雪の至仏山へ〜子供と雪山テント泊ハイク(前編)

山遊び

2016.4.29〜4.30、GW前半は尾瀬の至仏山へ。ソウタの復帰戦でもあり、久しぶりのテント泊。かなり充実した山行になりました。※後編はこちら

車無し、相乗り作戦

ヴァナゴンさん、未だ該当部品が手配できず待機状態(数日前、無事に発注完了)。車無し生活のため、GWのハイクもキャンプも全く期待していなかったんですが、山仲間の肉王mokaさんから天の声が!「乗せていきますよ〜」という有難いお誘いがあり、迷わずお願いすることに。行き先は何かと費用のかかる尾瀬。相乗りすれば費用も抑えられますしね。

しかし!出発の数日前、最早恒例?になりつつある、ヤマテンからの大荒れ情報が届く(笑)29日〜30日午前中にかけて強風を伴う風雪予報…orz。尾瀬エリアでも30cm程度の積雪見込み。ただ、30日の昼にかけて風は弱まり徐々に回復していくみたい。予報値はそれなりの強風だけど、1月に厳冬期の武尊山を経験していたのもあって、個人的には行けるという判断を下しました。

厳冬期の武尊山(撤退)〜子供と日帰り雪山登山

29日はのんびり出発し、午後に山の鼻IN。雪中テン泊を楽しむ。30日は朝の天候回復を待ち、快晴のもと至仏山へアタックする。という2度美味しい計画ですw。嵐男と晴れ男のコンビやいかに…

雪山テン泊用に購入したグラナイトギア レパードAC58リットルザックに、厳冬期想定の装備で臨みます。いつも通り2人分の荷物をパッキングしてます。

12本&10本アイゼンか、軽アイゼン(チェーンスパイク)で迷ったけど、前爪ありアイゼンを持って行って、本当に良かったと2日目に思い知らされることに。軽アイゼンでも大丈夫かなぁって一瞬思った自分が恥ずかしい。山域によってはまだまだ冬山。気の緩みって怖いなぁと実感。強風予報なので、ソウタのバラクラバとゴーグルも抜かりなく。

自宅から冬装備のザックを背負って自転車で移動。さらに電車に乗って待ち合わせ場所へ。お揃いのMyogサコッシュX-PacマルチカモVer、そして青いフリースでペアルック的な。暑い東京でフリースを着る親子w。ザックに入り切らず、着られる物は着ていく作戦。足元もブーツだし。

鳩待峠からスタート

14時過ぎ、鳩待峠に到着。この時間とはいえ、GWに鳩待峠の駐車場が空いているという事実。やはり天気も悪く、観光客はもちろん登山者も少なめということでしょうか。

駐車料金は1泊3500円也。人数によっては戸倉からバスを使うよりここまで来る方が安いことも。

予報通りの天候。雨だけは避けたいと思っていたので、雪で本当に良かった。いや、良くはないんだけど、この状況下では良い方だという意味ですw

※新しく買い直したモンベルのレイントレッカーもデビュー

鳩待峠休憩所。GWだけど、がら〜んとしています。寂しいですね

ソウタは初尾瀬。自分は20年くらい前に一度だけ尾瀬ヶ原を散策したことがあるくらい。

いざ、尾瀬ヶ原へ!テンション低めだけどw

この日は東京でも風は強かったみたいですね。風雪で体が冷えないように、持ってる装備は早めに装着。ソウタはバラクラバで顔に当たる雪をガード。歩き出しから辛い思いをできるだけしないように。

木道の上に積もる雪ほど厄介なものはない。ソウタは滑りまくり、3回くらいお尻からこけてた。

前日までは雪がなかったようなので、木道がしっかり出てました。期待していなかった花も少しだけど見つけられて、ソウタは大喜び。

イワナシ
イワナシ
フキノトウ
フキノトウ
水芭蕉
水芭蕉

水芭蕉はまだ咲き始めですが、例年より早いそうです。この日は生憎の天気で、雪を被っていました。

橋が見えたら山の鼻はもうすぐ。

至仏山荘に到着。キャンプ場の受付を済ませます。

幕営料:大人800円/人。子供は無料でした。
Terra Nova Laser Competition2 & Myog Solo Tarp
Terra Nova Laser Competition2 & Myog Solo Tarp

天気も良くないので、サクッと設営完了。 ブルーシートではない(笑)

大人のメインはこれね。乾杯!

山の鼻キャンプ場のテン場風景。想像以上に幕が張ってました。みなさん、ドM…

公衆トイレ。チップ制で1回100円程度です

雪も降ってる、風も強い。特にやることがないので早々に引きこもります。我が家にとっては初の引きこもりテン泊かもしれないw。テラノバだと小さいので、ステラリッジ3という選択肢でも良かったかな。とはいえ、幕内に居ても暇なので少しだけお散歩へ。

こういう天候では傘が良い仕事してくれる。レインウェアを着せたり脱がせたりは大変なのでね。夜中のトイレもサクッと傘をさせばOK。

子供の保温パンツはこれだ!ノースフェイス プリマロフトパンツ キッズ

小屋の明かりが、とっても羨ましく思えた…なんでこんな天気の中、テン泊なんか・・・な〜んて思わなかったけどw

徐々に積もる雪。止む気配なしw

気温は18時前で-7度くらい。予報ではこれから冷え込むようだけど、どこまで下がるのか…

結局、天気は回復せず。日も暮れてきたので早々に幕内へ。今日は雪中テン泊がメインですから、これで良いんですw。初日にガツンと下げておいて、翌日の快晴で一気にテンション上げていく感じです。ここまでは想定通りです(笑)19時、早めに就寝

就寝装備

この日の寝具装備は、検証も兼ねて、例のcumulus キュムラス X-LITE 200 ZIPを持参。ソウタはアンダー・ベースをしっかり着て、上はフリース&ダウン。下はプリマロフトパンツキッズMYOG:プリマロフトブーティキッズ。マットはインフレータブル。実はあまり心配していない。

僕はフリース&履いてるズボンのまま。保温着のプリマロフトジャケットも持参してきたけど、出すのが面倒で使用せず。マットはクローズドセル1枚だけ。MYOG:プリマロフトブランケットを背面に敷きました。このブランケットが意外と使えて、ダウンのブランケットだったら、ロフトが潰れてあまり機能しないけど、プリマロフトだと普通に暖かかった。まさに敷布団的役割として作ったんです。

ポーランドの老舗シュラフメーカー、キュムラス Cumulus X-LITE 200 ZIP

子供の保温パンツはこれだ!ノースフェイス プリマロフトパンツ キッズ

MYOG:PrimaLoft Booties for Kids / プリマロフトブーティー

MYOG:PrimaLoft Blanket / プリマロフトブランケット

大雪の尾瀬

雪は朝まで止まず、起きたらこんな感じでしたw。外側に寝ていたソウタのシュラフ越しに雪が(笑)

気温は、雪が降ったせいか、そこまで冷え込まず-5度。

キュムラスのダウンシュラフ。ダウン200gの3シーズン用軽量シュラフだけど、この気温でも問題なく眠ることができました。自分だけ、少し寒さを感じましたが、ダウンジャケットやダウンパンツを着るなりすれば、問題なさそうです。思った以上に使える時期が長いかも。ホント良い買い物をしたなぁ。

ソウタは朝から雪掻きの真似。11時間くらい寝たので元気。

屋根のある自炊場で朝食。簡単にフリーズドライのカニ雑炊とカップラ。

今回の失敗。アルコールストーブが役立たずでした(涙)ifyouhaveのdiscストーブを持ってきたら、点火に時間がかかりダメでした。RSRstoveが氷点下でも問題なく使えていたので大丈夫かなと思ってましたが、ストーブの形が影響してるのかな。今回ばかりはアルストではなくガスバーナーが正解でした。

のんびり朝ご飯を食べ、撤収作業を進めていたら、青空が!!これは期待できるかもしれない。

至仏山アタック(後編)に続く

雪の至仏山へ〜子供と雪山テント泊ハイク(後編)