初秋の鹿島槍ヶ岳へ!~子供とテント泊登山(鹿島槍ヶ岳編)

山遊び

2018.9.23~9.24、秋の北アルプスでテント泊。爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳へ。

双耳峰、鹿島槍ヶ岳へ

爺ヶ岳に登り、次に目指すは冷池(つめたいけ)山荘。稜線の先、窪んだところに見える赤い屋根がそれ。近いようで遠い。見えてるけどなかなか着かない。は、山あるある。

初秋の鹿島槍ヶ岳へ!子供とテント泊登山(下山・黒部ダム編)

初秋の鹿島槍ヶ岳へ!~子供とテント泊登山(爺ヶ岳編)

剱岳を視界に入れながらの極上な稜線歩き。良い景色だ。この日は、パンツとサコッシュの色がお揃いで、良い具合に溶け込んでるなぁ。サプレックスナイロンのOD Green、かなりオススメ。

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テントを張った種池山荘が見える。ここから見ても、本当に良いロケーション。

爺ヶ岳北峰はスルーして、一気に冷乗越(つべたのっこし)まで。ここから小屋まで10分。結構下るので、帰りは登り返しがキツイだろうな。

10:28、冷池山荘に到着。とりあえず、山頂アタック前の儀式でコーラを二人でがぶ飲み(笑)お昼頃に山頂を踏めそうなので、予定通り、鹿島槍ヶ岳の登頂は問題なさそうだ。特段早いわけでもないけど、疲れの出ない良いペースで歩けてる。ゆるハイク、良いね。

小屋からそこそこ登った場所にある冷池山荘のテント場。種池山荘のテント場とは比較にならない解放感と眺望。種池山荘のテント場は森に囲まれていて眺望ナシなので、テントから景色を眺めたい場合は、こっちだね。ただ、小屋との距離もあるし、それなりに登り降りが必要となる…。

さぁ、鹿島槍ヶ岳へ。ここから見ると、双耳峰じゃなくて、トリプルクラウン?みたいな山に見えるけど、手前が布引山で、奥の2つが鹿島槍ヶ岳南峰&北峰。まずは布引山へ登る。

単に通過点かと思いきや、立派過ぎる(笑)しかもデカイw。北アルプスの山って、こんなに大きかったかなぁ…

布引山(2683m)に到着。人もいなくていい場所ね。

真ん中は牛首山か。あの尾根を下っていけば、黒部峡谷。山と高原地図にはルートがないからバリルートかな。阿曽原温泉小屋は一度訪ねてみたい。

鹿島槍ヶ岳(南峰)が近づいてきた。稜線上は風も強くて、フリースを着込む。夏山は終わり、もう秋なんだと実感する。

12:10、日本百名山 鹿島槍ヶ岳(2889.1m)に登頂~!久しぶりにヘルメットを被らない、穏やかなハイクだったので、気持ち良く歩けた。日本百名山は、区切りの50座か。ソウタ、おめでとう!ちなみに僕は月山に登頂してないので、一つ少ない49座だったりしますw。

日本百名山について

年長さんから日本百名山を意識して歩き始め、約3年半くらいで半分。山歩きは月一ペースで、他に、家族みんなでキャンプに行ったり、次男・三男が歩けるような山も歩いたりするので、百名山ばかりではないです。でも、親子登山がメインであるため、情報量の多さ(計画を立てやすい)、人の多さ(登山道が整備されていたり、目撃者となる登山者が多い)、アクセスのしやすさなどを考慮すると、どうしても百名山を中心に山行計画を立てることが多くなってしまうんです。人の歩かないマイナーな山は、家族だけで歩くには、なかなか勇気がいるのでw。ソウタ本人は、山バッジを集めるのが楽しいみたいで、百名山を意識して歩いているので、それはそれで目標があって良いのかな。親としてはできるだけサポートしてあげたいところ。これからも、ペースは変わらないので、ソウタが小学生の間に制覇は難しそうだけど、安全優先で、子供と楽しみながら続けていきたいと思う。

毎週百名山だけを登って2年くらいで制覇するという人も増えているようですが、我が家のように、決められた出撃回数や限られた休日で、できるだけたくさん子供と歩きたい。このブログは、そんなパパさんママさんの参考になれば嬉しいです。

去年歩いた五竜岳と手前が八峰キレット(はちみねキレット)。時間的にも余裕があったので、キレット超えしたかったのが本音。ただ、今回はヘルメットのないハイクがテーマで、ソウタにもそう伝えていたので、ここまで。下見もできたし、大キレット、不帰ノ嶮(不帰キレット)と共に、来年以降の目標にしよう。奥には一昨年歩いた白馬三山白馬鑓温泉、また行きたいなー。

白馬三山縦走&秘湯白馬鑓温泉へ〜子供とテント泊登山(後編)

白馬三山縦走&秘湯白馬鑓温泉へ〜子供とテント泊登山(前編)

これが八峰キレットか。この下にキレット小屋があって、ここからコースタイムで2時間。八峰キレットを超えるなら、一日で扇沢から五竜山荘までいきたいなぁ。なーんて計画をやり遂げたいかも。

岩場チャレンジ!唐松岳〜五竜岳縦走〜子供とテント泊登山(後編)

岩場チャレンジ!唐松岳〜五竜岳縦走〜子供とテント泊登山(前編)

歩いてきた稜線。手前に布引山、左に爺ヶ岳。正面少し奥に、ドシっとした蓮華岳。さらに奥には穂高連峰槍ヶ岳の姿も。

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念願の穂高へ!前穂高岳から奥穂高岳&涸沢岳~子供とテント泊登山(前穂高岳編)

こちらは立山と剱岳。あちらも最高の天気だったことでしょう。10月、登りに行こうかな…

北峰までの往復は+1時間ほどあればできるけど、テント場に戻るのが16時ギリギリになりそうだったので、今回は南峰のみ。いずれ八峰キレットを超える時に歩くだろうから、その時のお楽しみに。

ガスと青空と紅葉。

こっちから見ると、冷池山荘も凄い場所に建っている。東側に崩落個所が多くて、この先どうなるんだろうか。

無事、冷池山荘に戻り、ザックを置いて休憩。ぜんざいを食べる。うまし!コーラも飲んで、一息ついたので、なんとか種池山荘まで戻れそうだ。心配なのはソウタじゃなくて、僕だから(涙)

さぁ、もうひと歩き。冷乗越からの登り返しがキツそうだなーw

赤く染まる葉

丁度、荷揚げ中だったので、冷乗越で10分程眺めていた。初めて間近でみたので、ソウタは嬉しそうだったなぁ。機体にはアカギヘリコプターの文字。オレンジと緑の機体は、あまり見かけないかも。

紅葉を眺めながら、爺ヶ岳北峰までの登り返し。

さすがに疲れも見えてきて、ちょっとペースダウンかと思いきや、いやいや。止まらず淡々と登るから、疲れ切ってペースの落ちた大人達を追い越していく。この日、ソウタに一番離された区間だったりする(涙)ほんのちょっとだけねw

登り返しも終わり。ここまできたら、残すは南峰への登り返しだけだから、なんだかホッとした。爺ヶ岳は雷鳥が多いみたいだから、帰りに遭遇出来たらいいねーなんて会話をしながら歩いてたけど、今回の山行でお目にかかることはできなかった。残念。

今日歩いた鹿島槍ヶ岳までの稜線。天気も良くて、景色も抜群で、歩きやすいし、サイコー。距離はそこそこあって、アップダウンもあるけど、総じて歩きやすい道なので、いつの日か家族全員で歩けたら良いな。

種池山荘への下り。ここは走れるねって、登るときに話してたけど、結局は早歩きしただけw。トレランの下りのように、飛んで降りるようなイメージを抱いていたが、現実には足が付いてこないという。僕らはまだまだ未熟者w。最近ようやくCTの0.6くらいで歩けるようになったけど、普通に歩いて0.5、走って0.3~0.4くらいまでになったら、少しは自信がつくのかな。

種池山荘周辺が綺麗に色付いている。

紅葉のトンネルをくぐり、種池山荘へ帰還。岩場のない普通のコースなら、もう心配事もなくなってきたよ。逞しくなったものだ。

15時過ぎに戻ると、テント場はご覧の通り。連休中日だけれど、そこまでギュウギュウではなかった。詰めれば、まだ張れそうだしね。今回は早着ということで、自立のステラリッジではなく、テラノバ。バスと電車移動なので、できるだけ軽くしたくて、軽量テントをチョイス。

乾杯~!種池山荘には、なんと生ビール(@700円)があるのだ。もちろん飲んじゃうよね。これから下山する人、到着した人達を観察しながら、のんびりビールを飲む。幸せしかない。

種池山荘に15時過ぎまで戻れれば、日帰りも余裕。翌日の下りは1時間半だったので、日が暮れる前に下山できる。去年までは、鹿島槍ヶ岳なら一泊って思っていたけど、歩くペースが速くなるにつれ、日帰りで行ける山が増えてきたのは嬉しい事でもある。ただ、今日みたく、「どうしてもテント泊」な気分の時は、のんびりテント泊を楽しむけどね。

山のフルーツ最強説。持参したリンゴを丸かじり。お菓子よりも食べやすいし、ソウタも喜ぶ。少し重たいけど、自分で担いでるからOK。僕は花粉症による口腔アレルギーなので、残念ながらリンゴはNG。

夜ご飯は、お茶漬けでさらっと済まし、日暮れまでのんびりベンチで過ごす。冷え込んできたので、プリマロフトの保温パンツを。テント泊時に快適に過ごすためのアイテム。

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常駐パトロールの方がいたので、明日予定の針ノ木岳方面の登山道状況などを確認。アップダウンはあるけど、良いコースだよと言っていて。僕も赤沢岳から黒部湖が見たかったので、2日目に歩くつもりで登山届を出してきた。

ただ、アップダウンが結構あるのと、何より距離もある。4時起き5時スタートじゃないと昼過ぎには扇沢に降りられない(CT0.7くらいで歩いて)。そして、稜線上にエスケープルートがないので、万が一天気が崩れたら、その時は新越山荘か針ノ木小屋に泊まることになる…。なーんて、色々考えてたら(歩かないで済む理由を見つけていたのかもしれないw)、午後から天気が崩れる予報も出ていたし、今日くらい晴れないなら、またの機会で良いんじゃね…。と納得させたw。2日目に歩く距離が長いと、モチベーションの維持が難しい(笑)グループ山行なら行ったんだと思うけど、単独の場合は、強い意志が必要だw

18時過ぎにはテントに入り、深夜バスであまり眠れなかったので早目の就寝。ソウタは爆睡だった。

下山・黒部ダム編につづく

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