岩場チャレンジ!唐松岳〜五竜岳縦走〜子供とテント泊登山(前編)

五竜岳

2017.8.5〜8.6、ソウタと北アルプスの唐松岳〜五竜岳を縦走してきました。

岩場トレーニング

今シーズンの目標の1つである五竜岳〜唐松岳縦走。特に、五竜岳の登りと唐松岳側にある牛首の岩場にチャレンジするのが最大の目的。きたるべき槍穂・劔への挑戦を前に、徐々にこういう岩場のある山を経験したいのです。

本当は1週前に歩く予定でしたが、直前まで粘るも天候が悪く断念。早々に翌週へスライドし、リベンジの機会を待つ。大抵、延期した後の天気も悪い場合が多いけど(笑)、ヤマテンの予報ではそこまで良くないけど、中止にするほどでもない感じ。土日共に午後から崩れる予報だったので、ルートを見直して、午前中の行動として決行することにしました。

(追記)登りましたよ!槍ヶ岳奥穂高岳

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唐松岳から五竜岳へ

今回のルートは、八方尾根からスタートし、唐松岳頂上山荘を経由し、初日のお昼に1つ目のポイントである牛首に挑戦。昼過ぎには五竜山荘に到着して幕営。予報では15時前後から雷や雨の予報なので、牛首はできるだけ早めに通過したいところ。翌日は、早朝から2つ目のポイントである五竜岳に挑戦。ピストンで五竜山荘に戻り、遠見尾根からアルプス平まで下山するというスケジュールを組みました。いずれも、行動時間はお昼くらいまでなので、最悪、雨が降ったとしても影響は少ない。濡れた岩場だけは避けたいので、天気が崩れないよう祈りながらのスタートとなりました。

八方尾根のゴンドラアダムにて、屈辱の手廻り品切符を切られました(笑)ジャスト15kgということで、まさかの追加料金w。全然ULじゃないし(涙)2人分だから30kgまで大丈夫では?と質問するも、1つのお荷物で15kgまでなので…との回答。そうか、ザックが2つだったらお金取られなかったのかーと、なんだか複雑な心境w

それにしても、15kgとはねぇ。2人分で13〜14kgくらいだろうと思ってたんだけど、最後にスリング3本とクライミング用のカラビナ1個を追加してるので、1kgまでいかないにしろ増量してたのは確か。ま、ポカリと水筒を取れば余裕で-1kgだったのにね。うーん、悔しいw

ゴンドラ&リフトを3本乗り継いで八方山荘まで一気に標高を稼ぎます。

7:30、八方山荘に到着。天気は、悪くもなく良くもなく。ただ、無風、それなりに涼しくて、真夏の汗だく山行を覚悟していたので、歩きやすいコンディションであると言っておきましょう。負け惜しみではないw

一気に八方ケルン。この大きさ、ちょっとした塔レベル。でも、雪が降るとこの高さが有難く感じるんだろうね。雪の唐松岳も来シーズン歩いてみたいな。

八方池キターーー!みよ、この絶景を…。逆さ白馬も綺麗に…..これが見えない人は、心が汚れているのかもしれませんw(ツヨガリ)

期待していた八方池の景色は残念だったけど、徐々にガスの取れる時間も増えてきて、期待も高まってきます。やっぱり青空がいい。

今回ご一緒したBeefさん。トレイルランナーの道を歩み始めたばかりだけど、もう風格十分。そして早い。今回は我が家に合わせてくれたけど、本気出すと、たぶん上高地までいけるはず(笑)よろしくお願いしま〜す。

晴れてきたーーーー!白馬三山や五竜岳、立山・劔岳方面の景色は見えるだろうか。

扇雪渓で小休止。たくさんの方が休憩中。雪があると涼しいよね〜。

ガスと晴れの激しいせめぎ合いが続く。今回のガスは、最後までなかなか手強かったw。この先で雷鳥発見。しかし、奥の方へ移動してしまって姿は確認できず。うーん、残念だ。

淡々と歩き、唐松岳頂上山荘が近づいてきた。この裏に小屋があるはず。

唐松岳頂上山荘に到着。唐松岳も見えるし、概ね晴れてくれて良かった。ザックをデポして、一気に山頂へ行きますか。

唐松岳頂上山荘は本当に素敵な場所にある。のんびりとここに泊まってビールを飲み続けるのも幸せなのかもしれない。今回は通過点だけど、家族で来るならここでゆっくりするのも良いね。

小屋から山頂までは20分程。燕山荘と燕岳みたいな位置関係かな。とても歩きやすく、景色も良くて、人気の山なのが理解できた。写真を見て気が付いたけど、前を歩くソロの方は、牛首も一緒で、翌日の下山も一緒。最後のタクシーも一緒に乗りました(笑)

不帰ノ嶮。去年歩いた白馬三山(前編後編)。あの時は白馬鑓温泉に降りたけど、いつかこの不帰ノ嶮を歩いて、白馬から五竜まで繋げてみたい。そしてその先にある鹿島槍ヶ岳、そして扇沢まで。夢は広がる。

10:35、唐松岳(2696.4m)に登頂!おめでとう〜。まずは1座目。八方山荘からちょうど3時間とは、良いタイムでしょう。先月の白山の反省を踏まえ、今回はいつも通りソウタのペースで植物を鑑賞しながら歩きました。

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おソロコーデで親子登山。僕のささやかな楽しみだったりします。ちょうど、あそびとギアのロゴタグが届いたので、早速縫い付けてきました。ロゴが着いただけなのに、ものすごくブランド感UP。すごく嬉しい。この2日間でさらにこのYAMA-Shortsが好きになりました。親子登山にぜひ(笑)

祝!コーラデビュー(笑)つい先日、幸か不幸か炭酸を飲めるようになってしまったので、山コーラの美味しさを伝授しましたw。小屋でお昼を食べて、牛首に備えます。

核心部、牛首(うしくび)へ

ヘルメットを装着し、いざ牛首へ。KONGのLEEFは210gの軽量モデル。ウェアだけじゃなく、ヘルメットまでお揃いなので、他の方の視線を感じましたw

コング リーフ KONG LEEF/子供の登山ヘルメット

親子登山ヘルメット推奨運動

親が大丈夫だろうと判断しても、実際に歩くのは子供自身。難易度の高い岩場や山岳ヘルメット装着推奨山域ではリスク対策として持参・装着するようにしています。と言っても、被って歩くのまだ3回目ですけどw。

突入します。ドキドキ&ワクワクです。しっかり3点確保、焦らず慎重に。

小屋からすぐに鎖場が始まります。ここから写真多めのダイジェストで。

無事に牛首をクリア〜!ヘルメットを脱いで、颯爽と降りるソウタ。まだ今日のゴールではないけど、お疲れ様でした。そして、とっても上手に歩けたね。よく頑張った!

牛首を歩き終えて

時間にして30分くらいでしょうか。もう少し難易度が高いかな?と思っていたけど、そこまで困るポイントはなかったです。鎖はしっかり握れたし、ソウタの身長(125cm)でも、岩のホールドは大丈夫でした。確かに左右が切れ落ちていて、高度感もあるけれど、足場がしっかりしているからなのか、そこまでの怖さは感じませんでした。とはいえ、後ろでしっかり動きを確認しつつ、足の置き場など細かくアドバイスしながらの通過でしたけどね。
幸い、渋滞するほどの登山者もいなく、自分たちのペースで歩けたのが良かった。何より、雨が降らず、岩場が濡れず、そして風がないという良コンディションに尽きると思います。濡れたら一気に難易度が上がるだろうし、そうなったら無理せず戻ったと思います。

ソウタにどうだったと聞いてみたら「少しだけ怖かった」という返事。ほんと、逞しくなったよなぁ。足捌きや度胸など、今までの山経験が活きてるなって思えました。

牛首を超えても、まだ1/3程度。残念ながら五竜岳が見えないけど、黙々と進みます。

途中、フラットで気持ち良いトレイルもあり、Beefさんと一緒に走ったりしながら楽しく進みます。

ソウタ的、今山行の大ヒットがこちら。ムシトリスミレ!最初、そんな名前の花あるの?って思ったんだけど、ちょうど長野県警のパトロールの方がきて、ソウタが懸命に写真を撮ってる姿を見て、「おー、ムシトリスミレだね」って。まじか、正しいのか。疑ってごめん、ソウタw。ちなみにこれは食虫植物。白岳との分岐の手前、唐松側の登山道の一角に咲いてました。たぶん珍しいと思います。

ついに今日のゴール、五竜山荘が見えてきた。雨に降られず、無事にここまでこれたことに安堵。

後編に続きます

岩場チャレンジ!唐松岳〜五竜岳縦走〜子供とテント泊登山(後編)

◉唐松岳・五竜岳縦走数値データ
Day1
07:17 八方山荘→(152min)→10:03 唐松頂上山荘(CT:210min/72.3%)
唐松岳 ↑14min/↓11min(CT:35min/71.4%)
11:09 唐松頂上山荘(120min)→13:16 五竜山荘(CT:150min/80%)
Day2
04:47 五竜岳 ↑64min/↓51min (CT:100min/115%)
07:19 五竜山荘(149min)→09:53 アルプス平(CT:250min/59.6%)