2015.7.11〜7.12、長男ソウタと富士山にチャレンジしてきました。登山前編になります。(準備編・登山後編)
富士山チャレンジ
当初は三浦半島で海水浴の予定でしたが、台風の影響もあり大シケが予想されたため中止にしました。実際、大磯に海水浴に行った知人によると遊泳禁止だったそうです。三浦も波が高く荒れていたようなので、中止で正解でした。
突如予定が空いてしまい、どうしようかなと思っていたところに有料サイトのヤマテンから富士山の天気情報がメールで届きました。土日共に気温も高く、風も弱く、とても安定した天候のようです。
「これは、、絶好のアタック日和かもしれない・・・」
ということで、急遽、海ではなく山に登ることを決めました(笑)金曜夜に決めたので、ソウタも突然の決定に「え〜?明日富士山行くの?」と言っていたようです。予定は7月末の土日でしたから。テン泊ではないのでパッキングはすぐに完了。翌朝までしっかり睡眠をとることにしました。zzzz
※先日、Pentax MX-1が故障してしまい、今回はiPhoneカメラと古いコンデジの写真になります。せっかくの富士山、綺麗な写真が撮りたかったなぁ…(腕はないけどw)
初めての富士山は人気の富士吉田ルートで
前日に富士スバルラインのマイカー規制が始まったので五合目まで車でアクセスはできません。北麓駐車場に駐車しシャトルバスに乗り替えて五合目まで行きます。(駐車料金は@1000円)
シャトルバスは大人一人往復@1890円です。*未就学児は無料
空いていれば問題ないですが、混雑時は無料で乗車しているため座席の確保はできません。大人が抱っこする形になります。。辛いと思う場合は小人料金で切符を購入するのが良いでしょう。
8:30発のバスに乗車。行きは空いていたので2席。帰りは満席だったので抱っこしましたけど。この日も車酔いのためビニール袋片手に我慢していましたw(次回から乗車前に酔い止め飲むようにしよう)
9:10、富士スバルライン五合目(2305m)に到着。北麓駐車場から40分くらいでした。ここは既に雲の上。
登山客や外国人の団体ツアーで既に混雑が始まっていました。人気あるんですね…
高度順応するため、五合目で2時間ほどゆっくりしたいと思います。
そのために重いけどオセロを持ってきたんです(笑)
記念撮影したり、リラックスして過ごしました。大人の場合、30分〜1時間程度で歩き始める人が多いようでしたが、小さい子供はできるだけ時間をかけたほうが良いと思います。焦らずのんびりと。
といってもやることもないので、早めのランチにしましょう。これは火山ラーメン。わかりやすく言うとキムチラーメンですね(笑)ソウタは冷たいざるうどんを食べて、お腹を満たしました。
目指す富士山もはっきり見えている。風もなく本当に良いコンディション。
ソウタが欲しがったので金剛杖を買ってあげました。小@1000円です。これに焼印をしていくようです。宿泊する小屋と山頂で、それぞれ押したいよね
服装は長袖長ズボンにしました。少し暑そうにしてましたが、直射日光で体力を奪われるも嫌だし、風が強くなって体が冷えるのも嫌だったので。ちなみに体が冷えると高山病になりやすいそうで、そのあたりも考慮してできるだけ暖かい格好にしました。ただ、ズボンは暑かったようで、途中めくり上げて歩いてました。帽子は首まで隠れるのがいいですね。両日ともに快晴で、CAPだけの僕は首の日焼けがヤバかったですw
10:55、アタック開始です。約2時間、たっぷりと高度順応できたと思います。
スタートから泉ヶ滝までは緩い下り坂です。
登山道も広く歩きやすいです。スニーカーやサンダルの方も多数。馬も歩いてますw
山中湖が見えました。この陽気に自然とテンションもあがります。
泉ヶ滝に到着。ここから六合目まで緩い登り坂です。
種類は少ないですがお花も咲いていました。
ソウタとお花の観察したり、話したり、景色を楽しみながらのんびり歩きます。
照りつける太陽に体力を奪われたくないのでできるだけ木陰に。。それでも暑いけど。。
このシェルターを過ぎると、富士山安全指導センターに到着。
山頂までの視界も開けてきます。
11:50、さぁ六合目。ここから地味な登りが続きます。頑張っていこう!
目指すは東洋館
今日のゴールは八合目手前にある「東洋館」。標高は3000m。コースタイムだと2時間もありませんが、時間を気にせずゆっくり高度を上げていくつもり。
因みに、この時点で小屋の予約はしていません。事前に確認したところ、混んでいないので当日でもOKですよと言っていただいたから。これ、何気にありがたいことです。初めての富士山でどこまで行けるのかもわからないので、予約せず近くに着いたら連絡を入れることにして、気楽に歩くことにしました。高山病になったらすぐに引き返せるしね。予約しなければキャンセル料もかからないので、それがないだけでも精神的に良いです(笑)
注)混雑時期は予約が必須ですので事前に確認されてください。
火山の山だけに面白い石がたくさん転がっていて、ソウタの興味をひいてました。
こんなサイコロのような石もあって、二人で大笑い。無理なんだけど、持って帰りたかったなぁ
「牛歩」より「亀歩」
高山病予防のため、ソウタと約束したこと。
- 遅く遅く歩くこと
- 深呼吸をしっかりすること
- 水分をこまめに補給すること
- 吐き気、頭痛、眠気など、調子が悪くなったらすぐに報告すること
深呼吸は大人だと歩きながら意識してできますが、小さい子供だとすぐに忘れて意識的にはできないですよね。5分に1回くらい足を止めて水分補給と深呼吸タイムをとって歩きました。
歩くペースについては、普段山を歩き慣れていると自然と早いペースになりがちなので気を使いました。←ここ、登山経験者の落とし穴かもしれません。
他の人に追い抜かれるくらいのペースで歩きました。決して抜かないこと(笑)
イメージは牛歩ではなく亀。亀歩だね。コースタイムなんて気にせず、ひたすら遅く歩くのです。
休憩は5〜10分間隔で頻繁に取ります。どんどん抜かれます。亀のように遅く…
この付近はまだお花が咲いていました。
深呼吸と水分補給をこまめにとりながら亀のように遅く…今までで一番遅く歩いてます(笑)比較的ゆっくり歩いている団体さんにも抜かれます。小さい子供がいるとこれくらいが丁度良いのかもしれませんね。体力的にというよりも高山病予防としてですね。
このあたりから小屋も近くに見えてきて、砂礫の登山道から岩場に変わってきます。転んで怪我だけしないように。
一つ目の小屋、花小屋に到着。ちょっと一息つきましょう。
小屋と小屋の間はこのような岩場の道。けっこう斜度もあるので、怪我注意です。ソウタには楽しめる道になってきたかな。
七合目にある日の出館。
岩場の道は狭く、時折渋滞しながら、焦らず進む
七合目トモエ館。同じ経営の小屋が本八合目にもあります。
あっさり進んでるように見えますが、小屋毎に休憩を入れてます。登山道の途中でも何度も水分補給と深呼吸を繰り返しています。そして遅いです(笑)
鎌岩館
富士一館
雲が近づいてきてる!飲み込まれる〜と思ったら、あっさり捕まりました。ソウタは相変わらず順調です。石ころ拾ったりしながらマイペースで歩いてます。いつもの山に比べると、意外と楽だと思います。ここまでは。遅く歩いてるので、間延びしてる感じはありますけど。
雲の上に出たかな?下の方の小屋は見えなくなってしまいました。
赤い鳥居が見えてきました。鳥居荘です。
他の登山者の方が写真撮りましょうか?って言ってくださったので記念撮影。
二人の写真が少ないので嬉しかったです。ありがとうございました。偶然にも翌日、下山中に再会するのでした
ようやく雲の上に出たようです。青空が気持ち良いね。
上に見えるのが目的地の東洋館。さすがにここまできたら間違いなくたどり着けるので(笑)、小屋に電話をしました。電話する必要があるか微妙なところだけど、たのもーするよりは良いかなとw
さぁ、本日最後の登りです。小屋についたらのんびりしたいね。ソウタ、頑張れ〜!
15:00、東洋館(3000m)に到着です。六合目からコースタイムでは1時間半くらいですが、倍の3時間をかけて歩いてきました。その成果なのか、ここまで高山病の症状はありませんでした。
スクエアでカード決済できます。領収書はSMSに届きました。最先端ですねw
大広間兼食堂。とっても綺麗で落ち着きますねー。いいところです。
さっそくオセロ(笑)あまり疲れてないので元気一杯。じゃがりこ&持参したミルクティーを飲みながら、ソウタと二人でリラックス〜
オセロの後は小屋の前に出て、景色を楽しみました。
忘れないうちに金剛杖に焼印を押してもらいましょう。山頂でもう一つ押したいなぁ
遊び足りないので、登山道の中腹で化石発掘ごっこして遊びます。ここで遊んでいる時、ちょこっとテレビの取材を受けたんですが映るかな?ソウタは楽しみにしているみたいですw
そして、偶然なんですが瑞牆山に登った時、山頂で写真を撮ってくださった方にここで会いました(笑)一瞬、ええ?と思いましたが、声をかけたらむこうも驚いてましたw。まさか富士山の登山道で再会を果たすとはね・・・
一通り遊んで小屋に戻ります。気温は高め。風もなくて本当に登山日和。やっぱり今日登ってきて良かったぁ。明日も晴れ予報なのでご来光の期待が高まります。楽しみだ〜
17時過ぎ、小屋で夕食。東洋館はハンバーグ定食です。ソウタ用にゆで卵とフリカケを持参しました。ご飯はお代わり自由なので、自分は4杯いただきました!ご馳走様です。満腹
大人一名1泊2食で10000円(税込)
子供も同料金なので2人で20000円となります。現地でクレジット決済も可
今回は大部屋を利用しました。個室の場合値段が少し高くなります。左右に上下段で分かれていて各部屋の定員は40人だと思います。自分たちは左の下段に案内されましたが、この日隣に誰もこなかったので、かなりゆったり眠れました。部屋全体でも6名程度だったので、やっぱり空いていたんですね。標高の高い小屋から順に埋まっていくようなので、中間地点にあるこの付近の小屋はそこまで混雑することはないのかな。
全ての小屋を見た上で(外観だけの判断で申し訳ないですが)、ここが一番綺麗だったような気がします。中間地点なので、もう少し上まで行く人が多いでしょうが、子供連れなら鳥居荘、東洋館、太子館あたりがオススメです。
食後は、外でひと遊び。石が多いので化石発掘ごっこが楽しいみたい。なんでもいいんです、本人がリラックスできればね。高山病の兆候もなく、明日の山頂アタックは大丈夫そう。
ここは雲の上。この景色を見てどう思ったかな?
見事な景色だね。かなりの満足感。山頂に立ったら、ものすごい達成感を味わえるだろうなぁ
雲海を独占。日が落ちるまで贅沢な一時を過ごせました。少し風はありましたが、フリースを着ていれば寒さも問題なし。
初日を振り返って
歩くスピードをかなり意識しました。CTの倍以上かけてゆっくりゆっくり。意図的に遅く遅く。。
遅く歩いたけど小屋の到着は15時。日没まで時間もあったので、さらに上の小屋を目指してもよかったかなー。ただ、あまり欲を出しても途中で体調不良になったら元も子もないので東洋館で良かったんだと思います。ソウタもこの小屋が気に入ったみたいだし。それと綺麗で空いてるし。
この日、同じ年長さんを連れたパパさん2組に出会いました。葛西の方と前橋の方。後編でも出てくるので葛西のパパと前橋のパパと記載させていただきますw
葛西のパパは、本八合目トモエ館(3400m)まで行かれたようです。自分たちより早く歩き始めて、到着は19時過ぎだったみたいですね。コースタイムで5時間くらいのところを10時間くらいかけて、ゆっくり歩かれたようです。3400mでも高山病にならなかったみたいので、子供にとっては「歩くペース」がかなり影響している気がします。前橋のパパは1つ上の太子館(3100m)。こちらも歩くペースを気にされていました。翌日、ほぼ一緒にアタックすることになります。
知らず知らずに早くなっていることもあるので、いかに「遅く」歩くか。高山病予防の一つのテクニックだと思いました。(休憩、水分補給をこまめにしている前提)
初日をなんとかクリア。これから睡眠をしっかりとって、さらに高度順応して二日目に望みたいと思います。
綺麗な夕焼けを見てお休みなさい。明日も晴れますように!
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