2018.9.23~9.24、秋の北アルプスでテント泊。2日目のお話。(爺ヶ岳編、鹿島槍ヶ岳編)
計画変更
寝る前は、針ノ木岳に行こうか、おとなしく降りようか、一人妄想タイムだったけど、シュラフに入ってしまったら、やっぱり早起きは無理だった(笑)前日の深夜バス移動も影響してるのか、ソウタが爆睡してるので、そのままにしておく。エスケープできないコースど真ん中にあるテン場なら前に進まなきゃ下山できないので早起きして歩くけど、下山まで1時間半(我が家ペースで)という、ある意味で好立地(?)な場所にいるので、つい気持ちが切れてしまった…w。アップダウンのキツそうな稜線の山々を眺めていてもモチベーションが上がらなかった軟弱な父です、はい。
テラノバレーザーのテント内。インナー幅95cmと狭いけど、子供と2人でくっついて寝るなら問題なし。今回もキュムラスX-LITE200 ZIPで快眠。過去の実験で、我が家は-5度くらいまではこれ。
降りると決めたので、陽が昇ってからのんびり小屋前で朝ごはん。人も少なくて、ゆっくりできた。
天気はヤマテン予報よりかなり良くて、ご覧の通り晴れ。若干の後悔…。ま、5時前スタートを決めれなかった時点で無理な話なのでどうしようもないんだけど。今から行けばいいじゃんって、ソウタに言われたけど、時間に余裕がないのだ。
立山方面と日本海側にある雲を見て、ほら見ろと言わんばかりに、下山が正解だと自分を納得させる。ただ、下山後も雨など降らなかったのだがw
いつかは歩いてみたい針ノ木岳へ続く稜線。ここからだと、鳴沢岳と赤沢岳が見えないから、すぐ着きそうな錯覚になるけど、岩小屋沢岳の奥に2座控えてる。この日はホント弱気だった。そんな日もあるさ。
撤収完了!モンテインのウルトラツアー(40リットル)1つに親子2人分のテント泊装備をパッキング。初日だけ、ソウタが自分のお菓子やフルーツを担いだので、ライペンの20リットルザックは持ってきたけど、2日目はお役御免でこちらへ格納。パッカブルなザックは子供向けに良さそうなので、asobitogearで最初に作るなら、その方向性かもしれない。
お世話になった種池山荘前にて記念写真。素晴らしいロケーションでした。次は家族で来るよー
8:20、柏原新道で下山開始。
まだ少しだけお花も咲いていた。オヤマノリンドウかな。
山荘手前の鉄砲坂。初日に苦しめられたっけ。
右が崖になっていて、一応、左側に鎖のチェーンがある。道は細くないので、そこまで怖くないけど、小さな子供連れは慎重に。焦らず、足元に気を付けてゆっくりね。転ぶなよ~
紅葉を楽しむ。緑も混ざっていて綺麗だぁ
水平岬。みさき、じゃなくて、ざき。
天然フルーツの補給。クロマメノキの果実がたっぷり。〇〇ベリーなんて言われるから、ここのは、種池ベリーってところか。ソウタの大好物なので、モグモグしながら歩いてた。美味しいよね。
どんよりとした空模様に。岩小屋沢岳に隠れてた鳴沢岳と赤沢岳が見える。5つのピークを越えなければいけない、なかなかタフなルートとお見受けする。歩いていたら、今頃、悶絶中かもしれないw
石畳。この手の道は得意で、バランス感覚が良いのか、下りは本当に軽快に進んでいく。
ベニテングダケ?
9:48、あっという間?に登山口に到着!お疲れさまでした。下りで1時間半は、やっぱり流石だ。
車道を歩いて、扇沢へ向かう。緩やかな登りで何気にキツイ(笑)
きたぞ扇沢。我が家は初訪問。10時の信濃大町行きバスに乗るぞ~って意気込んで歩いてたら、実は9:55発だったみたいで、すれ違いだった(涙)次発が、たしか1時間半後の11時半だったので、何しようかって、ソウタと相談。
黒部ダム観光
やっぱり行くよね~、黒部ダム。しかも、今年がトローリーバス(トロバス)のラストイヤーときたら、乗らないわけにはいかない。時間もあるし、ここからは観光モードで黒部ダムを満喫することに。何気に、ソウタが喜んでいて、これはこれで良かった。計画もしてないし、行き当たりばったりの割に、なんだかうまくいってる感(笑)
キターーーー!ド迫力の黒部ダム。
観光放水だけど、この迫力。それにしてもデカイ…
中腹にロープウェイの駅が。立山に穴が開いてると思うと、ちょっと複雑な気分。
ダムの中心でお決まりの記念撮影w
始めての黒部ダムに興味津々。高学年になると社会の勉強で習うのかな。2人だけの観光地巡りは、なんだか新鮮な気分だったりする。
結局、天気も良くて(笑)スタンプラリーをしつつ、黒部ダムを観光しましたとさ。
信濃大町でランチ
扇沢から信濃大町駅までバス移動。松本行きの電車まで1時間あるので、駅前の食堂で遅めのランチ。ソウタはつけ麺。
僕は安定のカツカレー。下山後、無性に食べたくなる一品w
良くも悪くも、普通の食堂。そもそも駅前に手軽な食堂がないので…。
松本からあずさ
松本に移動して、17時のあずさまで時間があるので、銭湯「菊の湯」へ。僕ら以外にも登山者がいたので、電車ハイカーには知られた存在なんだろうか。駅から10分ほど歩くし、小さい銭湯だけど、さっぱりできるので有難い。2日分の汗を流し、駅に戻った。
※少し情報が古いですけどリンク
乗車前のビールw。帰りに飲めるのが電車移動のメリット。ただ、飲み過ぎると、眠気と無気力感がハンパなくて、車移動の方が帰宅後は元気かもw。いつもならパッキングを解いて、少しだけ片付けてから寝るんだけど、この日は即寝w。
夕飯は、松屋で軽く済ませたので、追加でアメリカンドッグ。よく歩いて、よく食べて。山歩きの週末は、本当に充実する。こういう時間の過ごし方が、やっぱり好きだなぁ。毎週は無理だけど、できるだけ、月一ハイク、月一キャンプというサイクルで遊んでいきたいな。
今回大活躍だったPadStrap(長さ70cm幅30mm)。これは試作品だけど、8mm厚のショルダーストラップは、25kmほどのハイクと2日間掛け続けていても、肩の負担をかなり減らしてくれた。ASOBI-POCKETが大容量で、ついつい荷物が増えがちなので、それを緩和してくれる心強いアイテム。絶賛発売中(笑)
5mm厚のポリエチレンフォームを クッション材として中に入れ、裏地は、通気性・クッション性に優れているダブルラッセル(抗菌)を使用した8mm厚のショルダーストラップ。肩の負担を軽減してくれます。上下調整も容易です。
無事、最寄り駅に到着。初めての深夜バス&電車移動の山行となったけど、いつもと違う環境でもしっかり歩いたソウタ。子供は環境の変化にも強いし、僕ら大人なんかよりタフだなーって思う。
目標だったテント泊もできたし、百名山も鹿島槍ヶ岳で区切りの50座、爺ヶ岳で雷鳥には遭遇出来なかったけど、思いのほか色付いた紅葉も見れたし、計画していた山は歩けなかったけど、その代わり、黒部ダムを観光できた。いつも以上に、充実した週末ハイクになったんじゃないかな。今月、もう一回だけアルプスでテント泊したいけど、月末は厳しいかな~。ゲンタも連れていってあげたいし、どこを歩こうか。
おしまい
爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳親子登山を数値で振り返る
参考程度にどうぞ。
種池山荘~鹿島槍ヶ岳:196min/260min 75.3%
鹿島槍ヶ岳~種池山荘:146min/230min 63.4%
種池山荘~扇沢:99min/180min 55%
Total:582min/900min 64.6%
全体を通して約65%と、ベースが上がってきているのがわかる数値。最近は計画を立てる時も0.7で立てているので、限られた日数(週末)で歩けるルートのバリエーションが増えてきて嬉しい。
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