雪山登山でも使える!断熱機能を持つ保温・保冷サコッシュ

asobitogear

冬用サコッシュ?なる珍品を作ったお話。

雪山で保温用ケースは必要か

まずは、雪山登山(スノーアクティビティ全般)で保温用ケースって必要なの?という話から。

雪山ハイクにおいて、バッテリー類の残量保持は、かなり重要なテーマだと思ってる。

例えば、天候が急変し、予定より数日多く停滞せざるを得ない場合、連絡手段のスマホが電源落ち…、例えば、道に迷って、ヘッデンハイクを余儀なくされた場合、知らぬ間にヘッデンの電池が切れていた。予備電池も同様に…、例えば、遭難して一夜を越さなければいけない場合、ココヘリの電池は6ヶ月くらい稼働するけど、あまりの寒さでダウン。GPSが発信できてない…等。どれも極端で大袈裟な例えかもしれないけど、あり得ない話ではない。僕は子連れで厳冬期の雪山を歩くことがあるので、こうしたリスクは、あらかじめ減らしておきたいんです。だから、極寒の環境下でもバッテリーの残量を保持してくれる保温用ケースは使いたい派。

ただ、サコッシュにペットボトルを入れておくだけでも、凍結防止になるし(忠太さんが雪山で検証済み)、ザックにプラティパスを入れておくだけでも、多少の凍結防止にもなる(ただ、温度により凍ってしまうこともあるでしょう)。野晒しにしないで、色々工夫すれば防寒対策はできるので、それで十分だと考える人もいるはず。僕は個人的に、何が起こるかわからない自然相手なので、より確実な方法や道具があるなら積極的に使っていきたいと考えている。

 

保温ケースあれこれ

どんなものを選べばよいのか。WANDERLUST EQUIPMENTのアストロフォイルを使ったスタンドコジーは、アルファ米だけじゃなくて、冬季ならスマホやカメラを入れておけるだろうし、トレイルバムは、プリマロフトを中綿にしたボトルケース&ポーチを出している。Bigskyも同じく、アルミフィルム+プリマロフトを組み合わせた保温ケースを。これ、間違いなく必要としている人がいるってことだよね。

プラティパスも専用の保温ケースが売っている。これ、あるのとないのでは、かなり差がでる。僕はX-Pacの自作ケースにアストロフォイルを切って入れたものを使ってるけど、これが効果大!-20℃の赤岳鉱泉で朝まで雪の上に置いてみたけど、凍ることなく、翌朝飲めた。プラティパスを凍らせてしまうことがどれほどの悲劇かは、体験しないとわからない(笑)捨てるに捨てられない、氷となったただの重荷になることを覚悟したほうがいいww

硫黄岳の途中まで〜厳冬期の赤岳鉱泉で子供と雪山テント泊登山(後編)

2017.03.06

硫黄岳の途中まで〜厳冬期の赤岳鉱泉で子供と雪山テント泊登山(前編)

2017.03.02

話しを戻して。バッテリー関係は2シーズン前に作った試作品に入れている。外側にX-Pac、そしてアストロフォイル、プリマロフトゴールド、最後にTyvekという4層構造のハイスペックケース。ただ、サイズはとても小さくて、モバイルバッテリーと、隙間にスマホを差し込んだり、カメラの予備電池を入れたりできるくらい。蓋がないので、完璧に包まれてるわけじゃないけど、-20℃のテント泊でバッテリーは2日間、元気に稼働していた。裸で放置してたら、数時間で使い物にならなくなる環境において、かなり上出来な結果だったと思う。

 

ここまでやるか!4層構造

アストロフォイル単体のものや、プリマロフト単体の市販品でも、求める役割は果たしてくれるかもしれない。でも、よりパワーアップさせたいという、よくわからない気持ちがあって(笑)

 

X-Pac→アストロフォイル→プリマロフトゴールド→Tyvekという4層構造。どれも断熱素材だし、それらを重ね合わせたら、かなりの保温力が見込めるはず。せっかく作るなら、このくらい突き抜けてる方が面白い。その分重くなるし、嵩張るけど、重要なのは、保温力なので。

 

試作品を、より綺麗に、より使いやすく改良する予定だったんだけど・・・

 

ASOBI-POCKET Winter A.P.T (変更→ Oasis)

試行錯誤の結果、辿り着いたのが、こちらの断熱素材を使った保温性・保冷性のあるサコッシュというわけ。これ必要ある?そう思うよね(笑)当面は個人的に使うものなので、そのあたりのツッコミはスルーでw

雪山を歩く時、ペットボトルもスマホもバッテリーもサコッシュに入れてました。あまりの寒さでデジカメがヤバイ、スマホがヤバイ、という時は、ウェアのポケットに入れて、体温に近い場所で温めるけど、ウェアが膨らんで、なんだか歩きにくい…。簡単に言えば邪魔。だから、サコッシュに入れて保温(外気に晒さず、温度を保つという意味)できるなら、僕にとっては有難い話なんです。一応、肩掛けしないで、バックパックに外付けできるように、Dリングを4ヵ所に設置。凍らしたくない食材なんかを入れても良いね。夏に使えば、ビールケースに早変わりで一石二鳥だ(笑)これ大事。

 

ベースはASOBI-POCKETなので、フロントポケット、内ポケットとキーフックは付けている。縫製順の影響か、アストロフォイルがごわついちゃってるので、パターンと縫製手順の見直しが必要。内ポケットは排除して、代わりに背面ポケットにするかも。

 

吹き流し部分にも、プリマロフトゴールドを入れて保温力を高めてる。やるからにはとことんこだわる。従来より数cm高めに。ここの素材も、いつか使おうと思っていた、強度のあるポリエステル生地。肌触りも良いし、悪くないね。フロントポケットについては、ここだけ一枚生地。手袋や帽子、行動食などの小物を出し入れするスペースかな。

 

どうかな?

アストロフォイルが入ってる分、全体的に、ボテっとした感じになるけど、サコッシュとして普通に使える。サコッシュにここまでの保温力を持たせる必要性はわからないけど、まずは使ってみてから、要らない部分を削ったりして、アップデートしていく。

A.P.Tとは、AstroFoil、Primaloft gold、Tyvek の頭文字を取ったもの。アストロフォイルを後入れにするプリマロフトだけのバージョン(Winter P.T)も作る予定。たぶん、そっちの方が使いやすいと思うな。

→アストロフォイルを除いて3層構造に。名前も変更しました!

プリマロフトとTyvekを使った断熱機能を持つサコッシュ!ASOBI-POCKET Winter Oasis

 

保温ポーチ KEEP WARM

実は前段階として、この保温用ポーチを作ってました。同じ4層構造で、自宅のミシンでできる範囲となると、このシンプルな形状に落ち着いた。縫い目=コールドスポットになるので、縫製箇所はファスナー部分とサイドのみ。縫製の都合上、ファスナー部分には、アストロフォイルを入れてないけど、それ以外は全て4層構造。

できれば、3cm程度のマチを付けて、コンデジやヘッデンも余裕で包み込めるようにしたかったけど、一番厚みのある部分を縫うことができず断念。トートバッグのように、端っこなら縫えそうだけど、どんでん返し(裏を表に縫って、最後に表に返す)ができそうにないし…。なんてことを考えていたら、サコッシュ案が思い浮かんだわけ。でも、近いうちに、フードバッグ形状というか、トートに近いマチ付きの保温・保冷バッグは出しますので、お待ちください。

Size:17.5cm×21.5cm
Weight:50g

 

スマホ、モバイルバッテリーとデジカメ等の予備電池。写真にはないけど、ヘッデン本体も。このサイズでも十分。

 

余裕で収納。後日、ヘッデンも入れたけど問題なし。平べったいコンデジもいけた。

 

裏地にTyvekを使っているので、生地の柔らかさもあり、道具の出し入れがスムーズ。滑らかな感じが◎。Tyvekシルバーも検討しているけど、アストロフォイルがその役割を果たしているので、今のところは白のソフトタイベック。ただ、より保温性・保冷性を高めるために、シルバーも使っていくつもり。そして、手を入れるとわかるけど、ほんのり暖かい。これはプリマロフトの良さだね。小さなカイロや、お湯を入れた120mlくらいの小さなボトルを、ケースの中にいれると無敵かも。夏なら凍らせたミニ保冷剤とい一緒に使えば、お肉とか野菜の運搬に活躍するだろうね。

サイズも良い具合だし、保温・保冷専用として役割も明確。もう少し作りこんでから、こちらも販売予定。フラットなポーチ型と、マチ付きのトート型の2種類を予定します。

お楽しみに。