子供用自転車にステムバッグを付けて快適サイクリング

asobitogear

親子でサイクリングに出掛ける時、三男ユウタの20インチ自転車には水筒すら積めず、かなり不便さを感じていた。せめてボトル1本だけでも積めれば・・・そんな悩みを解決したのが、容量的にもスペース的にもステムバッグだった。

ステムバッグとは

「ステム」というのは、フロントフォークの上端とハンドルバーの真ん中をつないでいるパイプ状の部品の事。そこに巻き付けるバッグだから「ステムバッグ」なんて呼ばれている。たくさんのメーカーから販売されているプロダクトで、有名どころだと、USA製のスイフトインダストリーズやレベレイトデザイン、日本のブランドだと、ブルーラグのフェアウェザーやオーストリッチ等々。挙げればキリがないくらいマーケットに溢れている。

ステムバッグは、アソビトギアで作っていないので、まずは市販品の検討。比較的手に入れやすいステムバッグは好みのデザインでなかったり、USAプロダクトは手が届かないくらい高値だったり。何より、欲しい機能が微妙に足りなかったりと、選択肢が多いのに、求めているものと一致しなかった。残念。

というわけで、アソビトギアで試作品にトライしてみた。今更な感じもするし、めちゃくちゃ後発になるし、デザインでの差別化も難しいところではあるけど・・・、僕なりに欲しい機能を考え、形状やサイズで悩み、アソビトギアっぽいカラーリングや素材を活かしたステムバッグが完成。

アソビトギアが作るステムクーラーバッグは、長距離ライドやバイクパッキング等、長く旅をする時に「こんな機能があったら良いな」を意識して設計。名前は「Portee ポルテ」。「クーラー」の文字があるのは、アストロフォイルを入れて「保温保冷」効果を持たせたから。(あくまで副次的なものだけどね)

簡単にスペックを。

  • ロールトップ部分は片手開閉(手前に引けば開いて、上に引っ張れば閉じる)
  • アストロフォイル入り(保冷・保温効果)
  • ケーブル用スリット(充電ケーブルの先端だけ出せる)
  • 外メッシュポケットは主にゴミ入れ用途(非ストレッチで入れにくいけど落ちにくい)
  • 肩掛け用のループ2個(ショルダーストラップを付ければボトルホルダーに)
  • 底に水抜き穴

ステムバッグは、心材があると型崩れしにくく使いやすくなる為、アストロフォイルを入れて代用し、保冷・保温機能を持たせた(※底にハトメ穴・ロールトップに隙間があったりと、アストロフォイル本来の効果は減少するので、あくまで副次的効果であること)。

個人的にはモバイルバッテリーを使う場合、ここに入れることが多いので、充電ケーブルの先端だけを出せるようにスリットを設けた(ザックにハイドレーション用の穴があるのと同じ)。

外メッシュポケットは非ストレッチ素材なので、入れにくいんだけど、その分、入れたゴミなどは落ちにくくなる。それと、他のステムバッグになくてPorteeポルテにあるものが、ショルダーストラップを掛けるループの存在。これがあれば水筒入れとしても使える。自転車で使わない時は水筒入れにしたり、サイクリング中の散歩や観光でサコッシュ的に使うこともできるがアソビトギアらしさだと思う。

サイズは、SmallとLargeの2種類。軽量素材(LS07&コーデュラリップ)の組み合わせならSサイズで約58g。

Small
H16cm
Φ10cm
重量:約58g~66g

Large
H16cm
Φ11cm
重量:約68g~約76g

実際の使用感について。念願だったユウタの20インチ自転車に装着した写真。これで自分の飲み物を自転車で持ち運べる。試作当初はLサイズのみで、それを20インチに付けるとペダリングの時に膝に当たってしまった。その後、直径を-1cm小さくしたSサイズを山中湖サイクリングで試したところ、膝に干渉することなく漕ぐことができた。ただ、ギリギリ当たらない感じだったから、体格の個人差で当たる場合もあるかもしれない。

ゲンタの24インチはLサイズでも問題なし。2個付けも大丈夫。フレームにボトルケージが1つ付いてるので、ステムバッグの1本と合わせて500ml×2本の水と、もう1つのステムバッグには、サングラスや時計、雨具(上だけ)などの手荷物が入るので、夏の暑いサイクリングでも、この装備だけロングライドが出来る。自転車に乗る時は、できるだけリュックを背負いたくないからね。

諏訪湖一周(スワイチ)親子サイクリング

僕のペップサイクルズにも。近くの公園までサイクリングする時、僕がユウタの飲み物を運ぶ為に2個使い(この時まだSサイズが未完成)。ごちゃっとするのを嫌がる人もいるだろうけど、僕はハンドルの前に大きなバッグを1つ付けるよりか、ステムバッグ2個付けスタイルの方が好みかも。2つに分かれてるのと、取り出しやすい位置にあるのと、ピッタリ収まるくらいの容量というのがその理由。あと、脱着が楽。マジックテープバンドで3点留めするだけだから。

OMM BIKE 2023に初参戦

こんな感じで、我が家の自転車装備に新加入したステムクーラーバッグPorteeポルテ。親子サイクリングが、ほんの少し快適になったかなぁ。

ごく少量だけど、10月のBIKE&CAMPイベント向けに製作した在庫をオンラインストアでも販売してます。価格は6500円+税。初回製作分は、なんと「送料無料」です!

子供自転車はもちろんだけど、今週末にはSDA王滝、来週はニセコグラベルと、人気のグラベルレースが続くので、レース中の補給食入れに使ったり、「あと少し」の容量UPに便利なバッグなので、気になる方は、是非ご利用ください~。