谷川岳馬蹄形縦走〜テント泊ハイク(前編)

谷川岳

2015.10.3〜10.4、谷川岳馬蹄形縦走にチャレンジしてきました。
後編はこちら

馬蹄形


土合橋からスタートし、反時計回りにぐるっと8座(9つのピーク)を歩いて出発地点に戻ってくる縦走コース。踏み跡が馬の蹄のように見えることから馬蹄形と言われている。はず(笑)
今回登る山は、白毛門、笠ヶ岳、朝日岳、七ツ小屋山、武能岳、茂倉岳、一ノ倉岳、谷川岳(オキの耳、トマの耳)の8座9つのピーク。距離も25km以上。自然と気合いが入ります。

今回ご一緒する皆さんです。
MOMOパパさんゴードさん忠太さん+ケータくん、自分の5名。

 


6:00、土合橋の無料駐車場に集合。
ヴァナゴンがない?そうなんです、ただいま修理中の為、ゴードさんの赤ボルボに乗せてもらいました。ありがとうございました!
※ヴァナゴンはゴムパッキンの劣化によるオイル漏れの為修理中。この日には間に合いませんでした。

 


最初のピーク、白毛門まで3.1km。標高を1000m以上を上げ、コースタイムでは3時間半。朝日岳までは6.5km。目的地の蓬ヒュッテはもっと先だけど、頑張って歩きましょう。

 


しょっぱなから急登の連続。フラットなトレイルはほぼ皆無。
ここを3時間以上も登り続けるとは…キツイ(苦笑)

 


歩き始めてしばらく経った頃、MOMOパパさんが体調不良で離脱宣言。
調子の上がらないまま、この先に進んでいたら厳しかったと思います。ナイスジャッジでしたね。自分も去年の冬、北八ヶ岳でリタイアを味わってるので気持ちがわかります(^^;;。お大事に。

 


残った4人で先に進みます。樹林帯から見えた谷川岳。明日はあの稜線を歩いているはず。

 


今日は高気圧に覆われているため天気の崩れはない。最高に気持ち良い1日になりそう。
晴れは正義!

 


ひたすら登らせます。「ひたすら指数」高めですw

今回は、ソウタを連れてこなくてよかったなぁってこのあたりで実感しました。自分より大きな岩や鎖場など、サポートしてあげればもちろん登れるんですが、その分とても時間がかかりますよね。馬蹄形は大人でも厳しいルートで時間の余裕もそこまでないので、さすがのソウタでも今の時点では厳しいと思います。というか、このコースで子供に会う確率は限りなく低いでしょう。。大人の世界って感じがしました。そこを歩く小4のケータ君、もの凄いことだと思います。我が家もいつか・・・

 


白毛門のピークが姿を現した。まだ登るんかいw

 


登ってばかりで後ろを振り返ることも忘れていた。一息入れて呼吸を整える。

 


標高を上げるにつれ、樹々も色付いてきた。

 


谷川岳を真正面からどーんと。明日もこの天気のままお願いしたいところ。

 


稜線に出るとこれから向かう山々が視界に入ってくる。同時に、まだまだ先が長いことを思い知らされ、ほんの一部しか歩いてないという現実を突きつけられるw

 


歩き(登り)始めて3時間。ついに白毛門(1720m)に到着!本日1つ目のピーク。

 


山頂から近隣の山々が見えます。武尊山かな

 


たぶん、右手前が至仏山。その奥に燧ケ岳。南の方角を見ると富士山もちょこっと顔を出していた。

 


先は長いので次のピークに向かいます。白毛門から笠ヶ岳、その先の朝日岳まで紅葉が綺麗でした。

 


笠ヶ岳山頂までの道。素晴らしいトレイルなんだけど、こんな登りばかり…

 


必死に登って、本日2つ目のピーク、笠ヶ岳(1852.1m)に到着!

 


笠ヶ岳から次の朝日岳へ向かう。目の前に見えるピークがそれだと思ってたけど、そのもっと奥にあるところでした(涙)

 


笠ヶ岳の稜線から今日歩くコースが一望できました。右からぐる〜っと回り、対面に見える山の左端に蓬ヒュッテがあるはず。。はず?いや、あるんです、多分ね(笑)

 


下っては登る。登っては下る。これをひたすら繰り返す感じが、なんともドMなコースでして…
先月の燕岳大天井岳常念岳縦走ハイクの反省が全く活かされていない。

 


山頂から少し降りたところに笠ヶ岳避難小屋。4〜5人用だそうです。

 


白毛門、笠ヶ岳と登り、徐々に脚力を奪われているオッさん達に、こういった登りが本当に堪えます。しかもピークじゃないのに無駄に立派な急登だしw

 


写真で振り返ると、牧歌的というか平和な雰囲気なんだけど、とにかくアップダウンが多いルート。

 


身体はキツイけど、、それ以上に素晴らしいトレイルが続く。

 


谷川岳を背に。遥か下に登山道が見える。登ってきたねぇ

 


まだかな〜と進んできましたが、最初に見えていたピークはやはり朝日岳ではなくて。。しばらく歩いたところで、ようやく朝日岳が顔を出しました。この区間、コースタイム以上に遠く感じます。

 


大きな岩を通過したら朝日岳山頂はもうすぐそこ。

 


三百名山の朝日岳(1945m)に到着!本日3つ目のピークになります。

 


久々のソロ参加は、とっても身軽。朝日岳に一番乗りしたので、写真を撮ってもらいました。

 


次の目的地ジャンクションピークは、あの丘の向こう側。

 


山頂でのんびりしながら残りのメンバーが登ってくるのを優雅に観察中(笑)見えるかな?

 


今日の目的地、蓬ヒュッテは正面に見える山の左側。まだ、あんなに遠いよww

 


全員が到着したので、ここで集合写真。
ここが初日の折り返し地点かな。残りもがんばりましょ(^^

 


ジャンクションピークまでの木道。ほんの少しだけのオアシス。足休めになります…

 


朝日岳の東側には、池溏(ちとう)が点在しています。高山植物の宝庫と地図に書かれていましたが、時期的なものかあまり発見できず。次に歩くなら夏に来てみたい。(次はあるのか?)

 


宝川温泉の標識。ここから5時間くらいでしょうか(汗

 


ジャンクションピークに到着。
巻機山(まきはたやま)への分岐でもあるんですが、これが噂のルート「難路・道ナシ」。ここを歩く人がいるんだから、まさにヘンt…。(ちなみに山と高原の地図にはルートの記載はありません)

 


遠くに見えるのが巻機山でしょうか。尾根沿いに歩いていくみたいです。。

 


次の目的地、清水峠の送電線監視所と白崩避難小屋がはるか遠くに見えます。

 


黄金色に染まる斜面。
朝日岳からの下りは紅葉がとても綺麗。一眼だともっと色鮮やかに写るのかな。

 


まだ色付きが足りないけど、これはこれで綺麗。

 


巨大な送電線が視界に入ってきたら目的地はすぐそこ。と、思ったらまだだった(笑)
目的地が見えているのになかなか着かない、山あるあるでしたw

 


ようやくこの大きさで見えるところまで来ましたよ。

 


白崩避難小屋に到着。中にトイレもある立派な避難小屋です。地図には10人用と書かれてます。

 


こちらは送電線監視所。こっちの建物の方が立派。小屋に見えるけど立ち入り禁止。

実は、ここで不思議な体験をしました。
白崩避難小屋の手前で女性の笑い声が聞こえたので、誰か先客がいるんだろうなと思って歩いてました。小屋に到着してザックを降ろして休んでいる時も、話し声がちょっと聞こえたので間違いなく先客がいると思っていたんです。
でもね、ケータくんが小屋の中を覗いたところ・・・誰もいない!!!(怖)
霊感とか全くない人間なんですが、さすがにビビりましたw。それとも本当に誰かいたのかな。。トイレに入ってたとか?水場に水を汲みに行ったとか?謎です。。

 

あまり思い出したくないので、先に進みますw
清水峠から次の七ツ小屋山まで、もちろん登りです。やっぱり結構な急登だったりします。

お花がいくつか咲いていました。

ウメバチソウ

 


ホソバコゴメグサ

 


ミヤマイワニガナ

 


遠くに七ツ小屋山のピークが見える。あれが今日最後のピーク。

 


上越のマッターホルンと呼ばれている大源太山。あの険しそうな尾根筋を登るのか…(ブルッ

 


初日も終盤。今日歩いてきた山々を眺めて感慨に浸る。

 


本日、4つ目のピーク、七ツ小屋山(1674.7m)に到着。最後は蓬峠に下るだけ〜。

 

極上トレイル


ここから蓬ヒュッテまでの稜線は極上のトレイルでした。体が自然と走り出していました。

 


七ツ小屋山を振り返るとナイスビュー!気持ち良い!
この区間だけは疲れも忘れ、自分の中でスイッチが入ってしまったのか、とにかく走りました。

 


貸切のトレイルを蓬ヒュッテまで走る走る!膝がちょっと痛むけど、気分は最高でした。
後編につづく