残雪の北アルプスへ!常念岳〜蝶ヶ岳縦走テント泊ハイク(後編)

常念岳

2015.5.30〜5.31
残雪の北アルプスへ、2週連続の徹夜ハイクは、いろんな意味でキツかった。前編の続きです。

セイロデビュー


天気が崩れそうですが、テン場にて夕食の準備を始めます。
しばらくしてポツリポツリと雨が降ってきたので、ヒュッテの自炊場をお借りすることにしました。

小屋に確認したところ、素泊まりの人が優先だけど、利用する人がいなければ使っていいよとのことでした。利用者が来たら即座に撤収つもりで使わせていただきます。屋根あり壁あり、快適ですw

 

今回の山飯はこちら〜(^.^)

ゴードさんからおつまみ。
白カビサラミ、美味しかったです。塩分最高!(笑)

 


自分は今回の山行に合わせて蒸籠を購入。
まずはシューマイ、蒸します!

蒸し料理って水を入れてお湯沸かすだけなので意外と簡単。さらに油を使わないのでベトベトしないから、山ではありがたい。もちろん、蒸籠がなくても鍋で工夫すれば代用できますが、雰囲気を出したかったので、あえて蒸籠。嵩張るけど、ザックに空きスペースがあるし、そこまで重くないから苦にならない。15cm径で170g程度だったと思います。

 


お次は、蒸し餃子!王子の餃子ではありませんけど

 


MOMOパパさんはガリバタチキン。パッケージ写真を忠実に再現(笑)

 


蒸し蒸し〜、モクモク〜。山で蒸籠、アリです。

 


3つ目は肉まん。

 


ゴードさんからホルモン炒め。
僕は苦手なので食べてませんが、MOMOパパ先輩が美味しく食べておりましたw

 


最後はチマキで〆まーす。テン場で蒸し料理、これにて完了!
満足しましたw

満腹になったら、あとは寝るだけ。
テントに入った数秒後に寝息が聞こえてきたりしてね(笑)

 


自分の幕を改めて見ると、貧相すぎる。稜線のテン場だから風に強いビビィを選択。傘はオマケw
雨が降ってるので、念のためタープを設置しました。

 

Before

After

Rab superlight bivy & Myog Solo Tarp
myogタープの製作レポ

 

嵐の夜

有料サイトのヤマテン情報では、18時から風速9m、深夜から朝方にかけて風速13mという予報。
果たしてこのスタイルで朝を迎えることができるのだろうか・・・

いえ、迎えることはできませんでした(笑)

次第に雨風が強まり、タープが押され、耐風性を高めるために低めに張ったタープとビビィとのクリアランスがなくなり、直に雨風の冷気が伝わってきました。

タープ(シルナイロン)>ビビィ(eVent)>シュラフカバー(Tyvek)>ダウンシュラフ

となっていますが、強風の影響により全てがくっついた状態になっています。クリアランスがない状態。うまく説明できませんが、風と雨をより身近に感じられる状態です(笑)

ダウンが湿気によりロフトを失ったら…
今の所、寒くはないけど、この先どうなるかわからない…
このまま寝て大丈夫か…
日の出まで7時間以上もある…

色々悩んだけど、余裕のあるうちに判断するほうが良いだろうということで、あっさり撤退を決意w。22時前に救世主その2 MITSUさんのテラノバに避難しました(笑)

 


長辺のほうから風が吹き付けていたので、張る向きを途中で変えていれば少しマシになったのかもしれない。真ん中のタイアウトループからラインで引っ張り、足元の方にも隙間を作るべきだったなぁ。ツェルト風にすれば良かったかなぁ。雨が降らず風だけだったらなぁ。。

※補足
ビビィは風に強く、飛ばされることも、もちろん倒壊することもありませんでした。四隅をしっかりペグダウンしています。
自作タープも、あの強風の中で無傷でした。朝まで張っていたらどうなっていたのかわかりませんが、低めに張ったこと、ペグもガイラインをしっかり打っていたので問題なかったようです。

次はあーしよう、こーしよう…、いろいろ考えましたが、北アルプスの稜線では冒険せず幕張れよ!という忠告だったような気もしますw

北アルプスを舐めるな

・・・そう言われた気がしました。まだまだ経験不足。ビビィの使い方も未熟です…
でもこうやって色んなことを実際に経験してわかることもあるので、良かったです。

MITSUさんのテラノバも強風であおられまくりでしたが破損することなく朝まで。
幕内のランタンが顔に当たったり、テントの外にある置き石が当たったり、とてもハードなコンデションでしたが無事に朝を迎えることができましたw。MITSUさん、ありがとうございましたm(_ _)m

北アルプスの稜線上の風はこれくらいがスタンダードなんだろうなーと経験不足の自分は思ったのでした。。次は保守的にステラリッジかな(笑)

 


6時過ぎに起床。
過酷だった夜を帳消しにしてくれる景色がそこにありました。虹だ!

 


最高の朝でした。

 


下山前に蝶ヶ岳(2,677m)に寄り、一応登頂ってことで…Photo by MOMOパパ

 


今日はおりるだけ。安全に下山しましょう。っと、いきなり残雪…
踵をしっかり踏み込んで、ノーアイゼンでいきました。

 


蝶沢の上まで雪が残っています。
いやらしい雪のトラバースがあったり。お気をつけて〜

 


あっちの世界に連れて行かれそうな雰囲気….

 


ポージングありがとうございます(笑)

 


雪道を一気におりてきたからでしょうか。3kmを1時間で。良いペースですね。

 


まめうち平に到着。あと2.5km!

 


ゴジラみたいな木に挨拶をして

 


力水で最後の水分補給をし

 


この橋を渡れば、ゴールはもうすぐ^^

 


無事、三股登山口に到着しました。
2日間、本当にお疲れ様でした〜。ふぅ、、筋肉痛w

一ノ沢に置いたヴァナゴンを回収し、ほりで〜ゆ〜で温泉&昼飯。
エネルギー補給して、帰路につきました。

 

ご一緒したみなさま、お世話になりました!
初日は天気もよく、絶景を眺めながら稜線歩き、グルメな宴会、そして激しい夜。大変なこともあったけど、やっぱり楽しかった。今回参加できなかった、ドMな皆様も次回は一緒に歩きましょう!

たくさんの収穫がありましたので、これからの山行に繋げていきたいと思います。


アウトドア用グラスケースSOSO-G(ソソグ)

グラスを持ち歩く為に開発した無駄な遊び道具。グラスケースSOSO-Gがあれば、アウトドアでも美味しいグラスビールが飲めます。


12 件のコメント

  • こんばんは

    蒸篭にはビックリしましたよー
    まさかあのザックから出てくるとは!
    蒸し料理って山では確かにいいかもしれませんね
    次回も期待しちゃいます^^

    あの風には参りました
    無事に朝を迎えられてよかったー

    また次回企画も楽しみにしてますね〜

  • 救世主2 MITSUさん

    夜は大変お世話になりました(笑)
    個人的には、もう少しビビィを信頼してもよかったかな・・・と。
    あとビビィ寝の経験不足でしたね(^^;;

    それにしても、あの風はなかなか味わえないものでした
    みなさんの幕が大きな故障もなくて良かったです^^

    蒸籠、ありですよね〜
    水さえあれば、沸かすだけなので是非やってみてください。
    王子の餃子を蒸し餃子で食べてみたいなぁw

    次の企画、考えますね〜。秋頃かな
    お楽しみに〜

  • 出ましたね蒸篭!鳳凰で小耳にはさんだのでくると思ってました^^
    山とは思えぬアイデア、さすがです♪

    夜中はさんざん(とほほ)でしたね~
    稜線でのテン泊の恐ろしさ、とても勉強になりました。

    次の企画には参加できるといいな~
    でも、どMではないのでほどほどが...いや、ゆるいので充分です^^

  • ん~ これぞグルトレだな。
    ホルモン、白カビサラミに、蒸したて焼売ですと!
    もう余裕すら感じさせるレパートリー・・・。
    (おおっ、グルトレ・初回メンバーそろってるしww)

    そして、強風・稜線・ビビイ→撤退って。。

    強風は嫌だけど、ほんと行きたかったなあ。
    次回のグルトレこそ・・・・

  • しっかり見せ場を作るとは、さすがトホホ神。w
    強風にもめげず、今後もu10さんらしさを貫いて欲しいと願います。
    また行きましょう!

  • おはようございます。

    せいろ使った蒸し料理、意外と簡単なんですね。
    キャンプでやってみようかな。
    蒸し立ての焼売なんてうまくてたまらんでしょうね(^^)

    2000m級の稜線上でビビィ寝に挑戦するとは
    流石というかなんというか。
    でも次への挑戦意欲をかき立てられてるところも流石ですw

  • 忠太さん

    蒸籠デビューっす
    軽くて油使わないので、アリでした〜
    ただ、ザックに余裕のあるソロ時限定かな^^;;

    夜中の風は凄かったです。。
    未経験のまま息子と行かなくて良かったと思っています。。
    何事も経験ですね。

    次の企画は秋でしょうか。
    ロングハイクしたいですね〜

  • mokaさん

    グルメなトレッキングの教えに従い、がんばりました^^
    mokaさんいたら、天城縦走メンバーでしたよー
    白カビサラミ、うまかったです。塩分最高(笑)

    撤退・・・とほほ(子分)ですw

    次回は皆さんで歩けるといいですね〜

  • MOMOパパさん

    トホホ子分です!神は…あの日一緒にいたと思うんですが、出会いませんでしたw

    これからも自分のスタイルを貫けるように、知識・経験を重ねていきたいと思います。
    またいきましょう〜!

  • Ameさん

    鍋に水張って、蒸籠載せるだけですからね〜
    蒸籠なくても代用できますし、キャンプでもお手軽料理としてアリだと思いますよ。
    蒸し野菜なんて、女性も喜ぶのではないかと(^^

    2500mの稜線、凄かったです。
    準備万端、ある程度の強風も想定して風に強いビビィにしたんですが、雨が想定外でしたw
    風だけなら、ビビィで朝まで過ごせたかなーと思うんですけどね。。
    ビビィ寝の経験値をアップして、リベンジしたいと思ってますww

  • こんにちは。蒸籠良いアイディアですねぇ。今度真似させてもらいます。
    とはいえ、まだまだテン泊も、グルメな山行も出来るレベルじゃないので・・・。
    皆さんのブログを読んで満足しておきます。

    この記事を読んで、あー強風は大変だろうなぁ・・・・とホント他人事だったんですが、
    例の茶臼岳で似たような思いをすることになるとは・・・w

  • tamago kikakuさん

    蒸籠、アリでした〜
    キャンプでも出番が増えそうです(^^

    強風・・・この日の夜はなんとか立っていられるくらい。
    耐風姿勢をするほどではなかったので20mはなかったと思います。。
    みんなで、15mくらいかな?なんて。。
    茶臼も強風で有名ですよねw

    お互い、無事で良かったですね(笑)

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    u10
    1976年生。30半ばまで山とは無縁の人間が、子供と一緒に山歩きできたら子育てにも良さそうだし、楽しいだろうなぁという単純な考えで始め、そのまま山にどっぷりとハマってしまう。趣味で始めたミシンも小さいながらもブランドとして立ち上がり、我が家の子供達はパパが作った道具を身に着けてアウトドア活動に励む日々。そんな40代パパが、子供達(三兄弟)と一緒に山で遊んだり、キャンプをしたりと、外遊びの記憶をブログに綴っていきます。