遥かな尾瀬へ〜父子日帰りロングハイク(前編)

尾瀬

2016.5.28、ソウタと二人で尾瀬をロングハイクしてきました。
花の写真も多く、いつもの長文レポですがよろしければ読んでください。後編はこちら

ヴァナゴン帰還

1ヶ月半に及ぶ車無し生活もついに終結。出発前夜に無事帰還しますた。
直前まで「厳しい…」なんて言ってましたが、しっかり仕上げてくるのはプロですな。

車の目処が立ったところで予定していた尾瀬沼テン泊を決行するため、意気揚々と予約サイトを覗くと「満」の文字(涙)まじかぁ・・・と泣き叫ぶも、もはや打つ手なしw。
今回は燧ヶ岳登頂が主目的。予約の必要ない見晴のテン場も考えたけど、初日に燧ヶ岳経由で見晴まで行くのは、時間的に厳しいだろうと思ったので、テン泊は諦めて日帰りに変更することに。ソウタも、元気だけど少し咳が出て本調子じゃなかったので無理せずに。山奥のテン泊は何かとリスクもありますから。

それと、もう1つ。

時期じゃないのはわかっていたけど、ザゼンソウを見たいと言うソウタ。見晴と下田代の間、六兵衛堀付近に咲いているという情報を入手したので、ダメ元で行ってみることに。

と言うことで、今回の目標は尾瀬のド真ん中、見晴(下田代十字路)。それを考慮してルート設計。鳩待峠から尾瀬ヶ原を経由して見晴へ入る。時間次第で鳩待へそのまま戻るAプラン。行けそうなら尾瀬沼を経由して大清水まで行くBプラン。現地で臨機応変に決めたいと思います。実際のところ、歩いてみないとわからないし。ただ、始発バスに乗るのがベストだということは理解できた(笑)つまり寝ずに出発w

遥かな尾瀬へ


4時前に戸倉の第一駐車場に到着。この時間でも車はそれなりにありました。この週末は天気も良さそうなので賑わいそう。
GW前半、雪の至仏山に登って以来の尾瀬。短期間にまた訪れてしまったよ。

車内で朝ごはんを済ませて、バスの運行が始まる前に乗り合いタクシーに乗車して鳩待峠を目指す。二人とも事前に酔い止めを飲んだのでバッチリ(笑)途中のゲートが5時に開くので、ゲート前でしばらく待機。

 


5:20、鳩待峠に到着。尾瀬は人気ですね。
それにしても微妙な天気(^^;;。青空の尾瀬を歩くつもりでいたんだけどなぁ…

登山口で鳴り物はできるだけ鳴らしてくださいと指導を受けます。
ここ数日、クマの目撃情報が多いそうです。我が家には、三男の出産祝いに山仲間から頂いた、音量の大きさと綺麗さに定評があるナイスな熊鈴があるので安心です。(富山にあるブラスワン

 


天気も微妙だし、気温もかなり低いw。普通に寒いのでフリースを着て歩きます。
ソウタはフリースのキャップにプリマロフトの保温パンツ、そして手袋も。自分も短パンだったけど、スパッツを着用。気温低下や天候の急変を想定して、必要最低限の装備は持参。装備不足で、延々と続く木道を寒い思いをしながら歩くのは避けたいですから。

 


ミズバショウ群生地のテンマ沢通過。数日前、この付近でツキノワグマが出たらしい。
ここって登山口にも近くて、人の往来も多いところなのに。怖い…

 


成長しすぎたミズバショウを見て驚くソウタ。先月歩いた時はまだ咲き始めだったのにね。
誰もが思い浮かべるあのミズバショウらしい面影など皆無w

 


先月登った雪の至仏山。雪が無くなっている。

鳩待峠〜山の鼻で見かけたお花達


タチツボスミレ


サンヨウカ


エンレイソウ


オオカメノキ


シラネアオイ


ルイヨウボタン


シロバナエンレイソウ

序盤から花を見るのに大忙しなソウタ。アレ撮ってコレ撮ってと注文が多い(笑)

 

6:09、山の鼻に到着。
トイレに寄ってからすぐに出発します。


この日のソウタの服装。
asobitogearのキッズショートパンツに黒いスパッツを合わせてみました。
子供らしくない色がとっても良い感じ。自画自賛です(笑)

フィールドテストをしたかったので、この日は少し寒かったけどショートパンツを穿いてもらいました。長距離を歩くので、着心地や使い勝手等、色々知りたいことばかり。さぁどうなるかな。

 


いざ、尾瀬ヶ原へ。
尾瀬らしい風景の始まり。お花もたくさん咲いているようなのでとっても楽しみ(^^

 


多くの人がイメージする尾瀬っぽい光景。
ここから整備された木道を延々と歩きます。お花もたくさん咲いてます。

 


終わりかけのミズバショウとリュウキンカ。
2週間くらい早いみたいですね。

 


燧ヶ岳(ひうちがたけ)を背に。
延々と続く木道が良い感じで眠気を誘ってくるw。でも、様々なお花達のお陰で持ち直す。
そんな序盤戦でした(笑)

 


これはアカハライモリかな?
木道の脇にちょこんと佇んでましたw。ソウタとじっくり観察。

 


遥かな尾瀬。そんな風景。

 


逆さ至仏山

 


逆さ燧ヶ岳。
次来るときはあそこの山頂に立ちたいね。

 


7:00、牛首分岐に到着。

 


前方に竜宮小屋が見えてきました。

 


お花の咲いてない場所は黙々と歩くだけ。ちょっとペースを上げてね。

 


燧ヶ岳は抜群の存在感。
よく見ると少しづつ晴れ間が出てきてます。午後から良い天気になりそう

 


7:30、竜宮小屋に到着

 


お菓子を食べて小休止。トイレもしっかり済ませます。
ここから先は福島県。お決まりだけど、ジャンプして越境しました(笑)

 


前方の木が生えている付近が六兵衛堀。ザゼンソウはまだ咲いているのだろうか…
ソウタもちょっと興奮し始めましたw。ここからはペースダウンしてじっくり探索。

・・・しかし、ザゼンソウは発見できず。残念。
木道の下を入念に探したんですが、既に枯れてしまったのかな。調べると6月上旬までとなってるんだけど、今年は早めに咲いていたので遅かったんでしょうね(^^;;。気を取り直して、見晴(下田代十字路)へ。

 


ワタスゲと燧ヶ岳。
こちらも咲くのが早い。。

 


歩き始めて3時間。そろそろ疲れてくる頃かな?もう一踏ん張り!

山の鼻〜見晴で見かけたお花達


リュウキンカ


ワタスゲ


ミズバショウ


ナルコユリ(アマドコロとの微妙な違いがわからないw)


ズミ


ヒメシャクナゲ


ミツガシワ


ノウルシ


チングルマ


立派で美味しいそうなキノコ。食べられそうだけど…

6月に咲く花も開花していて、2週間くらい早いと皆さん言ってました。
ソウタも次々現れるお花達に興奮を隠しきれず、写真を撮りまくりながら(撮らされながら)進みました。

 


8:27、見晴(下田代十字路)に到着。
たっぷりと花を見ながら歩いてきたのに、思いのほか早く到着できた。

 


真っ先に高山植物図鑑を取り出し、さっきまで見ていた花を調べ始めるソウタ。フィールドで実物を見て、その場で調べる。良い勉強になってるよね。今回の花の名前、ほぼ全てソウタに教えてもらいましたw

 


お腹が空いたので、早めの昼食?に。
ソウタがどうしてもカップ麺を食べたいというので。他にも持参した食べ物が残っていて、どう見ても余りそうだったので小屋のカレーは諦めることに(涙

 


見晴のテン場もチェック。
まだ9時前なので数張りだけ。忠太さんのレポではこの日50張り以上になったそうです。
いつかここで張りたい。

 


弥四郎小屋前で、しばし休憩。
これからのルートを検証。残距離とコースタイム、大清水から戸倉のバスをチェック。大清水まで14km。最終バスは15:55。さて、どんなもんだろう。

尾瀬沼へロングハイク

結論:鳩待垰に戻らず尾瀬沼へ出て、大清水まで行く

まだ9時ということ。距離もあるけど、CTを1.2倍にして余裕を見ても最終バスには間に合うはず。尾瀬沼方面のお花も見たい。天気も良い。これは行くしかないっ。
ソウタは尾瀬沼エリアの花も見たいということで最初から行く気満々でした。若いって素晴らしい(笑)多分、大好きなお花がたくさん見られるから、距離とか疲れとか気にしてないんだと思うw

9:00
ここから距離で14km強。CTは6時間(休憩含まず)
最終バスまで7時間。CT通り歩いて、休憩を入れたら丁度良い。いやギリか?ソウタには「バスに間に合わない場合は走るからね」と伝えておきましたw

 


これから歩く白砂新道。木道の尾瀬とは少し違う雰囲気を醸し出している。

鬱蒼とした森へ…
後編に続く