2018.12.31~2019.1.1、目標だった雪の赤岳へ。前編の続き。
赤岳天望荘へ
赤岳山頂は風が強く、どんどん冷えてきた。ここでソウタから寒い!と言われたので驚いたら、なるほど、バラクラバとサングラスの隙間が冷たかったみたいね。いつもは、強風時にはゴーグルを装着しているので、すかさずチェンジ。バラクラバとゴーグルだと、ほぼ顔を覆い隠せるから安心だよね。僕ら大人は、まぁヒリヒリするけど、我慢できるレベル。でも、痛いよw
本日の宿泊先、赤岳天望荘が眼下に見える。ここまでくればもう到着した気分になるけど、焦らずゆっくりと。事故はこういう時に起こりやすいので。
下山時の気になるポイントの1つがこの先の急坂。たしか、無雪期でも結構な傾斜だったと記憶している。あそこに雪が付いたら、どうなるのか。少しの不安もあったけど、実際に歩いてみると、確かに傾斜はキツイけど、今まで歩いてきた雪山の範囲かな。とは言え、後ろ向きで降りてる大人もいたので、怖さを感じる人もいるんだと思う。慣れの部分もあるかもしれないけど、丁寧に降りれば、大丈夫かな。僕が先行して、ソウタが後ろから。ソウタが滑って落ちてきても、受け止める覚悟で(笑)
無事、赤岳天望荘に到着! 怪我も事故もなく、ここまで辿り着けたことが本当に嬉しい。子供達のやりきった表情も良いね。この日、ここに登れた者だけが存在する世界に、小学三年生で飛び込んでこれたこと。改めて凄いことだと思う。
小屋で一息ついてから、2018年最後の夕陽を見に外へ。阿弥陀岳の向こうに太陽が落ちていく。登頂の喜びと、大晦日に山の上で子供と一緒に夕陽を見る贅沢。これが全部、今日の出来事だなんて…なんて日だ!
風が強く、ダウンジャケット&プリマロフトパンツでも寒い。しかも足元はサンダルww。じっくり夕陽を見るなら、しっかり防寒すべきだったかな。気温は-15℃くらいで、且つ風も10mほどあったと思うので、体感温度はもっと低い。いや~、今日一番の寒さ(笑)
貴重な体験をありがとう。忠太さんとケータくんに改めて感謝。(Photo by 忠太さん)
赤岳天望荘の年越しイベントが楽しすぎる
我が家にとって、今回が3回目の小屋泊。過去、くろがね小屋、西穂山荘と、どちらも快適に過ごした小屋泊。赤岳天望荘、ここも抜群に良かった。今のところ、小屋利用は全て良い印象ばかり。
例えば、チェックインからチェックアウトまで、(決められた時間内で)お茶やコーヒーが飲み放題。この日はお汁粉も。お茶やお湯は、自分の水筒に入れてもOKとは…。夕食と朝食はどちらもバイキング形式。さらに、今回は年越しイベントとして、恒例のじゃんけん大会があり、商品を賭けて熱き戦いが繰り広げられる…。挙げればきりがないくらい、この日の赤岳天望荘は、素晴らしかった。
夕食の写真を取り忘れたけど、お肉も野菜もバランスよくあって、杏仁豆腐とフルーツのデザートまで。バイキング形式なので、食べたいものを好きなだけ。ソウタは、とても喜んでいた。厳しい山行の後に、美味しい食事が楽しめるって嬉しい。
食後は、恒例のじゃんけん大会に初参戦。30分くらい前から行列ができていて、なんとか着席。130名もいるので、こんな感じで熱気むんむん。
生ハムがサービス。ワインと日本酒、お茶も飲み放題って…。ここは天国かw。それにしても、赤岳山頂に近い場所で、これだけの準備をして、この人数に提供できるのは、本当に凄いなと。生ハム、美味しくいただきました。ソウタもパクパク食べてたね。
ナカツーさんとのじゃんけんは駆け引きがあって、かなりの神経戦w。パターンを読んで、一度だけ、4連続で勝って、最後まで残ったけど、残った3人でじゃんけんして一人負け(笑)ファイントラックのフロウラップ?とかいうジャケットだったから、かなり欲しかったけど、うーん、悔やまれるww。ソウタは、じゃんけんが弱い(笑)結果は、僕もソウタも、忠太さんもケータ君も、誰も勝てなかったw。ファイントラック製品を上下で同じ人がゲットしてたけど、なんという強運。
参加者の悲喜こもごもを見ながら、笑って叫んで、飲んでと、本当に楽しい時間を過ごせた。これは癖になるぞ(笑)毎年来る人の気持ちはわかる。
参加賞として全員に個室Upgradeのサービス券。なんというホスピタリティ。
年越しそばもいただいた。山菜の天ぷらがのったお蕎麦。とても美味しく頂きました。厳冬期に営業してるのも凄いのに、このサービス精神旺盛なおもてなしには感服。
赤岳天望荘からの初日の出
朝ごはんは、バイキングとは別に、おせち&お雑煮も。もう言葉がでない(笑)ソウタに聞いたら、今までで一番ご飯がおいしかったと。たぶん、好きなものを選んで食べられるし、年越し+αがあったからだとは思うけどね。連れてこれて本当に良かった。そして、また遊びに来たいと思えた。
食後は初日の出を見に。焼けてきた空が、とても綺麗。
赤岳に登る登山者も。左奥には富士山。これはもう、最高の初日の出じゃないかな。
2019年元旦、赤岳天望荘からの初日の出。もう言葉もないくらい美しかった。
この日のことは、いつまでも記憶に残っていると嬉しいな。そして、この先も、大きくなってからも、こうして一緒に山に登ったり、こんな贅沢な時間を一緒に味わいたいなと思う。いつかゲンタもユウタも連れてきてあげたい。
2019年も良い年になりますように。健康第一で、子供達に負けないくらい、思いきり遊びたい。その前に、車を直さなきゃw
地蔵尾根から下山
出発前にコーヒー、お茶をいただき、準備万端。良い日に泊まったというのもあるけど、赤岳天望荘さんのおもてなしで、素晴らしい小屋泊になったことを伝えたい。
2019元旦。今日も素晴らしい天気。横岳~硫黄岳と縦走するには最高のコンディションじゃないかな。今回は僕らに合わせてもらい、地蔵尾根から下山するだけなんだけど、ケータ君は歩きたくてしょうがなかったのでは?次回、冬季縦走にお付き合いできるよう、スキルアップしておこう。
地蔵尾根の下り始めに、すぐナイフリッジがあると聞いてたけど、ここら辺だろうか。雪が少なくて、リッジにはなってなかったので、少しだけ安堵。とは言え、岩も出てるし、アイゼンを引っ掛けないように慎重な足運びを。
雪が多いと、鎖が埋まるくらい積もるのかな。転倒しないように、一歩一歩進む。右側に落ちたら…ゾッとする。
雪が少なかった影響もあって、念のため付けていたハーネスもロープも出番はなかった。無雪期の地蔵尾根で、一度だけ階段を踏み外してるソウタ。今日だけは勘弁してくれよー
危険箇所をクリアし、雪と戯れる二人。
無事、行者小屋に到着。心配してた地蔵尾根の下りだったけど、何事もなくて良かった。少し早いけど、ここでいつもの万歳。お疲れさま。
赤岳鉱泉のアイスキャンディーを見に
行者小屋で装備を解いて、そのまま赤岳鉱泉へスノーハイク。アイスキャンディーをぺろりしてきた(笑)機会があれば、ここでまたテント泊して、 ステーキ食べたいなぁ。
北沢ルートで下山。個人的には南沢より明るくて好き。歩きやすいし、走りやすいと思う。ただ、最後の林道歩きが長いけどねw。
下山後に、赤岳天望荘でもらった八ヶ岳山荘のお風呂無料券&コーヒー無料券を使ってのんびり。食事もしたけど、みかんまでサービスしてくれて、どんだけおもてなししてくれるの(笑)ほんと、最高の小屋でした。
まとめ
雪が少ない影響もあり、歩き終えた感想としては、想像していたよりも楽だったかな。でも、気を遣う場面はいくつかあったし、そこを上手くクリアできたのは自信に繋がると思う。ソウタに聞いたら、西穂高岳独標の時より、少し怖かったみたい。でも、そんな感じには見えなかったけどなぁ。ただ、天気が良かったこと、忠太家と4人パーティーで歩いたことが、そういった緊張の緩和に繋がっていたのかもしれないね。弱音も履かず、立派に歩く姿は逞しかった。正直、登りの時は僕よりしっかり歩いてたのは紛れもない事実(笑)流石だよ。
今回の経験で、また少しだけスキルアップできたんじゃないかと思う。次の目標は、横岳・硫黄岳と縦走。機会があれば、チャレンジしてみたい。
充実した2日間を過ごすことができたのは、 忠太さんとケータ君のおかげ。本当に感謝。ありがとうございました!
赤岳で始まった2019雪山シーズン。もう1月末で、あと少ししか厳しい雪山を味わえないけど、ギリギリまで雪山を楽しみたいと思う。ケータ君、また一緒に歩いてね~。
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