2018.10.28、子供達と苗場山を歩いてきました。
次男参戦!
先週の大山で、やる気スイッチが入ったのかわからないけど、ゲンタがソウタと一緒に歩きたい!と言ってくれた。ここ数年は、ソウタの歩ける距離が延びて、スピードも上がり、さらに難易度も上がったので、2人だけの山行が多かったから、ゲンタと3人で歩くとなると、かなり久しぶり。予定では、ソウタと2人で立山の雷鳥沢で雪山テント泊を目論んでいたんだけど、まさかの大荒れ暴風雪予報だったので、安全のため中止に。結果的には、ゲンタと一緒に歩ける事になったから、良かったのかな。珍しく行きたい!って言ってたのに、置いていくのも可哀想だからね。立山はまたの機会に。
ソウタの道徳の授業で、太郎山と男体山が出てきたらしく、それじゃ、男体山に登ろうかと調べたら、なんと!25日に閉山祭りで今シーズン終了のお知らせw。予想より早かった。このエリアで他に歩けそうなのは・・・、ちょっと距離はあるけど、頑張れば行けそうな苗場山にロックオン。
苗場山は成層火山。山頂から南西方向に緩やかに傾斜し、山頂から北に向かう稜線の西側は侵食カルデラである。山頂南西側の平坦面には湿地が形成され、小さな湖沼が点在する。山頂の湖沼にはミヤマホタルイやヤチスゲが苗のように繁って苗代田のような外観を呈していることから、山名を「苗場山」としたとの説がある[1]。ほか、古くは地震のことを「ナイ」と云い、古人は地震がこの山から起こると想像したための付名との説もある[2]。古くから稲作の守り神としての信仰を集め、山頂には伊米神社が祀られている。日本百名山の一つで上信越高原国立公園に属する。(wikipediaより引用)
祓川(はらいがわ)コース
苗場山はたくさんコースがあるので、どこから歩けば良いのか。西側(長野県)からのアプローチは、関東在住だとぐるっと回りこむので、ちと遠い。湯沢や沼田からアクセスできる東側の三国街道(17号)からのアプローチが現実的なのかな。この時期限定のドラゴンドラ終点からのコースは時間に追われそうなので×、赤湯経由は距離もあってゲンタには厳しい。となると、定番の祓川コース。距離は往復14kmくらいで、山頂まで片道約4時間。1日の距離として、ゲンタには過去最長になるんだけど、そこは頑張ってもらおう。なんだかんだと、これまでも普通に歩けてるし、そこまで心配はしてない。CTかそれ以上だとしても、早出すれば問題なさそうだし。
前日入り車中泊
土曜の夕方に出発して、祓川登山口駐車場に着いたのが21時。早すぎて他に車もなくて、駐車場を発見できずウロウロw。ガスってて視界も悪くて、気付けなかっただけなんだけどw。30分程したら、車が数台やってきたので、3人でホッとしたのは言うまでもない。簡易ベッドを作って、シュラフを出してガチ寝の準備。冒険っぽくて良いよね~。枕持参で、5時まで爆睡zzzz
6時、苗場山登山道入口(下山後撮影)からスタート。ブログなどには、和田小屋までは車道歩きが良い。なんて書いてあったけど、数組がここから入っていったので、我が家も釣られてw
今回はメインカメラが故障中なので、以前使ってたコンデジで撮影。早く治さなきゃ。
いきなり歩きにくくて、ちょっと後悔。おとなしく車道歩けばよかったなw。まぁ、5分くらい歩けば合流するんだけどね。
モルゲンロート。前夜のガスが嘘みたいな快晴。やっぱ晴れると気分が良い。
睡眠もバッチリなので、子供達は調子が良さそう。綺麗な朝焼けを見ながら、和田小屋へ向かう。
駐車場から20分ほどで、和田小屋に到着。朝のキーンとした空気が心地よくなってくる季節。
和田小屋の前から、ゲレンデを横切って、右奥の登山道へ進んでいく。
3人の影ショット。さぁ、今日は頑張るぞ!
苗場山へ
こんな感じの大きな岩がゴロゴロしてる。僕とソウタには問題なくても、ゲンタはちょっと歩きにくそう。登りはさほど気にならず、スイスイ進んでたけど、帰りが大変だろうなぁ…。間違いなくこの手の道は、下山にも時間かかるやつだ。子供連れの親としては、ちょっと憂鬱だったりする。
こまめに休憩を。蒟蒻ゼリーの小さなパウチタイプ?がお気に入り。
岩・泥。ズボンがえらいことにw。地図にも書いてあるけど、「泥の多い道」とは本当だった。
一部、沢状態w。しかも、これが結構な区間続くんだな。まいっちんぐ。ゲイターは、出発直前まで悩んだけど、置いてきたことを軽~く後悔。
気温は0℃近く。ナナカマドの実も凍ってる。
下ノ芝のベンチでお菓子休憩。
快晴快晴~。序盤は日陰が続くから、早く日光を浴びたい。
木道も凍結。スリップ注意!僕は、沢状態の道で、岩の上で滑ってすってんころりと。たまたまゲンタと手を繋いでて、道連れにしてしまったw。ゲンタの手袋が片方終了…。流石に寒いので、僕の大きなヤツを貸して事なきを得る。
7合半。視界も開けて明るくなってきた。水の流れも落ち着いてきて、幾分歩きやすくなったかな。
山歩きは早出が良い。予報では午後からガスってくるとか…。ほんとかな?
苗場ブルーな空に向かって、木道を登っていく
中ノ芝で長めの休憩。良い眺め。
今日も自分のペースで歩けないソウタ(笑)のんびり行こうぜ。
陽が昇っても、木陰の水溜まりには薄氷が。
霜柱もザックザク。冬の始まり。
振り返った視線の先には…
谷川、尾瀬方面の素晴らしい眺め。手前のグリーンの湖はタッサ湖(田代湖)。
この区間は、見晴も良くて、とても気持ち良く歩けた。
八合目にある神楽ヶ峰。もうちょっと山頂っぽいかなーと思ったけど、看板があるだけだった。
神楽ヶ峰を過ぎると、一旦鞍部まで下る。帰りはこれを登り返すのか…。ゲンタがここで泣きそうな予感がする(笑)
目の前には苗場山がドーン!山頂湿原のイメージを覆すようなイカツイお姿に、ちょっとビビるw。想像と違った…。しかも、山頂直下のあの坂、意外と急だなぁ(汗
なんとなくだけど、苗場山って、笹平の雰囲気が似てる雨飾山と、登り返しの多い恵那山を足して2で割った感じ。
雲一つない青空に二人。カッコいいね。
山頂直下の急登、雲尾坂は、けっこうな高度感。ゲンタが少し怖がってた。たしかに、慣れてないと、足がすくんじゃうかも。ユウタとママは無理だろうなぁ。女神の横顔はないけど、山頂直下の急登具合と、ここから見る景色は、なんとなく雨飾山に似てる気がする。
焦らず一歩一歩。足元に注意して、転倒だけはしないように。ここは踏ん張りどころだぞ!と、ちょっとお疲れ気味なゲンタを励ます。頑張れ!
雲尾坂を登り切ったら、そこには楽園がありましたとさ。
イメージ通りの苗場山。これが見たかったのだ。さぁ、山頂へ。
10:48、日本百名山 苗場山(2145.3m)に登頂~!ソウタ、ゲンタ、おめでとう!登りは約4時間半。ほぼコースタイムなので、ゲンタは頑張ったと思う。無事、辿り着いてホッとした。
頂上山荘は、2日前に小屋締めしたらしく、この日は無人。下見をしたかったので、残念。
小屋周辺の景色を楽しんで、眺めの良さそうなベンチへ。
ランチタイム。風も少しあって、肌寒いので、ダウンを着込んでカップ麺&おにぎりをモグモグ。ミカンとかデザートも持ってきたので、充実のランチ。ゆっくりと、ご飯やお菓子を食べながら、目の前に拡がる湿原を眺める。本当に良い時間。
泥まみれw。でも、すぐ乾くので不快感はなし。YAMA-Pantsの良い所(笑)
Oasis Pocketのテスト。この日は氷点下にはならなかったけど、普通にサコッシュとしての使い心地なんかを確認。tyvekスマートが、かなり硬めで、ボディの内張には良いけど、拡張部分には合わなそうなので、そこだけTyvekシルバーに替えようとか、色々と成果はあった。ご注文いただいてる皆様、もう少しお待ちを~w
ランチが終わるタイミングで、めちゃくちゃガスってきた。
一気に飲み込まれそう。
山頂には50分くらい滞在し、苗場山の山頂湿原を堪能。この湿原を周回できるコースがあればどれだけ良いだろうか。みなさん、同じように思っているのでは。
下山にも時間がかかる
11:40、雨だけは勘弁して欲しいので、急いで下山開始。祓川コースのピストンで戻ります。
一気に、ガスが濃くなってきて、さっきまでの青空が嘘のよう。
どんよりーw。これから登り返しがあるから、天気と共にモチベーションも悪化しなけりゃ良いけど…。って、案の定、神楽ヶ峰の登り返しで、ゲンタくんSTOP。泣きも入り、なかなか進めない。なんとか一緒に頑張って、時間はかかったけど、神楽ヶ峰まで到着。帰るのに、登るのが嫌だったみたいで、下りなら大丈夫なんだって(笑)その気持ち、わかる。
股スリ岩通過。
岩ゴロゴロの登山道は、登りは大丈夫でも、下りはどうしても時間がかかる。まだ歩幅が小さくて、どうしてもスイスイと足を運べないから。それでも、心折れることなく、歩き続けるゲンタを見てると嬉しくなる。2年前の月山から、よくぞここまで逞しくなったものだ。スイスイ降りてくソウタを見て、ゲンタは「ソウタは山の名人だね」って。
相変わらず流れてるよねー。転倒に注意して、できるだけ滑らないコース取り。下山なので、靴濡れも気にせず。最後にこれは、けっこうキツイ。
15:20、なんとか下山。もう歩けないと立ち竦むゲンタw。下りは3時間半と、コースタイムより30分オーバーだけど、上出来だと思う。ほんと、よく頑張った。
ゲイター必須だね。ゲンタが、ズボン汚れたからママに怒られると言ってたけど、大丈夫、それで怒ることはないから(笑)汚れたズボンは、帰宅後、パパがお風呂場で丸洗いw
ゴーーール!ゲンタが、苗場山を日帰りできて、パパは嬉しいよ。おつかれさま。
祓川登山口までの林道、紅葉が綺麗でした。
まとめ
久しぶりの3人ハイク。ゲンタは春から小学生になって、体力もついて、歩ける距離も増えて、何より山に入ってから下りてくるまで、本当にスムーズに(モチベーション面で)歩けるようになってきたのを実感。彼のペースで、着実に成長してるんだなぁって、嬉しくなっちゃった。それと、6歳くらいだと、すれ違う人からも、頑張れ~とか、色々と声をかけてもらえるので、そういう感覚も久しぶりだったりして、僕自身も親子登山を始めた頃のような気持ちになれた。
苗場山(今回の祓川コース)は、小さい子供には歩きにくいだろう岩がゴロゴロした道や、登り返し(下山時に神楽ヶ峰へ)、山頂直下の高度感、距離があるなど、それほど優しくないというのが歩き終えた感想。もちろん、子供の体力により捉え方は変わるだろうから、参考までに。ちなみにソウタはいつも通り余裕w。
山頂の景色・雰囲気は素晴らしく、ナイスな山なので、次は家族で行きたいな。
来年はゲンタをアルプスに連れて行ってあげたい。
おしまい
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