岩場チャレンジ!唐松岳〜五竜岳縦走〜子供とテント泊登山(後編)

五竜岳

2017.8.5〜8.6、ソウタと北アルプスの唐松岳〜五竜岳を縦走してきました。
前編の続き、五竜岳にアタックします。

五竜山荘でのんびりタイム

五竜山荘には13時過ぎに到着。設営を済ませたらやることもないので、飲み始めます。乾杯ーー!!

良いペースなのはわかっていたけど、この時間に五竜山荘にいるとは、時間的余裕もできたのでラッキーでした。五竜岳に登る時間もあるけれど、ガスが多めだったので翌日歩くことに。既に気分はマッタリモードなのでw

五竜岳とモンベル村w。今夜のお宿は、雨に備えてモンベルステラリッジ3。本当はテラノバの予定でしたが、雨だと室内で調理(自己責任ね)&食事ができるステラリッジに軍配。

Beefさんのテントがステラリッジというインパクト。変化球で来るかと思ったら、直球でした。1周してモンベルな感じ?かな。

ビールお代わり@600円。幸か不幸か雨も降らず、のんびりモード。こういう時は読書とかするのが良いのかな?

Beefさんに遊んでもらって、楽しそうなソウタ。お菓子食べたり、ビール飲んだり、だらだらと。夕食は早めにいただきました。今回は生米を炊いて、セブンのハンバーグを乗せて。それとマルタイラーメンで汁物を。満腹〜。

中止しなくて良かった。火打山(前編後編)以来のテント泊で、なんと!8月にして今年初の無雪期テント泊(笑)雪のない地面が気持ち良いw

食後のお散歩で、少しだけ五竜岳方面に足を運んでみます。

少し登ったところからテン場全景。奥には午前中に登った唐松岳も見えた。

夕暮れショータイム

期待してなかっただけに嬉しい誤算。やっぱりオーバーナイトハイクは良い

俺たちの夏・・・最&高

就寝事情

夜中に雨が降ったようですが、ステラリッジは問題なく。安心して眠れるので、この幕で良かったのかな。気温もそこまで下がらず(温度計を忘れた)、特に寒いと感じることなく朝まで。夏山用のキュムラス X-LITE 200 ZIPはダウン200gの薄手シュラフだけど、850FPもあるからなのか、ダウン量以上に暖かく感じるシュラフなので、我が家のエースシュラフです。何より、1つ390gと圧倒的な軽さ。今の所2個しか所有していないけど、これから家族分もナンガからキュムラスに買い替えていく予定。それくらい気に入ってます。

ポーランドの老舗シュラフメーカー、キュムラス Cumulus X-LITE 200 ZIP

朝は4時過ぎに起床。辺り一面ガスの中、五竜岳に向かうことにしました。

五竜岳アタック!

5時に五竜山荘を出発。この時点で、こんな感じでガスガスw。まぁ、足元が濡れてないだけ有難いと思うことにします。

岩場が始まるあたりで、ヘルメットを装着。

早朝から気の抜けない道が続きます。まだ眠ってる体が否応無しに覚醒していきます。

前日の牛首が横移動なら、今日の五竜岳は縦(上)移動の印象。距離はないけど、なかなか歯ごたえのある岩場を登り詰めていきます。

あそこ、登っていくのね…。遠くから見ると、え?って思うルートだけど、それは奥行きがないからそう思えるだけで、実際に現場にいくと奥行きというか、足場があるので、案外怖くないという。ちょっと離れた場所からここを見たとき、正直厳しいかも?って思いましたもんw

小さな子供は歩いていなかったので、おばちゃん達から熱烈歓迎されるソウタw。ちょっと照れくさそうだけど、本人は嬉しいと思うんだ。

いざ核心部へ。気を引き締めて頑張ろう!

下から見て怖かった場所も、ご覧の通り、ちゃんと足場があるので大丈夫。でも、高度感もあって、岩場に慣れてないと怖いかもしれない。幼稚園児のゲンタにはさすがに無理だね。

さぁ、最大の難所。鎖の先、岩を左に巻いていくんですが、右側が切れ落ちているので、なかなかの怖さ(子連れ目線)。とりあえず、見える鎖まで一旦登り、そこで体の向きを変えながら左側に登っていく感じ。

ソウタの体では、高さが足りてないw。ただ、絶望的という感じではなくて、うまく手足を使えば問題ない感じ。槍ヶ岳はまだ行ったことがないけど、こんな場所がずっと続いているのかな。

ここも難所ではないけど、明らかにデカイ岩を登っていくので慎重に。鎖はなし。ここにあると嬉しいかも….

なんとか自力で攀じ登る感じ(笑)ここは落ちても下に僕がいるので、サポートせずに自分の力でどこまでいけるか試す。牛首は横移動で、焦らずしっかり歩けば、まぁ問題ないところでしたけど(あくまで山経験のあるソウタ目線の話です)、五竜岳の登りは、今まで体験した岩場より、「高く、大きい」印象。そう考えると、赤岳って楽チンかもw

岩場を無事にクリアし、分岐までもう少し。少しホッとすると同時に、「下り、どうしよう…」という悩み。登りより下りが怖いなぁ。なかなか気が休まりませんでしたw

いつの間にかガスも取れた。昨日登った唐松岳と、その奥には去年歩いた白馬三山(前編後編

登ってくるBeefさん。こうやってみると険しいルートを歩いてきたなぁとしみじみ。

ビクトリーロード。いや〜、よく登ってきたよ。マジで。

日本百名山、五竜岳(2814m)に無事登頂〜!!!
ソウタ、よく頑張った!たくましいぜ。後ろに剱岳を従えての記念撮影。

3人で記念撮影!いえ〜い!

立山。いつかあそこも登りたい。できれば雪のある残雪期に….

鹿島槍ヶ岳。ここはまだまだ先だろうなと思ったけど、今回の山行で八峰キレットに挑戦したくなりました。鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、そこから扇沢へ。昨日、扇沢から五竜岳まで走って、遠見尾根まで降りていった猛者がいたので、そこまでは無理だけど、繋げてみたい山域。

名残惜しくも、下山開始。山頂に滞在していた間だけ晴れてくれて、おり始めると一気にガスが立ち込めてきた。本当にナイスタイミングで登頂できたなぁと。ラッキー♪俺たちモッテル

いつか・・・ではなく、近いうちに挑戦してみたい場所。

例の難所もなんとかクリア。僕が先に降りて、ソウタを下で受け止めつつ。あそこは大人でも慎重になる場所ではないかな。無事、ここまで降りてこれたことに安堵。いや〜、痺れるね。

くだりは何ヶ所かで鎖渋滞。登りの登山者を待ちながら。混み合う前に登れて良かった〜。

五竜岳登頂という目標を達成できた嬉しさ。これから帰る寂しさ。そんなことを想いながら山荘へ。

高速下山

撤収を済ませ、下山開始。Beefさんとほぼおソロコーデという(笑)せっかくなので記念撮影。露出上げすぎて、少し眩しい写真ですが…

遠見尾根。五竜山荘に近い場所は、鎖場やハシゴがあり、路面が濡れていて滑る滑る。慎重に通過。

一見、こっちが親子ではないかと見間違えるほどの既視感(笑)もちろん打ち合わせなしw

Beefさんに引っ張ってもらったこともあって、五竜山荘から2時間半でアルプス平まで到着するという。遠見尾根をこのタイムで降りれるなんてね。ちなみにBeefさんは2時間。走り姿がかっこいいのでありました。

アルプス平には白馬五竜高山植物園というのがあって、モウセンゴケや様々な花に足止めされるソウタ(笑)登山道にもたくさん高山植物が咲いていたし、最後まで楽しませてくれる素敵な場所でした。唐松・五竜、いいね!

9:50、無事にアルプス平にゴーーーール!怪我なく事故なく、本当に頑張ったね。お疲れさま。

コーラで乾杯!走ったりしたので、心地良い疲れ。まだ10時というのも最高じゃないか。

帰りは前日からほぼ一緒だったソロの方を待って、4人でタクシーに乗り、八方第3駐車場へ帰還。みみずくの湯で温泉に浸かり(大人600円/子供300円)、お昼前には白馬を後にしたのでした。充実の2日間。最高だぜ〜。

総括

目標だった、牛首と五竜岳の登りを無事にクリアできて大満足の山行でした。歩く前は不安ばかりでしたが、いざ歩いてみると、良い意味で楽しいというか、二人してこんなに集中して歩く機会もなかなかないので、クリアした後の充実感がすごかったですw。と、同時にもっといろんな岩場を歩いてみたい・・・という気持ちが芽生えてきて困りますw。勢いで色々と挑戦しちゃいそうになるけど、ここはグッと堪えることに。これまで通り、ステップを踏みながら、身の丈にあった登山を心掛けたいと思います。でも、それくらい良い経験というか、楽しかったのが本音です。

ソウタも今までの山経験を活かし、しっかり歩いていたので、ますます逞しくなったような気がします。全体の行動時間も大人顔負け、いやそれ以上のところもあるので、底力というか、ベースアップしているんだろうね。正直、下山は追いつかなかったです(笑)まぁ、14kgくらいの荷物を背負ってる人間と、空身の人間では、前提から違うけどねw

青空快晴ハイク!とはいかなかったけど、とても楽しめた唐松岳〜五竜岳縦走。またきます!

◉唐松岳・五竜岳縦走数値データ
Day1
07:17 八方山荘→(152min)→10:03 唐松頂上山荘(CT:210min/72.3%)
唐松岳 ↑14min/↓11min(CT:35min/71.4%)
11:09 唐松頂上山荘(120min)→13:16 五竜山荘(CT:150min/80%)
Day2
04:47 五竜岳 ↑64min/↓51min (CT:100min/115%)
07:19 五竜山荘(149min)→09:53 アルプス平(CT:250min/59.6%)