメしない。時期をずらすか、別のルートから登る選択肢が◎だろう。ゲンタとユウタ、経験が浅いけど、5月の編笠山、去年の黒斑山、数年前には雪の入笠山も歩いたことがあるので、問題ないだろうと判断して連れてきている。6年生のソウタは、ゲンタのサポートならできるから、そういう安心感もあるしね。

編笠山でファミリーハイク

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2人とも、怖がることなく登っていく。

ひらすら直登。歩き続けて慣れてきたのか、良いペースで登っていく。この場所が、雨じゃなくて良かったー

無事、雪渓を登り詰めて、ここが最後の雪渓ポイント。なかなか厄介で、スパイクしてるけど、距離もあったり、少し怖いかなって場所。念のため、ゲンタもユウタもパパがサポートしながら渡ることに。2往復して、何事もなく通過。ホッとした。この先、山頂までもう何もないはずだから。

雪渓を越え、ガスガスの中、燧ヶ岳(爼嵓)に登頂~!久しぶりの百名山。3人ともよく頑張ったね。

まさか8時に着くとは思わず。3時間で登れたのかーと驚き。天気も良くないし、雪渓もあったし、時間はかかるだろうと読んでいたけど、結果的にはコースタイムより30分早い到着。ソウタとゲンタは、登りでは既にパパより速いので、ユウタのペースが明らかに上がってるってことだね。

眺望ないのに、妙に元気な小学一年生のユウタ。よく頑張りました。

晴れてれば言うことなしだったけど、天気が悪い中、ここまで登ってきて山頂で楽しそうにしてる姿を見れて、ほんの少しだけ報われた。欲を言えば、ここから尾瀬ヶ原や尾瀬沼なんかを見せてあげたかったけどね。

柴安嵓に行くかどうか迷うこと数回。行こうとしたら、間違えて尾瀬沼に降りてしまい、慌てて登り返しw(ツライ)。気を取り直してもう一度行こうとしたら、今度はデポしたザックにチェンスパを置いてきてしまい、 柴安嵓の山頂直下は、スパイクなしだと厳しそうだから、またまた引き返すことに。そうしたら、天気もこんなだし、行く必要なくない?となり、結局このまま尾瀬沼に降りることにした。三度目のなんたら、やっと下山を決意(笑)

ハラとヌマ。雰囲気のある文字だw

ソウタ目線の高山植物

すごく綺麗に撮れてる。高山植物に対して、昔ほど熱心ではなくなったけど、知識はしっかり残っているようで、大抵は聞けば答えてくれる。

下山を決めたとはいえ、ちょっと未練も残ってたりして。同じように、ミノブチ岳で1時間ほど晴れるのを待ったご夫婦がいたけど、眺望はなかったみたい。11時くらいに晴れたので、8時は早すぎたってことだよね。でも、早出早着は基本だし、しょうがないよね。こんな日もあるさ。

少し小雨が降ったり、安定しない天気。足元に注意して下山。

長英新道が想像以上に長い…

時間と共に視界が良くなってきて、あらまぁ尾瀬沼が見えますわよ。下山すると晴れるってのは、山の真理。

長い長~い長英新道もやっと終わり。新道って名の付くルートは甘く見ちゃだめだよね。笠新道とか南岳新道とか読売新道とか。ヤバイのしかない笑。長英新道は、割と普通な部類かもw。

尾瀬沼は晴れていた

長英新道を降りると、目の前には、青空と湿原が広がっていた。想像以上に良い天気になり、テンションも上がってきた。ここで初めて、尾瀬に来たんだという実感も湧いてきた(笑)

雪渓&ガスの燧ヶ岳登頂から一転、青空の下、なんて平和な木道散策だろうか。とても同じ日の出来事とは思えない。

癒されるねぇ。心が落ち着く。

11時過ぎの燧ヶ岳。山頂がしっかりと見える。山頂で3時間くらい待たなきゃいけなかったなら、降りてきて正解でしょ。

尾瀬沼ヒュッテでランチ。無印のキーマカレー&パンは、ここ一年の定番ランチに。そろそろ飽きてくる頃だけど、疲れた体にカレーって、やっぱり美味しいんだよなー。食は進むと言うか、山に入ると胃が弱くてあまり食べられない僕も、カレーは食欲をそそってくる。

山頂で1時間待ったというご夫婦と再会。色々とお話させていただきた。お子さんもいるけど、今日は夫婦二人で山に来たみたい。その後、燧の湯でも再会を果たす(笑)

大江湿原を通り、沼山峠まで。

お花を眺めながら、のんび~り歩く。あぁ、これが尾瀬の歩き方。

朝5時から歩き始め、目的の燧ヶ岳に登り、尾瀬沼を散歩しながら帰る。これ以上、充実したハイクがあるだろうか。燧ヶ岳山頂からの眺望はなかったけど、そんなことも気にならないほど、尾瀬を満喫した一日。

沼山峠に到着。バスの出発まで5分というナイスタイミング。すぐに乗り込んで、尾瀬御池の駐車場へ帰還。いや~、楽しかった。

今回もナイスハイクでした!サイコー