Dyneema® Composite Fabricを使った軽量スタッフサック/asobitogear

asobitogear

キューベンファイバー(現名称Dyneema® Composite Fabric)で定番のスタッフサックを作りました。

制作背景

スタンダードシリーズ第1弾では、定番のZIPポーチを作りましたが、今回もド定番のスタッフサック。ただし、素材にはこだわったというか、スタッフサックは、どうしても防水性の高いDyneema® Composite Fabric(旧名キューベンファイバー)で作りたかったのです。

ダイニーマを使ったZipPouch/asobitogear

過去に2度、登山中のザック内で大事件を起こしています。1回目はワイン。パウチケースに移し替えて背負っていたところ、キャップ部分が割れて、ザック内でダダ漏れ。シュラフをワイン色&臭に染めてくれました(涙)その時は、普通に付属のナイロン製スタッフサック。2回目は、調理用に持参した油。これまたキャップが緩くダダ漏れw。幸い、X-Pacのケースに入れていたので、外部への漏れは少なかったけど、ちょっとだけ保温着のスタッフサックに染みてしまったりと…。こちらもごく一般的なナイロン製スタッフサック。

他には、結露したテントをザックに入れると、どうしても背中が濡れたり、シュラフや他の道具を濡らしたり。皆さんも一度くらい経験があるのでは。防水性の高いスタッフサックや、ビニール袋とかに入れておけば問題ない話なんだけど、正直そこまで装備の手が回っていないのも事実。そんな経験から、今年こそは防水性の高い、または完全防水のスタッフサックを準備してテント泊に行くぞ!と決意。買うか作るかで悩んだけど、Dyneema® Composite Fabric(旧名キューベンファイバー) を扱ってみたかったので、作ることにした。

濡らしたくない道具を守る!DCF-stuffsack

拘ったのは、ボンディングによる加工。Dyneema® Composite Fabric(旧名キューベンファイバー) って、縫うより貼るほうが素材のパフォーマンスを引きだせると思うし、目的が「軽さ」ではなく、「防水」だから、ミシンは使わず、テープで貼り合わせるだけで形になるようにした。

巾着タイプなので、完全防水とはいかないけど、ザックが水没したりするわけじゃないし、とっさの雨やザック内で液体がこぼれるような不測の事態でも、シュラフや着替えなど、濡らしたくない道具を守る役割としては十分。ロールトップタイプの完全防水バージョンもアイデアは固まってるので、それは次回に。

ドローコード部分ももちろん接着。意外と強度があって、ちょっときつめのシュラフやダウンを24時間以上入れておいたけど、全く問題なかった。貼り合わせ部分は、力もかかるし、剥がれるかな?と思ったけど、そんな心配もなく。補強なしでも大丈夫そう。

水も汲める(笑)緊急時に水汲みに使えるなら、エマージェンシー的な観点からも、持っていて損のない道具だと思う。貼り合わせの構造上、写真左下が水漏れを起こしてるけど、ここを補強すれば解決するはず(手元にテープがなくなったので、届いてから再度実験予定)。水が汲める=防水性が高いということなので、巾着部分より下に限っては「完全防水」と言えるかな。

サイズ感。右から順に、LサイズにキュムラスのシュラフX-LITE200ZIP。同じくLサイズにモンベルのキッズ用ダウンジャケット(サイズ150)。Mサイズに、キッズプリマロフトパンツ、Sサイズにキッズプリマロフトブーティー、を入れてます。これ以外に、XLとXXLを作る予定で(生地がなくなったので制作できず)、XXLについてはテントが入れられるサイズを考えてます。

今年は、2泊以上のテント泊山行を計画しているので、シュラフなどを「濡らさない」安心感は、様々な面で多大なメリットをもたらしてくれるはず。自己満足ではあるけど、良い道具が出来ました。

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サイズ展開

念のためサイズは以下の通りです。使ったDyneema® Composite Fabric(旧名キューベンファイバー) は、かなり薄くて軽い0.51oz。ぺらっぺらだけど、スタッフサックにはこのくらいが良い気もしてる。

素材 Dyneema® Composite Fabric(旧名キューベンファイバー)0.51oz / 0.6oz
0.51oz=Blue,olive green / 0.8oz=gray.black,spruce green
XS
横13cm 縦15cm
S 横16cm 縦20cm
M 横20cm 縦25cm
横25cm 縦35cm
XL 横30cm 縦43cm