憧れの槍ヶ岳へ!南岳・中岳・大喰岳縦走〜子供とテント泊登山(前編)

憧れの槍ヶ岳へ!南岳・中岳・大喰岳縦走〜子供とテント泊登山(前編)

2017.9.23〜9.24、ソウタと憧れの山を登ってきました。

憧れの槍ヶ岳

憧れの山、槍ヶ岳。いつからか、ソウタの中で(もちろん僕も)登りたい山になっていたんだろうね。いつも、遠くから眺めるだけだったから、そのぶん登りたい気持ちも強くなっていったのかもしれない。本人から何度も「登りたい」「いつ登るの?」と言われ、「そうだなぁ、来年あたりかな?」と曖昧な回答。ただ、牛首五竜岳塩見岳を歩けたことが自信になり、漠然とした不安がどんどん取れていった。体力面の心配(週末ハイカーなので1泊限定=長距離)がなかったのも後押ししてくれた。

ソウタに「次は槍ヶ岳登るぞ!」と伝えると、照れくさそうにニヤッとしていた。

3000m峰縦走

槍ヶ岳を第一目標にするならばピストンが定番でしょうが、そこは我が家らしく少し変化球でw。より楽しめるようにと、初日に南岳小屋まで登りテント泊。翌朝は南岳・中岳・大喰岳を超えて槍ヶ岳へ。北アルプスで一番高い、3000m超えの稜線歩きも楽しんでしまおうという欲張りプラン。(総距離約45kmあるけどw)

実情は、槍ヶ岳山荘のテン場は12時前に満サイトになるという事。下の殺生ヒュッテは大丈夫だけど、そこをベースにすると他の3000m峰ピークハントが厳しくなる。槍ヶ岳山荘で小屋泊も考えたけど、小屋泊経験のない我が家がいきなり1枚の布団に2〜3人という状況は正直厳しいw。1泊のテン泊で今回のルートを歩くとしたら、南岳小屋がベストなんですよね。ということで、様々な要件を考慮して、南岳小屋から槍を見ながら北上するルートをチョイス。

 

まずは南岳に行き、そこから稜線を北上し槍ヶ岳を目指す。あまりにも長いので後半部分のみ掲載w

 

スタートは上高地から

沢渡駐車場の始発便(4:40)には乗れず、すぐ後の増発便に乗車。バスターミナルはそれぞれの目的地に向かう登山者で溢れかえっていた。天気予報は直前に回復傾向。日曜は良いと聞いていたけど、特に土曜の予報が良い方向に向いてくれてよかった。でも、バスに乗る直前まで雨が降っていたから、もしかして…という気持ちは少しだけあったw(5:45 start)

 

今日の山コーディネート。上は朝晩は冷えるようなのでモンベルのフリース。下は短パンは厳しいので、asobitogearのYAMA-Pants(サプレックス)を。色はDeepForestで、結構緑が濃い。サプレックスナイロンは、タスランナイロンに比べて少し厚みがあり、通気性も良い。この2日間、かなり気持ち良さそうに歩いてた。本人曰く「歩きやすかった」と。

 

初日は雨さえ降らないでくれれば…くらいの気持ちだったので、期待以上の青空に頬も緩む。

 

徳沢の楽園感w。ここは本当に気持ち良さそうで、家族で遊びにくるならここに張りたい。ソフトクリームは帰りのお楽しみにとっておいて、先に進む。

 

眠いようなので横尾で休憩タイム。ここまでの林道歩きでかなり無口だったので、いつもより調子が出ていない感じ。でも、持参したりんごを1個丸かじりしたら元気になって少しホッとした(笑)次は2〜3個持参するねw

 

上高地から横尾までは序盤の序盤。前座ですw。ここから先もしばらくは序章。長いよねぇ

 

今回もbeefさんがご一緒してくれました。唐松岳五竜岳縦走以来。よろしくです!

 

横尾から槍沢ロッジまで沢沿いの道。涼しくもあり、日陰だと少し肌寒くもあり。夏が一気に終わってしまった気がする…

 

なんだろう、この親子感はw

槍沢ロッジで軽食を頼もうとしたら、10時からだったので断念。カレーライスを諦めて、先に進む。槍沢ロッジから大曲まではかなり盛られたコースタイムみたいなのでちょっと安堵。

 

大曲を過ぎてからは登り基調で、ようやく高度を稼いでいく。ここまで17kmほど歩いていて、ゴールの3000mまであと1000mほど登らなければいけない。ここまで来るのに体力的に厳しいと、この先の登りはさらに難しいかもしれない。子供の槍ヶ岳登山が、ババ平や槍平を利用して2泊というパターンが多いのも頷ける。

沢沿いに猿の群れが多数。彼らの生息する高度が上がり、雷鳥まで食べちゃう被害が増えているのは2年前のテレビでもやっていた。翌日、3000m付近でも見かけたし、雷鳥保護の観点からは深刻な問題かもしれない。

 

槍沢・天狗原分岐に到着(11:45)。ここからがようやく本番。僕らは左の天狗池へ向かう。

 

これまで槍の姿が見えていなかったけど、うっすらと穂先が…み、見える〜w

 

槍沢から天狗池まではCTで30minほどだけど、足取りが重くスピードがあがらない。ソウタもちょっと疲れが見え始めた。しきりに、あとどのくらいで着くの?と聞いてくる。まだ3時間以上あると伝えると、どんよりした顔に(笑)多めに見積もって伝えてるけど、ここまできて、その残り時間を聞くと堪えるよねw

 

天狗池に到着。お、ガスがとれて晴れてきたよ。ってことは振り返ると・・・

 

どーんと!逆さ槍。完璧ではないけれど、今回の山行で見たかった景色なので大満足。

 

軽い高度障害@僕

天狗池でランチ。槍沢ロッジでおにぎりを食べたけど、これからの登りに備えて再チャージ。フリーズドライのパスタをソウタとシェアして、甘い紅茶を1杯。できればもう少し食べたいけど、胃が受け付けない。眠気もすごいし、軽い高度障害だろうか。

先月の塩見岳からそうなんだけど、ここ最近、山に入ると体調がよろしくない。まぁ、原因は明確で、寝不足と疲労で、山酔い(高度障害)しやすくなってるんだと思う。ただ、塩見岳は車酔いが全ての元凶だったので、今回はバス乗車前に酔い止めを飲んで、車酔いは回避成功w。でも、なんか微妙に気持ち悪かったりするのは、子連れ槍ヶ岳という一大イベントによる精神疲労の影響もあるかもしれない。次の山行はもっと気楽に歩きたいなw

 

南岳の頂きへ

天狗池のある氷河公園付近は色付き始めていた。思いがけぬ紅葉にしばし見惚れる。
ここから3000m超えの南岳までの登りが今日のハイライト。体力的にも、精神的にもかなりキツイ時間帯だった。ソウタは本当にたくましいな。脚が痛いというけれど、前に進む。

 

振り返って、東鎌尾根。西鎌尾根もあるし、色々なルートから楽しめる槍ヶ岳。次は別のアプローチでお邪魔したい。

 

岩がデカイw。ゴツゴツした岩ばかりで、歩きにくくて…

 

まずは横尾尾根のコルへ上がる。

 

槍ヶ岳をこんなに間近で見ることができるなんて、なんだか不思議。しかし、すごい山だ。

 

横尾尾根のコルに出ると南側の視界が開けて、穂高が顔を出した。

 

北穂高にズーム。大キレットを超えて、あの岩の壁みたいなところを登るのもクレイジーだけど、あの山頂に建ってる小屋もなかなかだよねw

 

眼下には涸沢へ続く道が。来年予定している奥穂高岳に登る時には行けるかな。

 

見上げれば南岳の稜線。ここからさらに急な登りに。正直、ここから南岳山頂まで過去最高にキツかった。色々とキツくて、ペースも上がらず立ち止まる事しばしば。それでもね…

 

ソウタが頑張って歩いてるんだから、親としてここは頑張らねばいけないところ。気合を入れ直して、いざ!

 

なかなか歯ごたえのある尾根で、岩場あり、鎖あり、梯子ありと想像してたよりハードだった。でも、明日の予行練習にはちょうど良いかな。北アルプスのこのエリアは、どこにも優しい道なんて存在しないのね。

 

ソウタはスイスイと登っていく。槍ヶ岳もきっと大丈夫。うん

 

なんとか稜線に上がり、ついに南岳の勇姿が。長かったぁ…

 

登ってきた尾根と表銀座方面。燕岳(つばくろだけ)から大天井岳(おてんしょうだけ)、常念岳までバッチリ。また歩いてみたいな。

 

明日歩く縦走路。まさに、Road to Yari!!

 

南岳まであと少し。ちょっとガスってきたけどw

 

上高地から約9時間、南岳(3033m)に登頂!よく頑張った!(15:00)
南岳は日本で18番目に高い山。今山行で1座目の3000m峰。やったね!

 

歩けると思っていたけど、実際に歩いてみて、距離やキツさを考えると、本当にすごい事だなと改めて思う。ソウタがこれだけ歩けるからこそ、1泊でもこんな素晴らしい山々を歩けるわけだ。そう考えると、実は僕がソウタに山に連れてきてもらってるのかもしれない。本気で体力作りをしないと、付いていくのがヤバい時もあるしねw

 

さぁ、南岳小屋へ。小屋の先があの大キレットだ。

 

南岳小屋

小屋に着くと激寒で、凍えながらの設営。手がヤバかったw
今回は重量だけを考慮して、テラノバレーザーコンペティション2。本当はモンベルのステラリッジ3にしたかったんだけど、軽さを取った。でも岩の多いテン場なので、自立が楽だよなぁって…。見事にダルダルなテラノバちゃん。もう気力もなくて、ピン張りせずw

そして寝落ち。倒れこむようにテントの中で横になって仮眠。
好きでやっている事だけど、平日は家に帰って1〜2時までasobitogearの制作作業。週末は徹夜運転で登山口まで行き、そこからハードな山行。軽い高度障害の症状が出ているのは、寝不足からくるもの。自分でもそれはわかっている。寝ると元気になるから、睡眠って当たり前の事だけど大切なんだって思い知らされる。

 

昼寝の後は大キレットを拝みに。大迫力の光景に、ただただ言葉を失った。ここを歩いた親子がいたけど、マジでリスペクトw。ソウタはママに「ケータくんは歩いたんだよ…(だから僕も….)」みたいな感じで、行きたいそぶりを見せているのが気がかり(笑)危険は百も承知。それでも、今は歩いてみたい気持ちはある。そのために必要な準備はなんだろう?など、頭の中で色々と妄想中。来年か再来年か…心の準備ができたら歩いてみたい。

 

南岳小屋とテン場。槍ヶ岳は見えないけど、ナイスなロケーション。いつか泊まりたいと思っていた場所だったので、念願叶った。

 

遅めの乾杯。明日の槍ヶ岳登頂を祈って!

 

笠ヶ岳方向に沈む夕日を眺めながら夕食。左には7月に歩いた白山(前編後編)が見える。石川県も近いよねw

夕食はキムチ鍋。寒い季節は温かい食べ物が恋しくなる。豚肉&白菜&うどんのシンプルな鍋だけど美味しくて、食が進む。〆に白米を0.5合だけ炊いて雑炊に。完食でした。こういう食事はスイスイ入っていくから、もしかしたらインスタント系、フリーズドライ系の食事が苦手なのかなぁと思ったり。次は無印のカレーを食べてみよう。

18時半にシュラフに入っておやすみなさい。明日は楽しみにしている稜線歩き。そして念願の槍ヶ岳へ。

 

後編に続く

 

数値データで振り返る槍ヶ岳山行

Day1
(実数値)488min/(コースタイム)640min:(短縮率)76.25%

上高地BTー明神 42min/60min(70%)
明神ー徳沢 46min/60min(76.6%)
徳沢ー横尾 50min/70min(71.4%)
横尾ー一ノ俣 46min/60min(65.7%)
一ノ俣ー槍沢ロッジ 34min/40min(85%)
槍沢ロッジー大曲 53min/100min(53%)
大曲ー槍沢・天狗原分岐 40min/60min(66.6%)
槍沢・天狗原分岐ー天狗池 44min/40min(110%)
天狗池ー天狗原分岐 109min/130min(83.8%)
天狗原分岐ー南岳小屋 24min/20min(120%)

Day2
(実数値)480min/(コースタイム)720min:(短縮率)66.6%

南岳小屋ー槍ヶ岳山荘 135min/180min(75%)
※この区間はログが飛んでしまって正確に計測できず。休憩含め135min
槍ヶ岳山荘ー山頂 21min/30min(70%)
山頂ー槍ヶ岳山荘 11min/30min(36.6%)
槍ヶ岳山荘ー坊主岩小屋 31min/40min(77.5%)
坊主岩小屋ー槍沢・天狗原分岐 32min/60min(53.3%)
槍沢・天狗原分岐ー大曲 22min/50min(44%)
大曲ー槍沢ロッジ 37min/60min(61.6%)
槍沢ロッジー一ノ俣 28min/30min(93.3%)
一ノ俣ー横尾 40min/50min(80%)
横尾ー徳沢 53min/70min(75.7%)
徳沢ー明神 38min/60min(63.3%)
明神ー上高地BT 32min/60min(53.3%)

 

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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
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  1. 天気も好転し、良い景色も見れて良かったですね~^^

    ルートは違えど、やはり天狗原分岐以降はキツイですね。そこまでが楽なぶん余計に(汗
    ソウタ君はさすが。パパさんの方が...お気持ちよーーくわかりますよ(^^;
    お互い逞しい子供がいて大変ですなw

    大キレットもいつか歩くんでしょうね~
    高度感もあり、ミスは許されない所もある。そこを乗り越える自信と、何があっても受け入れる覚悟は必要かもしれませんね。登山は自己責任と言いますが、このような難ルートこそ自己責任で歩く覚悟がいりますね。
    まあ大袈裟に言いましたが、意外と歩けるもんですよ^^ 詳しくは11月に(笑

    縦走レポも楽しみにしてます♪

    • 忠太さん

      一応晴れ予報でしたが、微妙だったのでどうなるかと。
      結果的には良い方向に。最高でしたよ。

      最近、ひ弱さを痛感してます。
      いや、そこそこ歩ける方だとは思いますが、それ以上にソウタが…(汗)
      間違いなく、ケータくんの父親は僕には勤まりませんww

      > 詳しくは11月に(笑
      ご指導宜しくお願いします(笑)
      むしろガイド役で付いてきてもらいたいくらいです(本気)
      覚悟と自信、まさにそこですが、今の所は足りてないです(^^;;
      経験と技術もですけどね。
      槍ヶ岳と同様に、いつかあそこに・・・という憧れと目標を持ちながら
      今後の山歩きを楽しみたいなと思います。

      槍は最高でした!

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