【フィールドテスト】ASOBI-POCKET

asobitogear

開発中のASOBI-TOTE(改めASOBI-POCKET)をフィールドテストしてきました。

サイズ確認

今回一番悩んだのがサイズ。ちょっとした街のお出かけから山歩きやキャンプなどのアウトドアまで、子供達の荷物をスムーズに運搬できるミニバッグ。ペットボトルや水筒、手袋や帽子、お菓子などを想定し、大きめの形。とはいえ、大きすぎないか?いや、小さすぎないか?これは、使って見なければわからないところ。

小学2年生の使用例。ちょっと大きく見える気もするけど、入れる荷物を考えるとこれくらいが良いのではないか。実際、荷物多めのソウタはパンパンw。大きければ、その分余計なものを入れたくなる法則。一応、正面から見るとそこまでボテっとはしてないのが幸い。

サイズ決めは難しい面があって、小学生に合わせると、幼稚園児には少し大きすぎることも。逆に小さいものを作ってしまうと、大きくなってから使い勝手が悪くなることも想像できる。(手が大きくなって出し入れしにくくなるとか)。誰にでもというのは難しく、こういう場合はサイズ違いで展開するのが良いのかな。S・M・Lとか大小とか。

いずれサイズ違いを作るとしても、まずはスタンダードなものを。ASOBI-POCKETの開発背景には、「水筒やペットボトルが納めやすい」というのがあるので、それを前提に設計。必然的にボトムの横幅は20〜22cm。マチ幅は6cmが良い具合だろうと判断し、それに従い全体のサイズも決まった(上部は約28cm)。あとは高さ。フロントポケットが浅すぎると荷物が入らないし、見た目のバランスも悪くなる。現状、20cmとしているが、高すぎず低すぎず。

6歳児の使用例。カバンが歩いている印象はない。

3歳児の使用例。若干、カバンが歩いている感じもするが、そこまで違和感を感じない。実は、スタンダードなタイプより、1〜2cm小さめに作っている。

フロントポケットの使い心地

ASOBI-POCKETの最大の特徴であるフロントポケット。バックパックのそれをイメージしているので、結構入ります。気になる使い心地はどうだろうか?

結論からいえば、これはかなり便利。特にコンデジは出し入れの頻度が多いので、ソウタも使いやすそうだった。サッとポケットの脇から取り出し、使い終わったら戻す。よく食べる行動食(例えばグミやドライフルーツ系など)も、脱着の多い帽子と手袋も、この日はフロントポケットが定位置でした。

メインにペットボトルや水筒を横にして入れても、他の荷物とあまり干渉しないので、ほぼ独立スペースに近い感じで収納できる。内ポケットもあるので、そこに図鑑などを入れると、綺麗に区分けされる印象。欲を言えば、外の身体側にも1つポケットがあると、地図を入れるのに良さそうなスペース。これは追加するか悩んでいるところ。生地が増えるとその分価格にも反映しちゃうけど、必要なものであれば削らずにデフォルトとしたい。悩む。

フロントポケットにはスナップボタンを付けることで、荷物の落下やポケットの膨らみを軽減する役割。基本的には、ボタンをつけたままでも、ポケット脇から荷物の出し入れは可能。使いたいものをさっと入れて、さっと取り出す。ちょっと大きいものは、ボタンを外して入れてから、またはめる。ちょっと手間だけど、小さな子供にも難しくない作業だと思います。バックルタイプだと、手袋をしたまま作業がしにくいので、やめました。実は雪山用サコッシュとしても想定しているのです。

耐久性確認

山歩きでは岩や地面に擦れたりすることもしばしば。ハードな環境で安心して使うには、やはりそれなりの素材であるべき。ボディとフロントポケットの素材は、いくつか悩んだ末に、ド・定番かもしれないけど軽さと強度を考えて人気のX-Pac。ハリもあって形も崩れにくいし、やっぱり使いやすい素材だと思う。もちろんデメリットもあるけどね。X-Pac以外だと、頑丈なコーデュラ500か1000も良さそう。

ポケットはダイニーマXグリッドストップ。ボディと同じX-Pacでも良いけど、ここはゴムで絞っているので、柔らかい生地の方が合う。柔らかく耐久性があり、擦れに強いのは、ダイニーマXグリッドストップがベストだと思っています。ただ、色が豊富なリップストップナイロンや軽量素材のキューベンなんかを組み合わせても、面白いかも。

素材と色の組み合わせ

試作品でソウタ・ゲンタ・ユウタにそれぞれ作ったもの。色はそれぞれの好みで。ボディの素材はX-Pacとコーデュラナイロンで複数のカラーを。フロントポケットはダイニーマだけですが4色。組み合わせれば、自分好みのバッグになるはず。

少し遠目から。サイズも良い具合だし、使い勝手も概ね好評。この日、僕も同じものを使ったけど、フロントポケットが本当に使いやすくて、あれこれ突っ込んでしまえるのはかなりメリット。反面、ハイク時にフロント周りをスッキリさせたい、スッキリみせたいハイカーには、ちょっと容量がありすぎるかもしれない。でも、子供視点では、今のこのサイズが良い塩梅ではないかと思うのです。

近所の公園や、ちょっとお買い物に出かける時、もちろんキャンプや山歩きまで、幅広く活躍してくれる子供達のお出かけバッグになるのではないでしょうか。