何とか形になった子供用のハイクパンツ。良い感じにバージョンアップ
切り替え、アレコレ
まずは、ミシンの切り替え。
去年からいくつか作っては、子供達に着せて、山を歩いてもらった。個人で使用する分には大きな問題もなく、素人縫製ながらも、ほつれたりすることはなかった。ただ、細部の仕上げり具合は満足できるものではなく、売り物になるか?と言われると答えはNo。多分、使っていた家庭用ミシンの限界なのか、糸調子の調整がうまくできない僕のスキル不足なのか、縫い目が汚かったw。そこで、ミシンの切り替え。職業用ミシンを購入してからというもの、劇的に縫い目が綺麗になり、縫いやすさもアップ。全体的に満足できる仕上がりとなった。さすが直線縫いに特化したミシン。もっと早く買っていれば良かったなぁ。同時期に購入したロックミシンも稼働させ、生地の末端処理(主にかがり縫い)も市販品のような綺麗な仕上がりに。とにかく、この2つのおかげで、気になっていた細部の仕上がりが大きく改善されたのでした。
もう1つは、パターンの切り替え。
これまで使っていた型紙で、最近も何枚かパンツを作ったんですが、ふと、パタゴニアのバギーズパンツをじっくり眺めていたら、「あれ?このパターンにしたら、もう少し早く作れるかも?」って。生地のパーツが減るし、制作の時短もできそうなので、見よう見まねでトライしたところ、思った通りの時短に成功!ver1と比較しても綺麗だし、ごわつきも減った(詳細は後述)。売ることを考えた場合、生地の量と制作時間は売値に影響する部分なので嬉しい改善となりました。
そんなこんなで、最近作ったのがこちらです。
キッズ YAMA-Shorts
YAMA-Shortsという名にしてみました。山だけを想定してるパンツじゃないけど、なんとなくでw
(生地はSlovenian Camoというタスランナイロン)
パターンを変えた部分がこちら。サイドポケットの脇がスッキリしました。
ver1との比較
右のver1(オリーブ色)はポケット脇に縫い跡あり。左のver2は、ポケット脇に縫い跡はなく、下半分だけに縫い跡。ver1はポケットが別布になっているけど、ver2は、前方の生地と後方の生地でポケットを作る方法。パタゴニアのバギーズパンツと同じ作りです。ポケットもかなり深めになりました。縫製箇所が減ったことで、サイドのごわつきも減り、縫い目がない分、履き心地も良くなってると思います。何よりスッキリ感が増したような。そして大幅に時短できました。
ポケットはサイドに2つと後ろ左右に2つの計4つ。3つで足りるだろうと思うけど、現状のままで。形状も、凝ったタイプのポケットではなくて、ごく一般的な子供服にあるポケットにしてます。スナップボタンつけたり、ジッパーつけたり、上品な仕上がりの片玉縁にしたり、色々できるんですが、作業工程も考慮して、ここはシンプルに。ワッペンつけたり、カスタマイズするのも楽しいかも。
ウエストはゴム仕上がり。縫い付けるとさらに市販品っぽく仕上がるんですが、ゴムが交換できるように、このままにしてます。
サイズタグの上に、ゴムの差し替え口があります。ウエスト周りがキツくなったら、ここからゴムを引っ張り出して切断し、新しい長さのゴムに入れ替え出来ます。(25mm幅織りゴム。100均でも購入できます)
サイドにスリットは入れていません。子供の動きでは必要ないと判断。実際、この1年間、ソウタに履かせて、岩場など様々な状況でテストしたけど、特に問題はなかったので。大人の場合は、外か内にスリットが入っていると、脚さばきが楽チンですけどね。
以上がKids YAMA-Shortsの詳細。
個人的な感想をまとめました。
ハーフパンツではなく、あくまでショーツ。なので、股下が結構短いです。子供服って、ハーフパンツが多いよね。それも良いんだけど、少々ボタっとした印象。せっかく作るのだから、ULハイカーの皆さまが履いてるように、短いのが欲しかった。学校で履くと、体育座りした時にパンツが見えちゃうかもしれないけど(笑)、山で履くと、この短さが良い塩梅なんです。
素材のタスランナイロン。一番のメリットは速乾性。本当に乾くのが早い。モンベルの子供用ショーツはストレッチ性があって、履きやすいし、我が家も持ってます。ただ、生地に厚みがあるのと、ポリウレタンを使っているので、その分乾きにくい。いや、十分早いんだけど、タスランナイロンに比べると遅い。まぁ、誤差の範囲かもしれないけどね。「乾きやすく軽い」という意味では、タスランナイロンやサプレックスに軍配が上がると思ってます。一応、耐久撥水加工されてるものを使っていますが、洗濯を繰り返していくと、その効果は薄れてくるので、そこはあまり期待しないほうが良い。ちなみに、今回のスロベニアンカモは撥水加工されていない生地。セールだったので購入したんですが、「乾きやすく軽い」のは変わらないので、これで十分。
参考までに、YAMA-Shortsのサイズと重さです。
例)Size130(平置き採寸)
着丈:約32cm
ウエスト幅:約28cm
ヒップ幅:約49cm
裾幅:約22cm
股下 :約9cm
※ウエスト幅は、Uクロ社の同サイズとほぼ同じにしています。
重さ
Olive&Ink(撥水加工ありのタスランナイロン生地)
100 50g
120 59g
130 62g
スロベニアンカモ(撥水加工なしのタスランナイロン生地)
100 57g
120 71g
130 82g
※多少の誤差はあります
撥水処理の問題なのか、カモ柄生地の方がかなり軽かったです。それでも、撥水加工ありの生地も十分に軽いと思います。モンベルのキッズ用ショーツがサイズ130で205g程なので、使っている素材の違いはありますが、軽さは負けてないと思います。逆に言えば、かなり薄い生地ということでもありますが、だからと言って、破れやすいわけではなくて、耐久性があり、擦れにも強いと思います。(1年使用した経験談です)
とりあえず三兄弟のYAMA-Shortsをこさえました。2日(実稼働5〜6時間ほど)で3着作れたので、以前に比べるとかなり制作時間が短縮されました。今はパパ用を製作中。大人用も同じパターンに切り替えたので、サクッと作れそうで良かった。今月と夏休みキャンプはこれで。ソウタとの夏山ハイクもおソロで歩いちゃいますよ^^
販売します
山歩きで子供に着せたいと思って作った子供のためのショーツ。何とか売り物のレベルに到達したので、勇気を出して一歩踏み出してみようかな。一般販売は緊張しますけど・・・何事も経験ということでやってみましょう。欲しい方がいらっしゃるかもしれないので、オーダー受け付けます。
生地の大量仕入れはできないし、在庫も抱えられないし、制作時間も限られています。ですので、オーダー→仕入れ→制作という流れを取らせていただきます。完成までお時間がかかりますが、ごめんなさい。ちなみに、ロゴがないので、ブランドタグもないですw。(ダ、ダレカ…)
こちらから購入できます
asobitogearのオンラインショップ
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