重さ34gの軽くて小さくなるプールバッグ~versatileなトートバッグにリニューアル

asobitogear

以前、X-Pacで作ったプールバッグのリニューアルについてのお話。

素材の変更

昨年、X-Pacを使って、ハイスペックすぎるプールバッグを作りました。X-Pacは、バックパックやサコッシュなど、様々なメーカーが幅広く使い続けていることから、信頼できる素晴らしい素材であることは間違いないですね。最近は、仕入れも容易になり、かなり身近な素材になった印象を受けます。そんな優秀な素材であるX-Pacを使ったプールバッグは、個人的にはとても気に入っており、複数購入していただいたお客様もいたり、良い評価をいただいておりました。

POOL-TOTE/asobitogear

ただ、少しひっかかるところがありまして。そもそもX-Pacを使う必要があるのか?という葛藤です。X-Pacを使ったトートバッグとしては、シンプルなデザイン、カモ柄ボトムの切り替えし、落下防止の吹き流し、2way仕様など、子供向けに限らず良い感じのトートバッグが出来上がったと思っています。お値段も5400円と、X-Pacを使った同商品に比べて低価格に設定していました。寧ろ、プールバッグというより、日常使いや旅行で使うイメージの方が強かったかもしれません。

そんなプールバッグ兼トートバッグですが、プールバッグという前提に立ち戻った時に、もう少し軽く、もう少し小さく ならないだろうか。ということでした。個人的に求めていたのは、軽くて小さいプールバッグだったのかもしれません。

そうなると、素材そのものの変更を考える必要があり、X-Pacではなく防水性のある軽量素材ってなんだろう。パッと思い浮かんだのは、定番のシルナイロンなど。それと、山と道さんのサコッシュで有名な、fibermax64 でしょうか。fibermax64は、知れば知るほどに面白そうな素材だったので、生地を取り寄せて、試作品を作ってみたわけです。

試作品

試作品。極力シンプルな形で。

前作を踏襲したかったので、ツートンカラーは残します。吹き流しとファスナーはなく、持ち手のみ。ここも軽量化にこだわって、必要最低限な15mm幅のグログランテープで対応。

より軽く、より小さくというテーマのもと、重さは約34g。前作のトートバッグも約120gと十分軽い部類に入るとは思いますが、こちらは約4分の1。大幅なグラムカットに成功しました。これも素材変更の恩恵が大きいですね。もちろん、手抜きはせず、見た目を損なわないようにパイピング処理をしたり、押さえるべきところは押さえています。

fibermax64は、山と道さんのサコッシュ始め、freelightさんのバックパックなどにも使われていたり、ご存知の方も多いでしょう。ヨットのスピンネーカーに使われる生地であり、軽さも強度も申し分なし。なにより国内で入手できる安定感と低価格はとても有難いです。気になるのは、カサカサ・シャカシャカという音ですが、プールバッグという用途を考慮しても、さほど問題にはならないだろうという判断です。ある程度使用してくると生地も馴染んできて、音は軽減していきます。

マチの取り方を変更し、幅も拡大。荷物が入れば、自立可能です。

拘ったのは軽さだけじゃなく、コンパクトさ。インナーポケットに収納できるパッカブル仕様です。プールバッグとして使いつつ、出番のない時期は、ちょっとした荷物入れなどに使って欲しいからです。登校時は畳んでランドセルに入れておき、下校時に拡げて荷物を入れて帰ってくる。そのような使いた方ができるのは、軽くてコンパクトだからこそ。X-Pacのプールバッグではこうはいきません。もちろん、他のトートバッグに比べ、X-Pac自体も軽くて、折りたためばランドセルに入りますけど、こちらの小ささには勝てないです。

学校の授業で、工場見学があったある日。手提げのバッグを持ってきてくださいという連絡があり、息子が選んだのはこのトートバッグ。畳んでランドセルの隙間に入れて通学し、見学時に広げて持って行ったそうです。そして帰りも畳んでランドセルへ。理想的な使い方をしてくれて嬉しいです。それほどに、小さく軽いのです。

容量としては、横36cm、高さ28cm、奥行き12cmと見た目以上に大きいです。プール用品(水着、バスタオル、水中眼鏡、帽子)は余裕で入ります。

実際に、季節外れの室内プールへ行って使ってみました。それぞれに自分の上下水着、水中眼鏡、バスタオルが入ってます。fibermax64の豊富なカラーを好みで組み合わせれば、この世に1つだけのマイプールバッグになりますね。

また、Dカンをサイドに2つ付ければ、ショルダーストラップを利用して肩掛けも可能です。大きな袈裟懸けバッグという感じで、それこそサコッシュと呼んで良いかもしれませんね。水筒、お菓子、シートなどを入れて近所の公園にピクニックに行くときに重宝しています。買い物バッグとしても、畳んで携行しておけば、突発的な買い物にも対応できます。これもやはり、軽さとコンパクトさゆえの使い道だと思います。この前のナイトピクニックでも、このトートバッグが大活躍。山でも、アタックサコッシュ?として使えたりしますので、本当に万能です。

山道具を活用して、快適ナイトピクニック@国営昭和記念公園

軽くて、小さくなるプールバッグ。子供達の日常、学校生活が、この道具で少しでも楽に、豊かになれば嬉しいです。このトートバッグは、asobitogearの理想に近い道具になっているのではないかと、自己満足ながら、そう思います。

versatile=多目的に使用できる,何にでも利用できる

プールバッグとして設計していますが、文字通り、何にでも使って欲しいという想いを込めて、Versatile(バーサタイル)Toteと名付けました。次回注文時から受注開始します。数種類のカラーを用意していますので、お好みの組み合わせで、お子様用に、大人用にいかがでしょう。お値段も、手頃な価格にしていますので、興味のある方いましたら、サイトをチェックしてください。