厳冬期の伯耆大山(鳥取)へ~子供と雪山登山

厳冬期の伯耆大山(鳥取)へ~子供と雪山登山

2018.1.4、歩きぞめは鳥取県の名峰、伯耆大山(ほうきだいせん)へ。

中国地方の最高峰、伯耆大山(ほうきだいせん)

冬に歩きたいと思っていた大山(だいせん)に登ると決め、お正月の11連休を使って遠征してきました。神奈川にあるのは大山(おおやま)。鳥取にあるのは、大山(だいせん)です。山を歩く人には伯耆大山(ほうきだいせん)と言った方がわかりやすいでしょうか。白馬をしろうまと呼ぶみたいな感じかな。違うかw

大山(だいせん)は、日本の鳥取県にある標高1,729mの成層火山であるが、活火山としては扱われていない。鳥取県および中国地方の最高峰でもある。角盤山(かくばんざん)とも呼ばれるほか、鳥取県西部の旧国名が伯耆国であったことから伯耆大山(ほうきだいせん)、あるいはその山容から郷土富士として伯耆富士とも呼ばれる。日本百名山や日本百景にも選定され、鳥取県のシンボルの一つとされている。
大山は中国山地の連なりからやや北に離れた位置にある火山で、その裾野は日本海に達しており主峰の剣ヶ峰や三鈷峰、烏ヶ山や船上山などの峰を持つ。山体は東西約35km、南北約30km、総体積約120km3。日本列島におけるデイサイト質火山の中でも最大級の規模である。(wikipediaより引用)

雪山としても人気で、このエリアでは群を抜いて雪量も多く、かなり賑わっている印象。北壁は有名のようで、今回はこれを目当てに来たと言っても過言ではありません。結局見れてないけどw(爆)アイスクライミングの人達も多く、滞在中に3回大山に通いましたが、ハーネス・ロープ・ザイル所持のエキスパート達を見かけました。僕らは一般登山道ですけど、北壁を始め、バリルートがかなりあって楽しめるようです。

コースタイムは山頂まで3時間、下りが2時間10分。標高差は1000m程あり、6合目から急登はあれど、天候が良ければ、我が家が今まで歩いてきた雪山同様、特に問題はないはず。ただ、荒れ模様になると途端に難易度が増すらしい。また、ピークは弥山(みせん)ですが、主峰の剣ヶ峰への稜線はナイフリッジで、熟練者でも難しいようです(崩落のため、冬季に限らず剣ヶ峰の縦走不可)。

 

雪の伯耆大山に登りたいと思ったきっかけが、こちらのブログで、剣ヶ峰までのルートが写真でも怖いっ!

 

駐車場情報

大山ホワイトリゾートなど大型スキー場のあるエリアで、スキー場を利用する場合は第一~第四のいずれかに(冬季有料)。登山の場合は少し離れた(登った)、南光河原駐車場(有料)が登山口に一番近いです。

平日1日@500円/休日1日@1000円。
※屋内駐車場(第三だったかな)は平日1日@1000円/休日1日@1500円
(2018.1.4現在)

 

この日は第一駐車場に停めて、登山口まで少し歩きます。南光河原駐車場まで行けば良かったんだけど、チェーン必須という看板を見たので、無難に第一駐車場にw。2WDとは言えスタッドレス履いているので問題なく行けるんだけど、何故か「チェーン」という言葉に弱い僕。歩いても10分くらいだし、問題ないでしょう。

 

大山モンベルの横にある橋を渡ったところにあるのが、南光河原駐車場。こちらも有料だったはずです。

 

夏山登山道~六合目避難小屋

南光河原駐車場のそばに夏山登山道があり、ここからスタート。時間は8時7分。普通に行けば昼前に山頂に着けるはず。

 

残念ながら天気は曇り。そして雪がそこそこ降ってます。まぁ、たまには雪山らしい雰囲気で歩くのも悪くはないでしょう。負け惜しみではありませんよ(涙)

 

大山一合目。何合目かまで看板があったと思います。ずーっと登りっぱなしなので、のんびり行きましょう。

 

序盤はアイゼンなし。ヤマレコを見ると、六合目まではノーアイゼンで行く人も多いので、我が家も行けるところまで。今日はストックも忘れてないよ。

 

雪は少なめだけど、その分歩きやすくて良いです。雪の樹林帯歩き、好きです。

 

まさかの青空。これは期待していいの?

 

つかの間の晴れ間を楽しむ。

 

こんなに雪があるのに、海から近いってなんだか不思議。

 

序盤はそこまで寒くなくて、ニットの手袋にキャップだけ。ウェアは、キャプリーン+アウターのみ。ミドルに着ていたフリースは暑くて脱いだ。僕もメリノウールシャツ1枚+ハードシェルのみ。この日の気温が高いのか、単に樹林帯なので、暖かく感じるのかわからないけど、気持ちよく歩けた。それでも氷点下。

 

晴れそうで晴れない。北壁が見たいなぁ。

 

六合目避難小屋が近づいてくると、少し傾斜も増して、アイゼンなしだとちょっと滑るw。でも、もうすぐ小屋なので、そこまで頑張ろう。

 

白と淡い青のコントラストが美しい。

 

どうだ、見えるか?厳しいか…むしろさっきよりガスってきてるしw

 

日本海側はクリアに見えるんだけどね。

 

ほどなくして六合目避難小屋に到着(下山時に撮影)。せっかくなので、中で休憩を。お菓子と白湯を飲んで温まり、これからの登りに備えます。

 

六合目避難小屋~大山山頂

ここからはフル装備。結局ガスに巻かれてしまいホワイトアウト間近。気温もグンと下がってきたので、防寒対策万全で望みます。傾斜を考えて、アイゼン&ピッケルも。

前爪アイゼンは必須。ブラックダイヤモンドのコンタクトストラップ10本爪アイゼンを使っています

ソウタは50cmの短いピッケルを使ってます

 

六合目避難小屋からが急登。山頂付近までそれなりの斜面を登っていきます。ただ、視界がないので傾斜のキツさを体感できなかった。そこそこ登った記憶はある…

 

今日はメンタルトレーニングということで、この状況下でも心折れずに進めるのか。さぁ、頑張っていきましょう…

 

実は、ソウタが初詣でお願いしたのは、「大山に登れますように」だったと下山後に知った。キツかったでしょ?と聞いたら、「大丈夫だと思ったよ、僕お願いしたから」と。そんな前向きな気持ちで歩いてたなんて…。こんな視界のない状況でも本人は山頂まで行くつもり(行けるつもり)で登ってたんだから、逞しい。山は人を育てるね。

 

ポールと木道の柵が命綱。これがなかったら、この先には進めなかったと思う。ポールを立ててくれた関係者の方に感謝です。

 

風も強まってきて、まつ毛も凍るくらいに寒い。平日で登山者もそこまで多くなくて、正直、この状況で人もまばらだと、不安になるんだけど、妙に落ち着いていた。今までの経験があるからなのか。時間的な余裕、こまめに建てられたポールなどが、安心させてくれたのかも。風は手元の風速計で5mくらいだったので、そこまで最悪のコンディションではなかった。

大丈夫だ、いける。

 

白い世界に、突如現れた大山山頂避難小屋。中で休みたいけど、その前にピークを踏んでおこう。しかしすごい。圧巻の姿…

 

山頂へ。なんもみえねーw

 

小屋から数十mの距離にある山頂碑に行くだけでも、ちょっと怖さを感じるレベル。自分達がどこにいるのか、わからなくなる怖さ。方向感覚を失う怖さ。踏み後も薄い。ポールもない。

 

無事、登頂

日本百名山 伯耆大山(1,729m)の山頂に到着~!ソウタ、頑張ったね。

 

この寒さの中、1人だけいた登山者に撮影を頼めるほどの度胸はないので自撮り。が失敗w。寒さもあって、撮り直しする気力もなく、これも思い出ということで納得。撮影が終われば、何も見えないし、やることもないので、即退散。滞在数分でしたw

 

避難小屋が立派に雪化粧。自然ってすげー

アイゼンを外し、小屋の中へ。中には十数名ほどいて、みなさん食事などされてました。途中、抜いたり抜かれたりの方に「おぉ、ここまで来たか」と声をかけていただき、ソウタも嬉しそうでした。本人はいたって普通だったようですけどw。

カップ麺を食べてもよかったけど、帰るということでお菓子を少しだけ食べて下山開始。

 

時には自然の厳しさを知ることも大切なのかもしれない。良い経験ができた。

 

大山山頂~大山山頂避難小屋~登山口

下山も視界なし。突然、登ってくる人が現れるので、びっくりする(笑)向こうも同じかw

 

視界がないのと、左右がどんな状況か把握できないので、持参したヒップソリは六合目避難小屋までお預け。山頂付近の右側は雪庇だったと思うし。見える怖さも見えない怖さも、どっちも怖い。

 

久しぶりにフル装備が活躍した山行だった。そのおかげか、ソウタは寒さを感じず、むしろ暑い暑いと言ってた。ジオライン→キャプリーン→フリース→アウターだけど、今回はジオラインを抜いても良かったかな。

ソウタはアウトドアリサーチのニンジャバラクラバキッズを被ってます。

 

楽しみにしていた下山。シリセードというか、全身雪まみれで滑り降りたり。

 

六合目避難小屋から待望のヒップソリ。僕は後ろから、アイゼンの爪でトレースを戻す役割w

 

あっという間のソリ下山。下りは圧倒的な速さ。今回はエアボードの活躍が見込めなかったので、最初から持参せずヒップソリだけ。正解でした。ソウタもソリを楽しんでたので、良かった。このために登ったようなものだしね。

 

無事、ゴーール!楽しく気持ち良い下山でした。雪山サイコー!

 

寒いけど、車に戻ってコーラとファンタで乾杯。よく頑張ったね。

 

総括

天気は残念だったけど、雪山らしい雰囲気の中を歩くことができた。期待していた北壁や剣ヶ峰の稜線を拝むことはできなかったけど、良いんです。ソウタがこのコンディションでも前向きに歩けたことが何よりの収穫だから。良いメンタルトレーニングになったと思う(大山でなくても良かったというツッコミはなしでw)。こうやって、いろんな経験を積んで、今シーズンも地道にステップアップしていきたいと思います。

どんな天気だったとしても、やっぱり遠くまで来て登る山は、いつもよりちょっと特別。すれ違う登山者との会話も良い思い出。大きくなってパパと一緒に鳥取の大山歩いたね~なんて思い出してくれたら嬉しいな。登る前は、正直これが最初で最後の大山登山かもしれないと思ってたけど、こうして振り返ると、次は晴れた大山を歩きたいなーと思ってしまう不思議。ゲンタとユウタがそこそこ歩けるようになったら、再訪もあり得るな。なんてね。

大山、麓から見る山容も本当に格好良いし、お勧めです。機会があれば、ぜひ雪の大山に。

 

伯耆大山、いつの日かまた。

 

数値まとめ

コンデションの割には良いタイムで歩きました。下り、速すぎ(笑)予想に反して、往復3時間16分の山行でした。

登山口~六合目避難小屋 83min/100min(83%)
六合目避難小屋~大山山頂 62min/80min(77.5%)
登りTotal:145min/180min(80.5%)
大山山頂避難小屋~登山口 51min/130min(短縮率39.2%)
Total:196min/310min(63.2%)

 

 

 

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