2017.5.27〜28、新潟県の火打山をソウタとテント泊で歩いてきました。後編はこちら
残雪の火打山へ
何度も行こうと思ってタイミングが合わなかった妙高山・火打山エリア。紅葉の時期は特に美しいと聞くので、ハイシーズンは夏〜秋なのでしょうか。残雪期の火打山は玄人好みのイメージ(笑)でも、山仲間のタツさんもおすすめしているし、スノーハイクも楽しみたかったので、残雪期に歩いてみることに。いつものメンバーに声をかけたところ、忠太さん&ケータくん、MOMOパパさん改めBocさん改め9botaさんがご一緒してくれることに。あざっす
悩ましいのが直前の天気予報。土日共に微妙な感じで、特に土曜は北アルプス北部に大荒れ情報が出るほど。初日は高谷池ヒュッテのテン場までの行動とし、日曜の好天に賭けて火打山にアタックする算段。果たして、思惑通りいくのだろうか….
笹ヶ峰の登山口からスタート。ほんの1週間前までブログなどを見る限り雪がたっぷりあったと思うんだけど、すっかり雪解けが進んだようで、ご覧の通り雪がない!
ただ、小屋からの情報はまだ冬装備でお願いしますとのこと。テン場もまだ雪に埋もれているようだし、基本装備は雪山冬装備でパッキング。ウェアはちょっと悩むところ。行動中は暑くなるだろうから、スタートはキャプリーン1枚。冷えてきたらフリースを羽織る。パンツはasobitogearのYAMA-Pantsね。
水芭蕉が綺麗。今年は尾瀬に行けてないので、ここで観ることができてラッキー
少し歩けば、あっという間に白い世界へ突入。この時期ならではの白と緑のコラボが美しい。この辺りはピンクテープを探しながら進む。
こちらのコラボも新鮮でした(笑)短パン(夏)×冬靴のコラボw。タイツとゲイターの色も同じだし、違和感なく、むしろ格好良く見える。ブームの兆し?w
黒沢橋を越え、十二曲がりへ。夏道ではなく、冬道直登。ソウタはたまらず10本爪アイゼンを装着し、ピッケルを出して登る。いつもそうだけど、早めのリスク対策です。結構な斜度で、雪も緩めだけど、会津駒ヶ岳の冬道や、日光白根山、硫黄岳なんかで同じような急斜面を登ってきたので、特に臆することなく。過去の経験が活きるって嬉しい。
アイゼンつけると雪がなくなるw。練習にもなるし、しばらくアイゼン装着のまま岩場歩き。でも、歩きにくそうだったので、途中で脱がせた。そしたら、また雪道が始まった。山あるあるw
ソウタも最近、山あるあるを理解したみたいで、レインウェア切ると雨が止んだりするよね〜、下山すると晴れるよね〜なんて会話を交わしてます(笑)
富士見平の手前で軽くランチを済ませ、先へ進む。時折青空も出てきて、「今日中に火打登れるかもしれませんね」なーんて話してたっけ。まぁ、希望的観測だったわけだけどw
すぐこんな感じでガスガスになったりするんでw。この辺りはトレースも薄く、夏道から外れていたりしたので、GPSで確認しながら夏道っぽいところを適当に歩いた。
黒沢岳を左にトラバースして高谷池ヒュッテに向かう。右端に小屋が見え、山頂に雲はかかってるけど、今回の目的地、火打山も視界に入ってきた。このままの天気なら・・・
黒沢岳のトラバースは長く、谷側も結構な斜面でいやらしい感じ。トレースも心許ないので、後ろのソウタが歩きやすいようにステップを作りながら進む。当初、ここの区間はアイゼン着けて行くつもりでいたけど、なくても、しっかり集中して歩けば問題はなかった。進むほどに、斜度も緩くなってくるので、最初の方だけ緊張はしたけどね。
無事に、高谷池ヒュッテに到着。誰もいない…。途中で4人パーティーがいたんだけど、それ以外には誰にも会わず。小屋の方に聞けば、泊まりも2名だけという。テン場は貸切っぽいね。この時期の火打山が、こんなに静かだと思わず。のんびりしたい人にはおすすめかも。
今回は敢えてフロアレス。しかし、これが裏目に。積雪期に子連れのフロアレスは、うーん、、止めておいた方がいいですw
幕営料:100円/人(激安です)
雪上の宴会
天気もご覧の通り微妙で、時間的にも厳しいので、本日の火打山アタックは止めて、宴会に励むことにします(笑)9botaさん発案で、スコップで雪を掘り掘りして、小屋から板を借りて、宴会場をこさえることにした。
宴会場、完成!なにこれ、やばい。最高かよ…。脚を伸ばせるように、板の下も掘ってるので、快適この上ない。こういうの憧れてたので嬉しい。ちなみに、この板がGW期間中、トイレに使われていたような気がするけど、そんなの気にしないww
乾杯!新潟だけに新潟限定ビールで。これ、小屋で賞味期限切れが安く売られているので、迷わず購入しましたw。ちょっと酸っぱいけど、飲んだことないビールだし、もしかしたらこれが本来の味なのかもしれないw。全然イケる。結局、3本もお買い上げしましたw
ソウタは雪だるま作り。もうすぐ6月になるのに、まだまだ雪だるまもイケるとは。雪にテンションも上がり、ソウタはいつも通り、はしゃいでた。明日が本番(火打山)なので、できるだけ服は濡らさないようにして欲しいんだけど…(汗
もう雪山テント泊の時は、替えの手袋とか3セットくらい持ってこないとダメかもしれないなって。来季に向けて子供の装備は再検討します。
僕は水作り。2ℓ担いできたけど、多分足りないので。ソーヤーミニも持参したので、溶かして浄水して。雪って綺麗そうに見えるでしょ?でも、小さなゴミがたっぷり入ってるよねw。溶かして改めてわかる不純物の多さ。まぁ、飲みますけどw
夜の宴に突入。今回は手の込んだものにせず、豚肉の生姜焼きと、先週の北軽超宴で購入したウルトラランチのビバークレーションを試してみる事に。味はトマトキック。胡椒が効いていて、ソウタは辛くてダメみたい。以前やってた焼き米に似てるかな。個人的にはアルファ米より断然美味しいのでアリだけど、評判ほどではなかった。食べる側のアレンジ能力に委ねられてる気がします。でも、お湯を注いで2分は画期的だし、おすすめできる品。
山ガスト誕生の瞬間
9botaシェフが山ガストと言う新しいジャンルを構築されました(笑)まるで、街のガストで出てくるようなメニューを次々出してきて、ビビりました。スキレット、侮れぬ。3年前の八ヶ岳で、僕もスキレット担いだ時期がありましたね(遠い目…)
テン場に着いてからほとんどこんな感じでガスガス。なんも見えねーw。明日の天気はどうだろうか?パーフェクトな晴れは望みませんので、ガスだけはご勘弁。
あまりにも早い時間に全てが終わり、18時過ぎに就寝w。やっぱり大型幕をシェアして、トランプとかボードゲームとか野球盤とかやるべきなのかもしれないw。誰が担ぐかは置いておいて…
22時過ぎ、まさかの星空。このまま朝まで晴れていてくれ!しかし、本当の戦いはこれからだった….
後編に続く
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