数値化の道具/風速計Skywatch Xplorer 2

山道具

風速計を買ったというおはなし。

数値化

キャンプでも登山でも、よく聞きますよね。風速○○mはあった、とかいう話。大抵その手の話は、話し手の感覚値だったりするもの。僕も風の強いテン場で泊まった時、「あれは多分、○mくらいあったと思う」と人に話すことがある(^^;;。そういう数字ってとても曖昧だねって事w。

実際何mなのか?というのも、知りたいことではあるけど、その日その場所の気象条件を数値で把握する事は、子連れ登山において適切な判断をするために、必要なのではないかと思ったので購入してみますた。

特に雪山での気温と風速は、しっかり把握したいところ。ルートロストや滑落はもちろんだけど、一番気にしてるのが低体温症なので。風の強弱で体感温度が激しく変わってきますから。
今の所、冬の3000mを歩くことはないし、ましてや雪山縦走の予定もない。有料情報のヤマテンを活用して、事前に悪天候またはそれが予測される状況では山に行くこともしない。それでも、山の天気は一瞬で変化することがあるから、現地での確認ツールとして持っていれば安心感がある。曖昧だった部分を数値化するスッキリ感もw。

正直、これがなくても風が強くなれば普通にわかるだろうし(笑)、なくても困らない道具。必要あるの?と言われればそれまでだけど・・・ま、お守りだと思って。

購入した風速計はこちら。

Skywatch Xplorer2

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サイズ:41 x 93 x 17 mm
重さ:50 g
スイス製

円高の時にeBayで送料込み5000円くらいで買いました。日本だと6500円+送料くらいすると思います。案外、良い値段のする道具なんですw。Amazonに安価な中華製もあるけど、調べてみたら、ケストレルやこのスカイウォッチを利用してる登山者が多かったので、一応品質を重視して。
本気仕様のケストレルは手が出せなかったので、2番手候補のSkywatchにしました。ケストレルは湿度や気圧なんかも測れるので、登山ガイドとかプロの人が持ってそうなイメージ。

xplorerは1〜4までのラインナップがあって、僕が買ったのは2。風速計と温度計付きのもの。

xplorer1:風速計
xplorer2:風速計・温度計
xplorer3:風速計・温度計・電子コンパス
xplorer4:風速計・温度計・気圧計・電子コンパス

温度計はアナログのやつを使ってるので、風速計だけの1でも良かったかな…
8月の三俣蓮華岳双六岳を歩いた時に使い始めて、先日の北横岳蓼科山でも計測。その時々の気象条件を数値データで蓄積できるし、買って良かったと思います(棒読み)

 

風と体感温度について

wikipediaで調べてみると、湿度や風速によって影響を受けやすく…と書いてある

体感温度(たいかんおんど)とは、人間の肌が感じる温度の感覚を、定量的に表したものである。人間の温度感覚は、皮膚面の水分(汗)が蒸発したり、皮膚面の熱が奪われたりすることで生ずるものである[1]。こうした体感温度は気温だけでなく、実際には湿度や風速等によって影響されやすく[2]、たとえば多くの場合は風が強いときほど体感温度は下がる[3]。したがって、気温をそれらの数値で補正する。ただし体感温度は、以下で示す湿度・風速・日照量といった気象・環境条件の他に、服装・代謝量・年齢・性別・健康状態等、人体条件の影響も受ける[4]ため、その感覚は千差万別である。また、しばしば簡潔な算出式が使われるため、誤差なく表せる範囲にも限界がある[4]。これらの理由で、目的や適用範囲に違いのある多くの指標がある[4](たとえば、高温のストレスを表すための指標であるヒートインデックスを、低温のストレスを判断するために用いることはできない[5])。wikipediaより引用

体感温度が計算できるこんなサイトも発見。
http://keisan.casio.jp/exec/system/1257417058
(カシオのサイトでミスナールの計算式で求めた数値が計算できます)

あくまで感覚は千差万別。算出式の数値にも限界がある。ということを前提に参考程度で。

気温-5℃、湿度30%、風速5mの場合

体感温度は-14.9℃

気温-5℃、湿度30%、風速20mの場合

体感温度は-21.6℃

やっぱり風って怖いです。急に強まってきたり、風を避ける場所がない稜線だったりする場合は、体温低下の可能性が増すので、早めに撤退判断したいところ。1月の武尊山で、帰り道で地吹雪にあったけど、あれが数時間も続くようだと、間違いなく低体温になるだろうと想像できるくらいだった。幸いにも風を避ける場所があったし、強風のピークはほんの30分くらいだったから問題はなかったけど、少し歩いた先にあるゲレンデが、やけに遠く感じたものです。

こう考えると雪山って怖いなぁと思うんだけど、それでも素晴らしい景色や、キリリと引き締まる空気など、白銀の世界に惹かれてしまうわけでして。無理せず、準備を怠らず、適切な判断が下せるように、これからも安全第一で山に向かいたいと思います。

間も無く、雪山シーズンインですね。
安全に楽しみましょう(^^)

 

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