2019.8.3~8.4、今年の夏山は立山へ。今年はゲンタも一緒に三人でテントを担いで歩いてきました。
ゲンタ参戦
毎年恒例になっている、いつもよりちょっとハードルを上げた夏山チャレンジ。当初の計画は、ソウタと二人で大キレットに挑戦だったけど、僕の覚悟が足りずにリスケ(笑)。僕自身の体調面の問題もあって、岩場超えに少しの不安を感じていて、そういう気持ちで歩いてはいけない場所だから、気持ちを整えてから改めることにした。9月の連休かな。いずれにしても今年の目標であることには変わらない。それまで、しっかり準備を進めようと思う。
では、どこを歩こうか。せっかくならゲンタも歩ける場所にしようかな。ソウタに聞いたらゲンタと一緒に行きたいと言ってるし、立山はどうだろうか。3000m峰だし、御嶽山に続く富士山トレーニングにも最適。ということで、満場一致?で立山テント泊へと計画変更。
立山黒部アルペンルート
立山は、家族全員で歩きたいと思ってて、ユウタがもう少し大きくなってから行こうとしてた場所。交通費も高いし、一回でまとめて行けたら、なんていう貧乏性な考えだったりするw。または、残雪期の真っ白な雷鳥沢にテントを張ってとか。そのどっちかで行きたいと考えてて、なかなか足が向かなかったんだけど、無性に行きたい気分になってしまって。立山童貞、捨てます(笑)
交通費は、大人1人子供2人で往復18,000円ってすごいな…。それだけ大変な場所にアプローチするのだから、その対価としては妥当なんだとは思うけど。交通費だけでも、過去最高値の山行であることは間違いない。
長野の扇沢から入るか、富山の立山駅から入るか。計算したところ、高速代とガソリン代のプラス分と、アルペンルートの差額分が、ほぼ変わらないことが判明したので、運転時間の短い扇沢インに決定。富山に周ると、+2時間半くらい運転しなきゃいけないからね。
僕らが行った8月3日は、扇沢始発が7時半と遅くて、室堂着が9時。一方で、富山の立山駅インの場合は、6時始発で、室堂着が7時半。この差はかなり重要で、できるだけ早く歩き出したい場合は、1時間半も早く到着できる富山インが理想なんだよね。とは言え、金額は同じだし、東京からの運転時間も短いしで、扇沢に決めた。1時間半の遅れはルート調整すればOKってことで。
参考までに、お盆時期は扇沢も6時半始発があるんで、室堂に8時に着けるから、さして変わりはなくなる。詳細は確認してくださいね。
扇沢駐車場事情
これ、皆さん心配するところ。我が家は金曜夜に出発して、1時半に扇沢に到着。駅に近い方の市営駐車場(無料)は満車。隙間もないほどみっちりと停められていた。少し下がった所の市営第二になんとか停められたけど、数台しか空きなし。朝方は駐車場探しで殺気立った登山者が、あちこちにw。下山後に確認したところ、だいぶ下の方まで路肩駐車。扇沢に限らずだけど、深夜着で車中泊というスタイルが増えているので、朝方ではどこも厳しいのかなぁという印象。因みに、富山の立山駅も、同じような感じだったみたい。テン場でお話した京都から来た登山者に聞きました。
扇沢から7時半始発の電気バス(トロバスは昨年で終了)で出発。黒部ダムを歩いて、黒部湖~黒部平~大観峰~室堂と移動。スムーズに乗り継ぐため小走りでw。黒部ダムの観光は、帰りにたっぷりと。乗り換え多くて、ちょっと疲れちゃうな。
黒部平から大観峰へのロープウェイは整理券で2回目の乗車。待ち時間があったので、外に出てこれから歩く立山を眺める。良い天気だ。
スタンプラリーに参戦。僕らが参加した「夏休み!立山黒部アルペンルートスタンプラリー」は、冊子タイプ。交換所は、立山駅・室堂・黒部湖の3つしかなくて、それを知らずに、帰りの扇沢で交換しようとしてできずに、子供達が悲しい顔をしたのは言うまでもないw。参加する皆さん、気を付けて!
室堂~立山三山~雷鳥沢キャンプ場
念願の室堂に到着!テレビで、ブログで、インスタで見た、あの室堂についに(笑)立山童貞、卒業ですw。人気なのも頷ける。すごい景色が目の前に広がっている。
今回は、室堂からそのまま荷物を背負って、雄山(雄山)に登り、大汝山(おおなんじやま)・富士ノ折立(ふじのおりたて)と進んでからの雷鳥沢キャンプ場というルート。9時スタートと遅いので、無駄なく歩くため。時間があれば、真砂岳・別山も視野に入れつつ。8時着だったら、雷鳥沢にテントを張って、神の道から雄山というコース取りだったかな。
半袖短パンスタートなんだけど、最高に日焼けして、テン場に着くとほぼ火傷状態w。翌日の温泉にも入れないほどに…。次は日焼け止めを塗る。絶対。
御嶽山に続く3000m峰。高山病が心配だけど、本人は大丈夫だよみたいな感じで、やる気に満ち溢れている。やる気で高山病にならないわけじゃないけどw、前向きなのは良い傾向。もしかして、高い山からの景色が病みつきになった?
ソウタには、自分の荷物を背負ってもらう。彼にとって、今日は優しいコースなんで。主にお菓子と食料で、2~3kgくらいかな。20ℓのシルナイロンザックは軽くて良いね。asobitogearで、このサイズのザックを試作中。早く使いたい。子供が使う便利なサコッシュ、ASOBI-POCKETと、子供のアウトドアパンツ、YAMA-Pantsもよろしくです(笑)
素晴らしい景色を見ながら、まずは一の越まで。
高山植物を眺めながら、ゆっくりペースで。とても歩きやすい石畳が続く。
後ろには奥大日岳。2日目に歩こうかなーなんて考えていたけど、ゲンタの気分を優先して、今回は眺めるだけ。いつかまた機会があるでしょう。
雪渓がとても気持ち良い。8月に雪の上を歩けるなんて、良い所だ。少しばかりクールダウン。
振り返ればこの景色。サイコー!
陽射しが強烈。夏山で、特に雪渓歩きの多い山は、目の保護にサングラス必須。
学校登山の子供達がたくさん。学校行事とは言え、夏休みに立山だなんて、僕は普通に羨ましいと思ったけど、普段、山を歩かない子にとっては、そうでもないのかな?
遠くに、本日の宿、雷鳥沢キャンプ場。もうこの時間でたくさんのテントが…汗。夕方、張る場所あるからしら。
こちら浄土山・龍王岳方面。浄土山経由の雄山ルートも一瞬考えたけど、ゲンタもいるし、無理のないルートを選択。因みに、立山三山って、浄土山・立山・別山のことなんだね。てっきり、雄山・大汝山・富士ノ折立のことだと思ってた。
立山・別山・浄土山の3座を併せて立山三山(たてやまさんざん)と呼び、狭義には立山三山およびその周辺の山々のみを指して立山連峰ということもある。
wikipediaより
一の越で小休止。高山病の兆候もなく、調子が良いゲンタ。このまま雄山まで辿り着きたいね。既に大渋滞だから、ペースも落ち着くし、大丈夫かな。
大渋滞。夏山だね~。学校登山のグループに吸収されて、止まって進むの繰り返し。急ぐわけでもないし、寧ろゲンタには都合の良いペース。それでも、標高を上げてきて、疲れやすくなってきたゲンタ。何度か休みをいれつつ、登る。
こんな景色を見ながら。贅沢だねぇ。スタート地点の室堂、みくりが池も見えてる。
右端に五色ヶ原山荘が見えた。ってことは、その奥にあるのが薬師岳かな。はるか遠くに見える。雲がなければ、左側には黒部五郎岳とか鷲羽岳とか、槍ヶ岳なんかも見えたんだろうね。
三の越?っていう場所で一休み。見上げれば、雄山が近づいていた。もう少し。
少しばらけてきたけど、相変わらずの人。ゲンタ、頑張れ!ソウタは、自分のペースで先行中。
雄山に登頂~!登りきった!あの神社のとこが3,003m、ここは地図上で2,991mらしい。
とりあえず、みんなが写真を撮ってた場所で一枚w。本日の一座目、雄山に登頂~!ゲンタも良く頑張ったね。この標高でも高山病の兆候なし。御嶽山で、この標高に慣れたことで、身体が対応できたのかな?
一等地で早めのランチ。目の前には氷河とか贅沢すぎる。
氷河に認定された御前沢氷河。氷河についても調べてみたら、日本で6例あって、うち5つが立山・剱岳に。残る1つが、鹿島槍ヶ岳。
小窓氷河(剱岳)
御前沢氷河(立山)
カクネ里雪渓(鹿島槍ヶ岳)
池ノ谷(いけのたん)雪渓(剱岳)
内蔵助(くらのすけ)雪渓(立山)
雄山山頂はこんな感じでした。混み具合が夏って感じ。
まずは雄山登頂。天気も良くて、ゲンタが高山病にもならず、割とスムーズにここまでこれたと思う。ここから大汝山・富士ノ折立へ進んで、景色を楽しみながら、雷鳥沢キャンプ場へ下山。雄山も良かったけど、この先がハイライト。続きます。
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