雪の谷川岳へ〜子供と日帰り雪山登山

山遊び

2015.12.13、久しぶりの山歩き。雪の谷川岳へ行ってみました。

雪山シーズン到来!

ソウタと甲武信ヶ岳を歩いて以来、2か月ほど山から遠ざかってました。年末に山行の予定があるので、鈍った体を少しでも動かそうと丹沢をガッツリ歩くつもりでいました。土曜日は幼稚園の行事だったので日曜の日帰りで計画を立てていたところ、まさかの雨予報(涙)

雨が降るとわかっていて歩くほどの気合を持ち合わせていない我が家。
ただ、雪となれば話は別です(笑)

雨じゃなく雪が降りそうな山域を愛用している有料サイトのヤマテンでチェック。谷川岳、蓼科山etc…。今回はなんとなくの気分で関越方面に行くことにしました。赤城山の天気も悪くなさそうなので、両にらみ体制で関越道を北上。赤城山周辺は雨がかなり降っていたので止めることにして、やはりというか谷川岳で雪山ハイクをすることにしました。

9時に谷川岳ロープウェイに到着。駐車場は有料だけど、スキー場のオープン前なので@500円でした。オープン以降は@1000円になります。

準備を終え、ロープウェイのチケットを購入。ついでに、始発(8:30)からの乗車状況を聞いてみたところ50名くらいの団体さんが既に登ってますとのこと。天気が悪いので誰も歩いてなかったらどうしよう?という不安は杞憂に終わりました。

◎谷川岳ロープウェイ
大人往復2060円 小人往復1030円(未就学時は無料)

天神平は雪が少ない
9:36、天神平からスタート。
この付近は雪も少なく地面が見えてます。今年は本当に雪が少ないみたいです。


雨がパラついてますが、気付かない程度。下の気温が5度くらいだったので、ここは3度くらいかな。風もなく、どちらかといえば暑いw。天気は悪いけど、何気にコンディションは良いです。
歩きだしは雪・泥のミックス。ゲイター必須です。買わなきゃ


今シーズン初の雪山ハイク。久しぶりの雪にテンションの高いソウタ


雪玉作って遊んでみたり。


田尻尾根分岐辺りから雪が多くなってきました。快晴の雪山歩きも良いけど、こういう天気の雪山歩きは、なんか雰囲気あって好きですw


熊穴沢避難小屋で小休憩。おにぎり1個を食べてエネルギーチャージ。
寒くないのになぜかバラクラバを着けているソウタ。体が冷えるより良いか。

カジタックス12本爪とモンベルチェーンスパイクXS
ここから本格的な登りになるので、アイゼンを装着。僕はカジタックスの12本爪。ソウタはモンベルのチェーンスパイクXS。しかし、このスパイクはサロモンシナプスに合わせて買ったXSサイズだったのでコロンビアの雪山用ブーツには小さくて…。何とかハメたけど。これは買えという暗示なのか・・・


アイゼン付けたら、早速雪のない岩場の連続(笑)外せば良いのに面倒くさくてそのまま通過しましたw。みなさん、熊穴沢避難小屋でアイゼンを装着されてますが、この雪の状況では岩場エリアをクリアした後で装着するのがベストかと。


岩場エリアをクリアしたら、それ以降は雪たっぷりです。(例年より少ないみたいですが)

ここから先はほぼ登りのみ。急坂でソウタのチェーンスパイクが役に立たないことを痛感しました。雪が湿っていて滑る滑る。爪の小さいチェーンスパイクはほとんど意味がなくて、登るのに一苦労(汗)ピッケルを貸してなんとか進んでます。

と言っても、後ろからお尻を押さえてサポートしたり、時には手を繋いで一緒に登ったりしたので、時間はかかったけど先には進めました。

先日、大人用の10本爪アイゼンを試着させたんですが、大きくて重くて、なんだか歩きにくそうだったので今シーズンはチェーンスパイクで行くつもりだったんです。でも、、、前爪がないとキツイので買います。忠太さんのレポを参考にしたいと思います。

天狗の留まり場
天狗の留まり場に到着。ここからCTで残り45分。休まずに先に進みます。


気がつくと、先行者に追いついていました(ビックリ
意外と早いペースでした。途中で小学生を追い抜いていたので、走力上がってるんだね。


晴れていれば・・・きっと最高の景色が目の前に広がっていたんでしょう。ソウタに見せてあげたかったけど、また別の機会に。と言っても自分も晴れた谷川岳は歩いてないw。谷川岳馬蹄形縦走・後編はこちら

谷川岳馬蹄形縦走〜テント泊ハイク(後編)

谷川岳馬蹄形縦走〜テント泊ハイク(前編)


適度に休みながら、時には遊びながら。天気は悪いけど雪は楽しまなきゃね(^^


再び、先行者に離されました。やっぱり登坂力の差が出ますね。(その前に大人と子供の差も大きいけどw)でもくじけず頑張ってる。


標高が上がるにつれて視界は悪くなってきました。でも、気にしない気にしないw


木々も冬支度


さぁ、肩の小屋も間近。もうひと踏ん張り。ソウタは踏み跡をうまく活用しながら登ってます。歩幅も小さくしたほうが良いよとアドバイス。

谷川岳肩の小屋
12:12、谷川岳肩の小屋に到着。CT135分のところ156分でした。上出来だと思います。

山専ボトルは冬のマストアイテム
小屋でちょっとだけ休憩。山専ボトルに入れてきたホットポカリを飲んで温まります。山専ボトルは冬のマストアイテム。最近は軽量化されてるのでオススメです。我が家は900mlと500mlの2本体制

谷川岳トマの耳へのビクトリーロード
雪が降っているので、早めに山頂を踏みたいと思います。いざ、トマの耳へ!後もう少しだぞ〜

雪の谷川岳に登頂成功!おめでとう
百名山、谷川岳トマの耳(1963m)、登頂成功!雪の谷川岳に登れたという事、ものスゴく嬉しく、そして達成感も大きい(^^

トマの耳で耳ポーズ
耳ポーズで親子記念写真。山頂に一人だけいらっしゃったのでお願いしました。ありがとうございました。m(_ _)m


オキの耳は・・・視界が悪くなってきたのでやめておきました(^^;;。戻られた方に聞いたところ、特に問題なかったですよという事でしたが、我が家は無理せずに。


樹氷。これからもっと巨大化するんでしょうか。


さぁ、下山しよう。


雪が舞い、視界はこんな感じでした。とりあえず道迷いだけしないように・・・

ピッケルはPetzlのスノーウォーカー
小屋前でピッケル訓練?刺して遊んでるだけだけどw


小屋手前付近、視界が悪く、しかもトレースが複数あるので迷わないように注意しましょう。木道が見えていたのと、先行者が視認できたので大丈夫でしたが、吹雪いてたら怖いかも…


熊穴沢避難小屋までの下り、ソウタは物凄く楽しそうに歩いてました。


なぜかって?お尻で滑りながら、時には転びながら(笑)、ピッケル片手にグイグイ進んでました。本人に聞いたらこの区間が一番楽しかったみたい。


あっという間に熊穴沢避難小屋まで到着。ここまできたら後はのんびり歩くだけ。
雪遊びしながら行きましょ。


名残惜しいけど、雪山ハイクも終わりが近づいてきました。


下りは1時間ちょい。身軽だから成せる技。正直、下りでは父親超えが間近ではないかとさえ思います。いや、もう少し父親の威厳を示したいところ。今度は本気出す(笑)


この日は雪上訓練の団体がたくさん歩いてました。そんな大人達に混じって堂々と山頂まで行ったソウタ。お疲れ様でした(^^


下山後は遅めの昼食。湯テルメ谷川で温泉に入ってから帰宅しました。
湯テルメ谷川:大人一般570円、小人一般260円(2時間制)

まとめ

今シーズン初めての雪山ハイクとなりました。コンディションは思いのほか良かったので、過酷な山行にならず良かったですw。見た目的には十分過酷そうに見えますけど(笑)

ソウタは体力もついてきて、走力もアップしてきているようです。もちろん疲れたぁと言いながら歩いてますが、山頂まで辿り着き、最後まで歩くのはやっぱり凄いことだなと改めて感じました。何より楽しんで歩いてるのが、親としては一番嬉しいけどね。今シーズンもたっぷり雪山を堪能したいなぁと思います。

また、今回は子供の装備で問題点がたくさん見つかった山行でした。まず、アイゼン。急坂・急登のあるところは子供は前爪必須ですね。チェーンスパイクの方が軽くて歩きやすいと思っていましたが、雪の斜面では無力でした。。重くなるけど、前爪のあるアイゼンを着けて歩く訓練をした方が良いなと思いました。その方が結果として歩きやすいんだなって。
それとゲイター。自分のは持ってるけどソウタ用がない。足首から雪が入って濡れるのでやはり必須かな。意外と袖口も濡れるので、手袋周りも何かしらの対策が必要かも。

年末に雪山テン泊するので良い予行演習になりました。装備を見直して備えたいと思います。

谷川岳の山バッジ
ソウタの宝物がまた1つ。百名山は12座目。卒園まで15座はなんとか達成できるかな。