三条の湯スノーハイク(前編)

三条の湯

2015.1.17〜18、奥多摩にある三条の湯までスノーハイクに出かけました。いやいや、とても大変でした…。※後編はこちら

ガッツリ山歩き

ソウタと雲取山にテン泊予定でしたが、裏磐梯五色沼編イエローフォール編でお腹いっぱいになった彼にあっさりと断られました(涙
3月まで山もキャンプも出撃できない僕は、この週末何がなんでも出撃したい!ガッツリ歩きたい!そんな思いでグルトレメンバーをお誘いしたところ、「あのお方」が名乗り出てくれました(笑)

ヘ○○イ界の重鎮、MOMOパパさん。よろしくお願いします。

冬季限定!イエローフォールでスノーシュー(裏磐梯遠征その2)

雪の五色沼でスノーシューハイク(裏磐梯遠征その1)

今回のコースは、行ってみたかった三条の湯を目的地と決め、そこに至る大回りルートを選びました。2日間の総距離は約25km。1400m近く登って1000m降りて、また登って降りるという少しドMなコースになっていますw
木曜に降雪していたので、小屋に確認し現地状況をチェック。ヤマレコで直近に歩いた方のレポも読み漁り…。それでも、降雪後の最新状況については詳しく把握できずでした…

左側から飛龍山を経由するルートで三条の湯へ。
※よりドキドキ感を味わいたい方は、MOMOパパさんのレポをご覧になってください(前編)

道の駅たばやまで待ち合わせ。予定より少しだけ早めに行動開始。これが後々、大きなアドバンテージになるのでした。

10分ほど車道を歩くと、登山口の看板を発見。

登山口に入り、いよいよハイクアップ!晴れが嬉しい

歩き出しは、このような落ち葉フカフカのトレイル。日当たりが良いからなのか、雪は見当たらない

気温は0度前後だったと思いますが、日が差すと暑い。それとも登りで暑いのか…。歩き始め早々に脱ぎましたw

徐々に標高が上がってくると雪のトレイルに変わりました。

よいしょ、よいしょッと。重荷を背負いながら登っていきます。

サオラ峠までの区間は全般的に道幅が狭く歩きにくい。写真で見てわかるように、トラバースの道が続きます。

2時間登りっぱなしで、心が少し折れかけ・・・このまま三条の湯でもいいですよね。なんて会話をしながら、ほぼCTでサオラ峠(竿裏峠)に到着。ここが運命の分かれ道となりますw。予定では左の飛龍山ルートから。このまま三条の湯へ直行するなら2時間程度。

Mパさん:とりあえず予定通りいきますか!
僕:は、はい….

ノートレースは続く

ここまでもそうでしたが、ここから先も踏み跡は一切ありませんでした。自分達の歩く道は、自らの足で開拓していかなければいけないのです。ラッセル覚悟、気合いを入れて進みます。

ま、まだ引き返せますよ…。地図を見てもわかるように、戻るという選択が取れないルートなので突き進むしかないのだ。

終始、雲取山や石尾根を見ながら歩くことができました。いつか晴れた日に…

核心部その1

熊倉山から前飛龍への登り。目の前に立ちはだかる壁のような山w。岩と雪がミックスされたこの上なく危険な道、岩?をガシガシと登りました。

僕はチェーンスパイクで、前爪がかかるので問題なかったけど、6本爪のMOMOパパさんは苦労されたようです。落ちたら確実に怪我をするので、慎重に一歩ずつ、足場を確認しながら登りました。その分時間もかかりましたね。

頑張って登ったら、そこにはこの日一番の眺めがありました。

前飛龍(1954m)ゲット♪

MOMOパパさんは、購入したばかりの水筒をこの付近で落としたそうです。本沢温泉に消えたタオルといい、今回のボトルといい、落としたものを取りに行くハイクスタイルが好みなのかなw

八ヶ岳で温泉&スノーハイク(温泉・宴会編)

まだ半分を少し過ぎた程度。時間が気になり始めたので先に進みます。

ノートレース。誰も歩いていない道を軽いラッセルをしながら進む

雪は スネあたりまで。若干、満腹気味w

そして飛龍権現に到着。眺望が素晴らしいと聞く禿岩まで3分とありますが…少しだけ行って引き返しました(笑)もちろん飛龍山もスルー

結果的には禿岩も飛龍山もスルーして正解でした。この後も難所が…。何より体力的に厳しかったですけどねw

核心部その2

ラッセル三昧。禿岩から北天のタルまでが、最高にしんどかったw いや危険だったというべきか。雪深く、膝上、一部は腰くらいまでありました。さらにトラバース道が多く、狭い&雪で見えない。

ここは2000m付近。天候も変わりやすく、、よせば良いのに雪が降ってきましたYO!じ、時間も足りない(汗

1つ目の難所は、橋の上に積もった腿くらいまでの雪。どこまでが橋なのか?境界線が見えず難儀しました。踏み外すと落ちてしまうので、慎重に慎重に足場を確認し、雪を掻き分け進みました。チェーンスパイクが橋の端っこにかろうじてかかっていたのには少しゾクッとしましたねw。こういう箇所が何度かあり、その度に時間をかけて通過。(ほっ

2つ目の難所。北天のタル手前。目と鼻の先に標識が見えているのに…。僕が先を歩いていましたが、一歩踏み出すたびに雪と一緒に崖下に持っていかれそうになります。身動きできなくなり、山側にある枝につかまってしばし沈黙。MOMOパパさんに交代していただきました。

右側は崖。雪が崩れ落ちたら…OUT!!一歩一歩踏み固めながらなんとかクリア!ひゃ〜、今日一番のドキドキ区間でしたw

い、生きててよかった(笑)
小屋のご主人によると、北天のタルは雪が吹き溜まりやすく難所だそうです。

さあ、小山で最後のセクション。北天のタルから三条の湯までは下りのみ。標高2000mまで登って来たのに1000m程度まで一気に降ります。もったいない気分…

歩いてきた方向を振り返ると、なんとも言えない天気。あのエリアだけ、雪が深々と降っていた。

後半は時間との戦いでした。日没ナイトハイクも覚悟していたけど、なんとか16:20に三条の湯に到着!日暮れ前に到着できたのが、予定より早めに出発したから。良かったぁ。二人で無事の到着を喜び、設営に向かったのでした…

後編へつづく

三条の湯スノーハイク(後編)


アウトドア用グラスケースSOSO-G(ソソグ)

グラスを持ち歩く為に開発した無駄な遊び道具。グラスケースSOSO-Gがあれば、アウトドアでも美味しいグラスビールが飲めます。


14 件のコメント

  • この行程、イエローフォールを一緒に歩いた方とは思えませんw

    雪と岩のミックス、痩せ尾根、ラッセルと見ていて怖くなるほど。
    一体お二人はどこに向かって進んでいるのでしょうか(^^;
    普通の人としてこれからの動向に注目させて頂きます^^

    ご無事でなによりでした。

  • 忠太さん

    雪はある程度は想定していましたが、トラバースが多く大変でしたねぇ。。
    まさか腰まであるとは…(汗
    ピークも軽く通過する程度と考えていましたが、ガッツリ岩場&急登でしたしww

    何事もなく目的地まで辿り着けて、本当によかったです(^^

    普通の山歩きをしたいのですが、どうすれば良いのか教えてください(涙)
    あ、次はご一緒お願いしますねw

  • もう、怖すぎです。
    軽い気持ちでスノーハイクしたいなんて思えない程、命がけで・・・
    ひとつおうかがいします。計画の時点で7時間のコースとなると
    少し遅れれば暗い雪山を歩く事になるわけじゃないですか?
    それも覚悟の上でのことでしょうか。
    自分なら、夜の雪山を歩くなんてぜったいヤダ!
    だってキャンプ場で夜行くトイレですら怖いのですから。

    とにかく怪我のないよう気を付けて下さい。

  • beefさん

    7:30startの15:00目的地という、多少の誤差を含めてもギリギリの計画でした(^^;;
    一応、遅れも念頭に入れた上で、分岐の所で予定通り行こうかとなりました。
    で、上に行ったら雪が想像以上に多いという状況。途中で到着を17:00に修正し、ナイトハイクを覚悟しましたw
    いや、途中でビバークも覚悟しました(笑)

    冬山なので、もっともっと余裕を持たなきゃいけないと反省(^^;;
    褒められた山行ではないので、参考にはしないでくださいねww

  • わわわ、ほんと雪深い危険なルートだったんですね。

    それにしてもU10さんの、ガッツリ歩きたいっていう熱い思いが伝わってくるルート設定だなあ。。とにかくご無事で何よりです。

  • mokaさん

    アルピニクストなら容易いコースだと思いますw
    最近は、いつでも出撃できるわけではないので、1回にかける想いが強くなってますw
    その分、おかしな方向にいかなければいいんですが(笑)

    歩いた!この一言に尽きます。
    修行かトレーニングのようでしたねw

    冬山は、時間をたっぷりと確保する必要がありますね。
    そしてマイナールートはできるだけ選択しない・・・来年に活かされることを願ってw

  • こんばんは

    やはり期待を裏切らないw
    無事で何よりです^^

    三条の湯、とっても良さそうなところで行ってみたいなーと思ってたんですが、今回は参加できなくて残念…
    いや、ホントに残念だと思ってますよ(笑

    冬山は時間の余裕を持つべき、勉強になります!
    とはいえ、1回にかける気持ちも分かるなぁ…

    色々経験して、バランスよく楽しくハイク計画を立てられるようになりたいですね!

  • MITSUさん

    皆さんの期待に答えられたようで何よりです(笑)
    ってww

    三条の湯、とてもいいところです!
    小屋ももちろんですが、温泉がいい。家族で小屋泊がいいのかな。おすすめですよ(^^
    なんならアレンジしますよ、ハードなの(笑)

    この時期は目的地に14時着くらいがいいのかもしれませんね。
    今回スタートは遅くなかったんですが、想像以上に時間かかりましたね(涙

    無理ない範囲で、いろんな経験を積んでいけたらなーって。
    生きて帰る!これが最優先ですけどね^^

    次はゆるい企画なので、まとめたら皆さんに招集通知だしますね。
    きっと気に入っていただけるはず(笑)

  • えっと、凄いですねぇ。。。
    多少の雪はあるとは思いましたが、まさかここまで多いとは思ってませんでした。
    ちょっと足を置く所がズレたら、落ちちゃいそうですねぇ。。。
    無事でなによりでした。

    オイラがお二方とご一緒出来るのは、遠い未来ですねきっと(^^;)

  • ちびるくんさん

    えっと、お誘いしてすみませんでした(笑)
    いつかご一緒しましょうねw

    雪は想像以上でした。
    何度か歩いたことがあれば、イメージできたかもしれませんが、二人とも初めて歩くルートですから。。

    自分としては、橋が一番怖かったですw
    見えない橋ほど怖いものはないかも(^^;;

  • お疲れさまでしたー。(^^

    うおっ!?
    北天のタル手前の様子を撮っていたとは。
    ここ、恐かったね〜。(汗
    手前の橋も恐かった。(汗
    とにかく無事で良かった。うん。

  • MOMOパパさん

    お疲れさまでしたー

    この写真、どうしても撮りたくてw
    ホント抜けられて良かったですね。。
    ここも、橋も、スリル満点すぎです(汗

    あと、落し物プレイ。今回も緻密な計算と演技に感服いたしますww

    取りに行くときは誘わないでくださいね(笑)

  • 4月に丹波からサオラ峠抜けて三条の湯に行きましたが、奥多摩のバス停で丹波で降りたのは自分だけでした。
    皆、鴨沢で降りて雲取に向かってましてたねー。
    ましてや冬に登られたとは、中々どMな山行だったのが想像できますw。
    丹波からサオラ峠の急登は中々ハードだったなぁ。誰もいないし。
    息子は体調不良で自宅待機。ソロでの山行でしたが、それで良かったなぁと思いました。

    https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1118838.html

    • countryhellさん

      降雪後だったのでかなり厳しい山行となりましたw
      まさか奥多摩で腰ラッセルするとは思いもせず(笑)

      良い経験になりましたよw

      翌年、ソウタを連れて冬の三条の湯でテン泊。
      丹波〜サオラと雪もなく、快適な山納めが出来きました^ ^

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    u10
    1976年生。30半ばまで山とは無縁の人間が、子供と一緒に山歩きできたら子育てにも良さそうだし、楽しいだろうなぁという単純な考えで始め、そのまま山にどっぷりとハマってしまう。趣味で始めたミシンも小さいながらもブランドとして立ち上がり、我が家の子供達はパパが作った道具を身に着けてアウトドア活動に励む日々。そんな40代パパが、子供達(三兄弟)と一緒に山で遊んだり、キャンプをしたりと、外遊びの記憶をブログに綴っていきます。