伊豆の海でクラゲアタック

そとあそび

去年の夏休みの話。毎年必ず海水浴に行く我が家。いつもなら日本海に行くのだけど、休みが取れず、近場で泳ごうと、9年振り?くらいに西伊豆に向かった。これが悲劇の始まりとは知らず…

行き先は西伊豆の戸田(へだ)御浜海水浴場。ソウタが小さかった頃に一度だけ遊びに来たことがあり、それ以来の訪問。小さい子が遊びやすい場所だったのを覚えていて。この日はママがお仕事で来れないので僕一人で三兄弟を見守るとなると、安全重視な場所選びとなる。結果、混みそう&磯遊びもできない場所だけど、戸田に決めた。

現地付近は、まさかの大雨。予報では雨雲が抜ければ大丈夫そうだったので、伊豆エリアにしたのだけど、これは失敗だったかな。結果、写真のような感じに落ち着き、昼にかけて青空も出てきたので、なんとか海で泳ぐことはできたので良かった。しかし、その前にトラブルがあったのを忘れちゃいけないw

準備しておいた水着一式の入ったバッグを自宅に忘れてきたのだった…。車に積む時にユウタが手伝ってくれたんだけど、確認せずに出発した僕の痛恨のミス。着替えは持ってきているので、半袖短パンのままライフジャケットを着て、波打ち際で泳ぐことに。それでも水中を覗き込めば魚が泳いでいるし、物足りなさはあるけど、十分遊べている。

やっぱり早朝は水が澄んでいて綺麗。徐々に人が増えると濁ってあまり見えなくなったので、早めに帰ろうかと話していたところで事件は起きた。

浜辺にほど近い場所で突然。「いたい、いたい、いたい!!!」と叫ぶユウタ。そしてゲンタまでも。

これは間違いなくクラゲだと思い、すぐに砂浜に上がったものの、なんとまぁ長~い長~い触手が、ユウタの右太ももに絡みついている(驚き)。すぐに海水で取り除いたが、一気に腫れあがる脚。ゲンタも膝のあたりが腫れている。特にユウタは、腿の周りにまるっと触手が付いていたので、尋常じゃない痛がり具合。そもそも痛みに弱いタイプだけど、それを抜きにしても痛いだろうと思えるほどの傷。

そばにいたライフセーバーの方が荷物の置いてあるシートまで運んでくれた。しかし、ユウタの痛がり具合は収まらず、ゲンタも範囲は少ないものの、息が荒く、お腹が痛いと言う。アナフィラキシーの症状らしきもの?かもしれないとのことで、ライフセーバーの方の判断で救急車を呼ぶことになり、僕はそれに従った。

救急車が到着する頃には、2人とも落ち着いていた。ゲンタもお腹の痛みが治まり、問題はなさそう(素人判断ではあるけど、救急車には乗らなくても良い状態だったとは思う)。ユウタは相変わらず痛がっている。救急車には保護者の付き添いが必要なのだけど、僕は車があるからソウタに同乗してもらった(携帯を持っていて、いつでも僕と連絡が取れる状態だからってことで)。僕は救急車の後ろを自分の車で追いかける…。まさか、子供達が乗っている救急車の後ろを運転するなんて思いもせず。事態は深刻ではないから安心して追いかけたけど、これが一刻を争う怪我だったら、かなり動揺するだろうな・・・って。

搬送先は、順天堂大学医学部附属静岡病院。適切な処置をしてもらい感謝です。救急隊員の方、診察してくれた先生と看護師の方、お世話になりました。救急車の中で、二人とも爆睡していたらしい。

後日、水族館のクラゲコーナーで確認したところ、アカクラゲが犯人だと判明。ミズクラゲではないのは一目瞭然で、現地のライフセーバーの方も、もしかするとカツオノエボシやアンドンクラゲかもしれないし、過去ここまで腫れた傷は見たことがないとも言ってました。とにかく何に刺されたかもわからなかったので、救急車で搬送してもらったということ。

ユウタの傷はこれ。左太ももの周りにぐるっと巻き付いてしまった。

ゲンタは右膝の一部。範囲は狭いけど、ちょっと動悸がしててビビったよ。もしかしてアレルギーかも?と思って、病院の先生にも言われた通り、しばらく納豆を食べるのを控えてみたけど問題なかった。詳しくはクラゲと納豆で検索してみてね。

診察を終え、熱い温泉に浸かって熱消毒。(42℃くらいでしっかり温めるのが良いみたい)

クラゲの毒の主成分はたんぱく質毒素なので、熱に弱く、温めると刺胞が不活性化し、痛みが軽減されます。協会では、やけどしない程度(42℃程度)のお湯で20~30分、温めることをすすめています。

海でクラゲに刺されたら? 応急処置の順番と、やってはいけないこと

と言う出来事が8月9日に起こり、2022年の夏山は終わってしまったのだ。槍ヶ岳に行くつもりで準備をしていたのにね。恒例の忠太家と行く夏山テント泊ハイクも、途切れてしまったなぁ…。

常念岳でクマさんに出会う~子連れテント泊ハイク(後編)

常念岳でクマさんに出会う~子連れテント泊ハイク(前編)

来年に向け準備するのは、長袖ラッシュガードと膝下くらいまである海パン。それとクラゲが寄ってこない日焼け止め。