2020.10.25、浅間山を見たくなって、子供達と一緒に黒斑山へ。
ガトーショコラな浅間山を
インスタだったかな、ふと浅間山の三段紅葉?が目に入って、「あぁ、この景色を見に行きたい」って。雪を纏う浅間山、中腹の紅葉、麓の緑。浅間山をじっくり見たのは、もう3年以上も前のこと。たまには「見る」ことを目的としたハイキングもアリだな。そう思って、子供達を連れて出発。
さすがに近い。深夜1時過ぎには高峰高原の駐車場に到着。路面には薄っすらと雪。スタッドレスじゃないんだけど大丈夫かしら…。雪が舞う中、車中泊の準備をしてトイレを済ませてお休みなさい。大人1人に子3人だと、割とゆったり車中泊ができるデリカ。登山前に足を伸ばして寝れるって幸せ。
雪はうっすらと積もったのか、舞っただけなのか。いや、軽く降ったんだろうね。青空だし、これは期待できるかも!
気温は-2度。10月にして今シーズン初の雪面歩行。一気に冬モードで、パンツの下にスパッツ、上はフリース&ダウン、手袋も雪山仕様で抜かりなく。チェーンスパイクも全員分持参。忘れ物なし!
意気揚々と歩くユウタ。元気だねぇ。すっかり逞しく歩くようになって。さすが年長さん。今年(2021年)は小学生になりますから。
凍てつく空気。まぎれもない冬山の雰囲気。寒い、でも気持ち良いのだ。1ヶ月前に歩いた荒島岳は、暑いくらいのハイキングだったのにな。
日陰に入ると、手足の指先が冷えちゃって、ゲンタが寒い寒いと。手をもみもみしたり、グッパーしたりして対処。ユウタは、寒くないのかな、一人だけ元気だ(笑)
少し登ると雲海が。
思わず足を止めてしまう。子供達と一緒に見る絶景。こういうところが山歩きの好きなところ。「黒斑山、寒かったけどさ、雲海が綺麗だったよね~」、そんな会話を大きくなってから思い出したりとか。忘れてるかもだけどw
表尾根コースは、一旦下る場所がある。ここはちょっと滑りそうな予感がするので・・・
早々にチェンスパを装着。安全面はもちろんだけど、走破性?を重視。ユウタは初めて付けるのか。スパイクって、なんとなく強くなる感じがするよね。嬉しそうに歩いてた。子供達のチェーンスパイクはモンベルの。手に入りやすいし、サイズも豊富なので間違いないかな。
ユウタが絶好調なおかげで、ゲンタのフォローだけすればいいから、僕はとても楽、ありがとう。そういえば、雪山(雪は少ないけど)を自力で歩くの初めてだったね。年長さんになってからのユウタは、愚図ることもなくなったよね。
ソウタとユウタに少し遅れる感じでゲンタ。なんとか指先の冷えも落ち着いて、徐々にペースも戻ってきてる感じ。スロースターターだけど、一度ペースを掴めば、休まず歩くのもゲンタだったりする。8月に歩いた薬師岳、あの時の登りペースはかなり良かった。
霜柱を踏んでみたり、触ってみたり。なかなか進まないのは、子連れ雪山あるあるw。
2月の硫黄岳以来のスノーハイク。白いってだけで、テンションあがっちゃうのは大人も子供も一緒。
天気も良くて、ほんと言うことなし。いわゆる当たり日ってやつだ。
登山道は、チェンスパなしでも問題なく歩けるレベル。ただ、日陰は凍結箇所もあるので、スパイク付けた方が明らかに早く登れる。安全だしね。大人は、ついつい我慢して、まだ大丈夫まだ大丈夫。みたいな感じで、付けずに登っちゃう人も多いだろうけど。脱着が面倒ではあるけど、付けた方が早いのは間違いない。
視界が開けて、浅間山がドーーーン!これを見るために歩きに来たわけ。雪を纏った浅間山と裾野に広がる緑、ほんのちょっとの黄色。天気もバッチリで、来て良かった~。
槍ヶ鞘にて記念撮影。ゲンタとユウタは初めて見る浅間山。迫力ある浅間山が、記憶に刻まれるといいな。
槍ヶ鞘から見るトーミの頭への坂道は、ゲンタとユウタにとって、え?あそこ登るの?みたいな雰囲気だったみたい。確かに、初見だと、あれ登れるの?ちょっと怖いなぁ。って思うはず。僕も初めて歩く時、下調べで、あそこをアイゼンで登るが心配だったもん。実際には、歩いてみると普通なんだけどね。
そんな感じであっさりとトーミの頭へ到着。ここが山頂で良いとさえ思うほどに、山頂感の強い場所だよねw。ユウタが一人だけフリース。寒くないのかな…。
父子ハイクの記念に一枚。寒くなると撮影が頼みにくくなるのも、雪山あるある。この日はそれほど寒くなかったから、快くシャッター押してもらえたけど、-15度くらいになると、申し訳なくてw。厳冬期はみんな自撮りなのかな、写真を撮らないのかな。どうなんだろう。
黒斑山へ向かう。既に、ゲンタとユウタの気持ちは切れていて、えー、みたいな反応。一応、黒斑山が今回の山頂だからさ、もうちょっと我慢して。
なんだかんだ言いながら、黒斑山へ到着。寒い中、よく頑張りました。
蛇骨まで行って週回しようかと一瞬考えたけど、子供達にそこまでのモチベーションはなく。もう下山モード、というかお腹空いたモードなので、写真を撮って早々に退散。トーミの頭に戻って早めのランチを。
気温も上がり、雪も解けはじめ。雪のあるなしで違った景色になるし、早朝は霧氷とかもバッチリだったので、早めに出発して正解。気温の上がった中で歩くのも悪くはないけど、朝のキーンとした空気が、やっぱり好きだな。
トーミの頭って、結構すごい場所にあるのね。知らなかった。
登ってくる人、休憩する人。トーミの頭は賑わっていたけど、4人が座れる場所があったので、無印カレーでランチを。がしかし、ライターを見失い、湯銭できずに途方に暮れる僕。と背後から「ライター使いますか?」と神の声が。ありがとうございます!カレーを諦めて、パンと山専ボトルのお湯でカップ麺という選択肢はあったんだけど、カレーが食べられて子供達も喜んでたので、感謝しかないです。(ライターは、ザックの底に転がっておりましたw)
駐車場のある高峰高原が見える。黒斑山は、雪山入門的な位置付けなのかな、2時間ほど歩けば浅間山の絶景が見られるし、この手軽さが人気の理由だろうね。コースも難しくはないし。
浅間山も見納め。次は、雪じゃない時期に。そして、前掛山まで登れるタイミングで再訪したいな。
すっかり暖かくなり、ダウンからフリースへ。雪もなくなり、10月らしい風景。行きと帰りで、ガラッと違う雰囲気。
最近のソウタは、まったりハイクが続いているせいか、物足りなさを感じてるような気がする。今年は、早月尾根からの剱岳と、大キレットは必ず実行するので、久しぶりに2人で痺れる山歩きがしたい。
ここ最近、ゆる系ハイクや自転車遊びばかりだったからなのか、今はハードな山行を求めている自分がいる。若干、山のモチベーションが下がっていたから、少し離れるくらいが良いのかもしれない。渇望して行くくらいのモチベーションで山を歩きたいから。2021年は、時間の許す限り、ソウタと2人、三兄弟父子ハイク、ファミリーテント泊、なんてのを計画して実行していきたいなと思う。ソウタにとっては小学生最後の年なので、一緒に記憶に残る山歩きが出来たら良いな。
雪がなくなったところで、チェーンスパイクの装備を解除。今回大活躍だったなぁ。
下山時も、日陰は凍結してて、一部エリアはスパイクないと、何度かころんじゃうくらいだった。安全に快適に下山するには、装着してた方が良いかな。スパイクなしの大人より、スパイクありの6歳児の方が、軽やかに下山していった。
ぽかぽか陽気。朝の寒さはどこへ…。
四角い薄型サイクルバッグのArch(アーチ)。改めて思う…、これは良いぞ。サイズが絶妙なのと、やっぱり薄いってこと。7~8リットリ程度だから、たくさん入るわけじゃないけど、大きすぎたら、荷物も増えるだけだし。限られた容量に、必要なものだけを入れる。この発想が好き。
11月だったか、学校の社会科見学でこれを背負っていったソウタ。細型お弁当箱が入るし、紙類も入るし、上着とシート、水筒を入れて丁度良い感じだった。
無事、下山!お疲れ様。
麓に降りて、マックで追いランチ。温泉に入って、冷えた身体を温めて、気持ち良く東京へ帰宅。
どうしても浅間山が見たくて、子供達を連れて黒斑山を歩いてきた。歩きだしは、いきなりの寒さに身体が追い付いていかなかったけど、歩くほどに凍てつく空気、白い世界、雪山って良いなぁ。を実感。子供達も寒さに負けず、しっかりと歩いて、雄大な浅間山を一緒に見ることができた。ほんの数時間の日帰りハイクではあるけど、この日見た雪景色や、歩いた雪道は、どれも素敵だったなぁって。もう2021年になってしまったけど、あと1回は子連れでスノーハイク、楽しみたいな。
元気な三兄弟。次はどこを歩こうか。
おしまい。
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