残雪の北アルプスへ!常念岳〜蝶ヶ岳縦走テント泊ハイク(前編)

常念岳

2015.5.30〜5.31
残雪の北アルプスへ、2週連続の徹夜ハイクは、いろんな意味でキツかった。

残雪の北アルプス

5月最後の週末はグルメなオッサン達とたっぷりトレッキングする予定でした。
当初の予定は、谷川岳馬蹄形縦走
しかし、現地情報が少ないこと、ヒュッテが閉鎖していること、水場が不確定ということ、日曜の予報が雨ということ(先週の早い時点では雨予報)。これらの状況を考慮し中止が妥当だろうということに。即座に代替案が検討されたのでした。

いくつか候補が出た中で、常念岳〜蝶ヶ岳で全会一致。
せっかくだから縦走しましょう!という自分の勝手な提案もプラスされ(笑)決行となりました。

ルートは以下の通りです。

一ノ沢登山口〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ(テン泊)〜蝶ヶ岳〜三股登山口

コースタイムとにらめっこ。先週に続き、今回も徹夜ハイクのようです…

今回ご一緒したみなさんです。よろしくお願いします(^.^)
MOMOパパさんMITSUさんゴードさん

 

三股の駐車場に3時に集合し、ここでヴァナゴンに乗り換えてから一ノ沢へ移動(約50min)
一ノ沢の駐車場には4時頃到着しました。


駐車場から少し先の登山口を目指します。時間にして10分ほどです。

 


登山口から常念小屋まで5.7km。まずは1100mほど標高を上げます。
トイレが設置されていますが、現在は改修中ということで簡易トイレになっていました。

 


歩き出しはこのような感じ。岩や木の根っこが剥き出しだったりで、決して歩きやすくはないです。

 


このルート、前半はひたすら沢沿いを進みます

 


05:15 王滝ベンチ、通過。順調というか、ペース早い?

 


空が蒼い!稜線に出たら最高の景色が期待できそう。それにしても暑い…

 


丸太橋。何度か沢を越えます。

 


沢は雪解け水で水量もたっぷりです。

 


このあたりから、登山道が川のようになっていました。

 


そしてこの写真の場所で雪の斜面を登ってしまいルートロスト(^^;;
先行者がいたので足跡をたどって行ったら間違えたという。踏み跡が全て正しいとは限らない。勉強になりましたw
元の場所までに戻り、沢沿いにピンクリボンの付いた登山道を発見。このルートは胸突八丁までひたすら沢沿いを進むのが正解です。

 


胸突八丁の手前、ここから少しの区間、雪渓を登っていきます。

 


照り返しで暑い。。いつも以上に汗が滴り落ちてくる。冬〜春のつもりで歩いててはダメですね。太陽が出て気温が上がれば、水分・塩分の補給はしっかりと。この後、自分は大変なことになります…(汗

 


クロユリが咲いていた。

 


イワカガミ

 


07:16 最終水場までやってきました。終わりという言葉に軽く絶望を感じるw

 


テン泊予定の蝶ヶ岳ヒュッテには水場がないので、ここで3リットルを担ぎます。
1リットル200円で売っているので、お金で解決することもできるんですが、そこは体でカバーしますw

 


常念岳方面。ここから稜線まで最後の登りです。

 


写真には雪がないけど、まだまだ残雪あり。アイゼンはなくても問題ないですが慎重に。

 


稜線が近づいてきた。あと少し。

 


08:23 常念乗越に到着

 


槍ヶ岳、穂高が丸見えです!みんなで興奮しました(^^

 


槍ヶ岳。ソウタに見せてあげたかったなぁ。トンガリコーンって言うだろうなw

 


小屋前のベンチでエネルギー補給。ここまでかなり体力消耗してるので、何か食べなければ登りきる自信がない。MOMOパパさんに塩飴をいただく。ありがとうございました(^^)

 


08:46、常念岳に向けてアタック開始。
写真で見るとそうでもないけど、意外と急勾配。

 


大天井岳(おてんしょうだけ)、燕岳に続く稜線。いずれこちらも…
→歩きました!燕岳レポ大天井岳レポ

 


見えてるのは偽ピーク。山頂はその先にあります。

このあたりから急激にペースダウン。いつもはそれなりのペースで登れるのに、なぜだろう、体が思うように動かず、すぐに疲れてしまう…
高度障害かな?と思って、ペースを落としてゆっくり登ることにしたけど、胸のムカムカ、少し吐き気のようなものもある。

 


山を歩くのが久しぶりのゴードさんもこのあたりからペースダウン…。久しぶりの登山でこのルートはかなりキツめでしたね。(ここはまだ序盤で、後半戦はまだこれからなのに…)

 


見上げるとMOMOパパさん、MITSUさん。結構な斜度をジグザグに登っていきます。

 


苦しいけど、この景色を見て踏ん張ります。

 


残雪期ならではの風景。白と緑のコントラストが美しい。

 


ピークが見えるところまでなんとか登ってきました。
右下の山腹で雷鳥が飛んでいるところを見ました。もっと近くで見たかったなぁ

ここで、岩に腰かけて、しばし考えこむ。
高度障害と疑っていたので、さらに標高を上げて大丈夫だろうか?体は水しか受けつけないし。

 


一瞬、一ノ沢まで引き返そうかと思いました(笑)
でも、この景色だもんね。諦めるわけにはいかない。標高もあと100mちょい。ゆっくり歩けば大丈夫そうなので、進んでみます。

 


10:17 日本百名山 常念岳(2,857m)、なんとか登頂!
CT60minのところ、なんと90minもかかりますた(汗

 


ゴードさんも到着し、みんなで記念撮影(^^

 


せっかくなので記念にソロでもw

 


大天井岳、燕岳方面

 


槍ヶ岳、大キレット、穂高連邦など

 


これから向かう先。 遠くに蝶ヶ岳ヒュッテが見える。遠いな…

 


黒部五郎岳?全くわからない…

 


鷲羽岳であってるのかな。
登山歴が短いので、山座同定もままならない(笑)

 


10:49 常念岳を出発。
少し体調も回復したので、予定通り進みます。ここまで時間がかかってしまったので、先を急ぎます。

 


300mほど一気に下げます。
山頂で少しだけ補給したけど、まだ気持ち悪いです。。ペースが中々上がらない。
ゴードさんもキツそうです。。


これが北アルプスの稜線から見える景色なのか。。
どこを見ても絶景すぎて・・・次は絶対にソウタを連れてこようと誓いました。

 


歩いてきた稜線を振り返って見る。かなり降りてきたような気がするけど、常念岳がまだ近いw

 


この辺りで正式にMOMOパパさん・MITSUさんに先行してもらうことにしました。
時間は12:00。CTで4時間くらい残っているので、元気な方には早めに到着してもらうことに。自分はゴードさんと一緒に行くことにします。

 


樹林帯に突入。残雪も増えてきました。

 


蝶槍手前の1つ目の登り。全面雪で、念のためチェーンスパイクを装着して登りました。
なくてもキックステップでいけば問題ないような気がしました。

 


常念岳も、ようやく遠ざかってきたよ。

 


登りきったところで大休止。

ゴードさんはシャリバテということで食料補給。
僕は、軽い脱水症状だったんでしょうね。予想以上の暑さ。水分の補給だけではなく、塩分もしっかり補給すべきでした。行動食で塩分のあるものがなかったのは大反省。

救世主その1

ゴードさんから塩分の効いたチーズを3個いただき、食べたところ….なんとまぁ、あっという間に元気になりました。体って正直だねw。甘いものばかりしか持たなかったことを反省し、次回の教訓にします。
※救世主その2は後編で登場します(笑)

 


最後のポイント、蝶槍が見えました。また下って、登る。。

 


先発隊は今頃、蝶槍山頂かな?山頂にいるのは赤い服の人だから違うかな。

 


最後の登り。もちろん全面雪。

 


ちょっと!怖いんですけどw
ここ歩いたら雪塊のまま下に落ちちゃうのでは?なんて思ってたけど、案外頑丈で、そんなに簡単には崩れないw。とりあえず、林の方に寄って歩きました。

 


残雪エリアをクリアして最後の登り。遠くに槍ヶ岳。

 


常念岳方面。
写真で見るとそんなに遠く思えないけど、アップダウンあり、かつ体調も悪かったので長く感じたなぁ…

 


14:54 蝶槍、通過。良いペースです。というか2人とも普通に戻ってる(笑)
涸沢も見えた。

 


15:09 蝶ヶ岳・蝶槍間分岐、通過。
去年、ソウタと横尾から歩いて(上高地ハイク後編)、このルートの半分くらい下で断念したのを思い出しました。あの時、上まで頑張って歩いていたらどんな景色が待っていたんだろう・・・

 


15:35、ついに蝶ヶ岳ヒュッテに到着です!
休憩を挟んでから、普通の大人のペースで歩いてこれました。

先発隊は14:30頃に到着していたようなので60min遅れですが、到着は日暮れ頃だろうという予想を大幅に裏切り早目の到着となりました。あの休憩から2人ともかなり元気になりましたからね(笑)

とりあえず設営だけ済ませて、宴会へとなだれ込みましょう。

 


グルメな宴会、そして過酷な夜へと続くのでした。。

後編に続く….