最近、Asobi-Pocketに酷似する商品がちらほらと見受けられます。個々の開発経緯など知る由もありませんが、既に同様の商品が存在している場合については、良識を持って、販売の判断をしていただきたいと思います。
そんなマイナーな商品、見たことも聞いたことないし、真似なんてしてないよ。自惚れるな。そうかもしれません。ですが、SNSやネットでいかようにでもリサーチ可能なこの時代において、自ら販売する商品の類似品などをチェックもせずに売ってしまう行為は、自らの力不足を宣言しているようなものではないでしょうか。各自、自信を持って販売するのであれば、自らの商品に近いものはないだろうかなど、リスク低減のため、その程度のリサーチはむしろ普通にやっていて欲しいものです。
オリジナルであることをいくら主張しようとも、知らずに作ったとしても、既に似たような商品が存在している事実を前にすれば、それは全て、言い方は悪くなりますが、後出しなのです。
必死に考え抜いたアイデアだけど、調べたら、既に同じものがあった。なんてことはよくある話です。誰でも同じようにアイデアは浮かびます。僕が言いたいのは、そこではなくて、仮にオリジナルだとしても、目の前にそれに似た商品があった場合、あなたならどうしますか?ということです。
敢えて作って販売するのでしょうか。そこに信念はあるのでしょうか。僕自身、そのような場面に何度も出会いました。でも、そこで似たものを売ってしまうと、一線を超える気がするので、やっていません。必死になって、「実は僕も昔から考えてたんですよね~」などと言っても、当事者からすると言い訳にしか聞こえないと思うのです。本当にそうだったとしてもです。
この時、作り手としての本質が問われるのだと思います。どうしますかと。先に世の中に出した作家さんをリスペクトし認めるのか、それとも、そんなこと関係ないでしょと我が道を貫き販売していくのか。
完璧なものなど存在しません。その人にとっては、これじゃちょっと足りないんだよな。ということは間違いなくあるはずです。その場合は、自分の為だけに、必要なものを追加するなり、作ればよいのです。myogはあくまで自分のため。それが他者の為になり、商売になる場合は違ってきます。
僕は、事前に、似たようなものがないかをくまなくチェックします。だって、怖いじゃないですか。順調に販売していて、いきなり、似てるんだけどやめてくれない?なんて言われたら。自分に非があった場合は、どうします?既にお客さんもいて…となると、それは立派なリスクなんです。だから、しっかり調べ、もし同じもの、似たようなものがあれば避ける。違うアプローチで再試行して作る。因みに、指摘があれば、悪い事したなぁと即座に変更。または販売を中止します。これはあくまで僕の考えですけど。
最近は、とりあえず作って売るという人が増えている気がします。もしかすると僕自身もそう思われているのかもしれませんし、その中の1つと認識されているのかもしれません。でも、信念としては、「ないものを作る。既にあれば、それは諦めて、別のアプローチで違うものを作る。」これだけは肝に銘じて活動しています。そうしないと、いつか自分自身にも跳ね返ってくるからです。
今後も、個人ブランドが増加していくことは間違いありません。それだけ、生地の入手や縫製の難易度は低くなっているからです。もしかすると、このようなことは、これからもっと増えていくのかもしれません。サコッシュしかり、ランドセルカバーだって、Tyvekスマートを使った保温保冷バッグだって、いつ誰に真似されるのかわかりません。でも、それらすべてに目を光らせることなど到底できないし、それをやるエネルギーも時間も、規模の小さいasobitogearにはないです。僕は、asobitogearのコンセプトを信じて、粛々と作り続けることしかできないのです。
さて、今回の話ですが、たまたま指摘を貰い、僕自身もいくつか確認した中で、やはり酷似と思わざるを得ないサコッシュが複数ありました。アレンジは入ってますが、素材が置き換わっただけのもので、トートタイプに大きなポケットを付けたタイプです。素材を入れ替えると、Asobi-Pocketになるだろうなと容易に想像できるほどでした。全てこちらのオプションやカスタマイズの範囲内でしたし、内部に至っては、写真でもほぼ同一とわかりました。 以上のことから、作っている本人目線で、「酷似」と判断しました。似てませんと言われるとそれまでなんですが、これまでAsobi-Pocketをたくさん製作してきた中で、そう感じたので、自分の直感を信じます。
独創的で優位性のあるデザインではないかもしれませんが、2年前にテストを重ねた大事な商品です。当時、血眼になって調べても、同じタイプのサコッシュは見当たりませんでした。だからこそ作ったんですけどね。おかげさまで、このポケット部分を評価しれくれる方も多くいて、今でもしっかり覚えています。でも、当時、同じものがあったら、きっとAsobi-Pocketは誕生していなかったと思います。
その時、そのタイミングで、このデザインを生み出せたことを誇りに思っていますし、それは同時に、僕に訪れたチャンスでもあるのです。逆に、後発で、作りたいものが既に存在していたならば、それは残念でしたと思うしかないのです。それを糧に、違う価値あるものを生み出せば良いのです。
このタイプのサコッシュが必要でしたら、Asobi-Pocketを買ってみてください。それでも、どこか物足りない部分があれば、ご自身でカスタマイズするなり、myogするなりすればいいと思います。それでも満足できない、どうしても自分で作って売りたいのであれば、だれが見ても「違うね」というものを作ってください。お願いします。
こういうことは、あまり言いたくないし、書きたくもないし、できれば大人対応でスルーしたいのが本音ですが、いずれasobitogearを大きくしていく可能性を考えると、この件については、どうしても見逃せませんでした。だから、ブログに書きました。こちらは、何か制限できる権利もなく、ただただ見守る事しかできないがために、少しでも声を出そうと思ったわけです。おかげでスッキリ。
小さなブランドがなんか騒いでるぞ。くらいなんでしょう。でも、一人でも多くの作り手、作家さんが、相手を慮り、リスペクトするような良い関係が築けたら良いなと願うばかりです。そして、僕自身も、そうありたいと思うのです。
なんだか炎上しそうな内容で、ちょっと怖いですww
(追記)ASOBI-POCKET Mesh U.Lをリリース。今回は、このメッシュタイプにすると、より似ていることもあって取り上げました。既に、先方と話し合いを行い、改善といいますか、全く違うもので再リリースするとのご返事・確約を頂いたので、こちらもそれならばと納得しました。ですので、これ以上の追求は控えたいと思います。
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