鳳凰三山縦走〜子供とテント泊登山(前編)

山遊び

2015.5.23〜5.24、ソウタと南アルプスの鳳凰三山を縦走してきました。とてもハードなコース…。※後編レポはこちら

鳳凰三山縦走ルート

鳳凰山(ほうおうざん)は山梨県の南アルプス北東部にある3つの山の総称である。後述の通り、鳳凰山とはどの山を指すのか歴史的には諸説あったため、地蔵岳(2,764m)・観音岳(2,840m)・薬師岳(2,780m)の3山の総称として特に鳳凰三山とも呼ばれる。南アルプス国立公園内にあり、日本百名山、新日本百名山、新・花の百名山および山梨百名山に選定されている。(wikipediaより引用)

ソウタが鳳凰三山全てを制覇できる一番可能性の高いルートはどれか?悩みました。多くの登山者が歩かれているルートは、夜叉神〜南御室小屋〜鳳凰三山〜南御室小屋〜夜叉神でしょう。我が家も当初このルートで挑戦するつもりでいましたが、地蔵岳まで行って、そこからの戻り返しで間違いなく心が折れそうな予感がしたので却下wそうなると確率が高いのは、one-wayで歩けるルート。縦走ですね。

上の地図で、プランAは下(夜叉神の森)から上(御座石鉱泉)へ、プランBは上(御座石)から下(夜叉神)へ。両者を比較すると、徐々に標高を上げて登れるプランAが少しだけ楽なので、こちらに決定。

ルートは決まったんですが、日曜の雨予報により当初予定していたタイムスケジュールではなく、天気の良い土曜日に三山全てを制覇しちゃうプランA´(つまりは鳳凰小屋まで一気に) を発動することになりました(笑)この条件で縦走するには、下山口から登山口に戻るにはどうしても「車」が必要になりますね。前置きが長くなりましたが、今回のハイクに巻き込まれた方々はこちらです(笑)ご協力ありがとうございます!!

忠太さん(父子)
mokaさん(ソロ)

まずは南御室小屋へ

CTから逆算すると、4時にはスタートしたいところ。2時に御座石鉱泉待ち合わせとなりましたw。この時点で大人は誰一人眠れない。徹夜ハイク決定です。ツライ…。準備を済ませ、自宅を出発。2時前に御座石鉱泉の市営駐車場(無料)に到着。ここに車をデポして、ヴァナゴンに乗り換えて今回の登山口である夜叉神の森を目指します。

夜叉神の森駐車場

4時、夜叉神の森駐車場に到着。準備をして、ロングトレイルへ出発です。

夜叉神峠登山口

4:25、いくぞ鳳凰三山!

この日、絶好調だったのはソウタ。元気に歩き始めていました。

夜叉神峠から白峰三山

1時間ほど歩いて夜叉神峠に到着。白根三山もはっきりと見えます。稜線に出てからも期待できそうですね。

ここから次の杖立峠までCTで2時間…。樹林帯をダラダラと歩くので飽きないように。木や花などを観察しながら歩けたので良かったね。

雲海のような景色。疲れていた自分は、これを見て少し元気が出ました。

富士山からもエネルギーをいただきました。僕は調子が悪くて、息を切らしながら歩いてました。寝不足による軽い車酔いもあり、ソウタより自分の心配をしないとヤバいな。。とw

杖立峠に到着。ここまで3時間。順調に歩いてきたね。

疲れてるわけじゃないよ。木のハンモックなんだってさ

北岳が近づいてきてる

火事場跡。まだまだ先は長い…

ソウタは本当に遊ぶのが得意というか、何もなくても、集めたり・探したりして楽しんでる。枯れ木を集めて焚き火の準備だってさ。もちろんここではできないけど、キャンプ場だったら焚き火したかったね。

ソウタが右手に持っているのは、枯れ木の中から見つけた小さいピッケルみたいな、斧みたいな木。自分の道具にして、自宅まで持ち帰りました(笑)

苺平に到着。ここから南御室小屋まであと少し。残雪も出てきた

チェーンスパイクを持ってきたけど、出番なし。なくても普通に歩けます。

出発から5時間弱。ついに南御室小屋に到着。ふぅ、遠かった。

正真正銘、南アルプスの天然水をいただきます。う・ま・い!

南御室小屋のテント場は既に数張り。いつか泊まってみたいけど、今日は先へ進みます。

小屋到着は10時。早いけどランチにしましょう。おにぎり、カップラーメン、行動食のお菓子などを食べてエネルギーチャージ!ここから、まだ6時間くらい歩くからね〜(笑)

三山を制覇せよ

小屋から鳳凰三山の一座目、薬師岳を目指します。ここから残雪がチラホラ。チェーンスパイクなしで問題なく歩けました。

前回の金峰山瑞牆山では青色でおソロだったけど、この日は緑色でおソロ。兄弟みたいだね。

金峰山・瑞牆山〜子供とテント泊登山(後編)

金峰山・瑞牆山〜子供とテント泊登山(前編)

高度を上げてきたので、視界も開けてきました。白根三山、縦走したいなぁ…

砂払岳に出るとテンションも上がり、ここからようやく楽しくなってきた感じ(笑)南アルプス、北岳をバックにパチリ。

日本No.2、北岳ど〜ん!来月行けるかな。。※行きました→前編(北岳)後編(間ノ岳)

日本第2位の北岳と第3位の間ノ岳へ挑む〜子供とテント泊登山(後編)

日本第2位の北岳と第3位の間ノ岳へ挑む〜子供とテント泊登山(前編)

白砂の急坂を登り薬師岳小屋を目指します。

岩歩き、けっこう好きです

ここまで文句一つ言わず、よく歩いてる。関心するよw

薬師岳小屋で小休止をして、薬師岳を目指します。小屋上から残雪あり。慎重に登りましょう。

あともう少し。山頂標識が見えてきたよ

一座目、薬師岳(2,780m)登頂です!!2週間前に誕生日を迎えたソウタ。6歳になって初めて登った山は薬師岳になりました。

薬師岳まで来れたら今回のハイクは成功するだろうと思っていたので、パパは素直に嬉しい。

ソウタもすごい綺麗な景色だね〜と言ってました。そりゃ、はしゃいじゃうよね。ここがテンションMAX!だったと思いますw

次の観音岳を目指しましょう。近いようで遠い。

アップダウンは少なめで、歩きやすい

気持ちの良い稜線歩き。

歩いてきた稜線とその奥に富士山。

観音岳手前で、マサさん・まんもさんに遭遇。また山でお会いしましょう。ソウタは、少し疲れが見えてきたけどマイペースで一歩ずつ進みます。もう少しだ。

二座目、観音岳(2,840m)登頂です!ここは鳳凰三山で一番高い場所。だけど、テンション低目でしたw

ソウタはさすがに疲れている様子。眠いようなので、軽く横になって休みました。頭は痛くないと言ってるし、あくびも出ていないので高山病ではなく、単に睡眠不足・疲労によるものだと思います。少し体力回復できたかな。

遥か遠くにオベリスク。観音岳〜地蔵岳の間が大変と聞いていたので、最後の力を振り絞って先へ進みます。かなりのアップダウンが…(汗

何度も目を奪われた北岳。あの稜線に立ちたい…。※行きました→前編(北岳)後編(間ノ岳)

日本第2位の北岳と第3位の間ノ岳へ挑む〜子供とテント泊登山(後編)

日本第2位の北岳と第3位の間ノ岳へ挑む〜子供とテント泊登山(前編)

観音岳から地蔵岳まで、おりてのぼって。アップダウンがキツイ。地蔵岳に向かう途中、instagramでフォローさせていただいてるlukeさんにお会いしました。ルナサンダルでトレラン。もちろん日帰りです。レベル高すぎてビビりましたw

登りで体力を奪われる…

が、がんばれ!

観音岳〜地蔵岳、疲労のピークで一番辛かったセクション。でも、あと30分もしないで最後の地蔵岳。頑張れとしか言えないし、頑張るしかない。

おぉ、オベリスクが近い!

お地蔵さんたちもいる!

ということは・・・、三座目、地蔵岳(2,764m)登頂です!凄いぞソウタ!よく頑張ったね!鳳凰三山、無事に制覇しました〜!!

三山制覇のポーズでパパと記念撮影。今回も達成できると信じてたけど、実際にここまで到着すると、やっぱり感動しますね。達成感も疲労もMAX!!(笑)疲れたけど嬉しい〜!

みんなで達成の記念撮影!たくさん歩きましたねぇw

オベリスク….この圧倒的な存在感。今回は疲労のため登りませんでしたがいずれw

地蔵岳からの眺め。見納めです。さあ、テン場のある鳳凰小屋へ降りましょう。

後編につづく

鳳凰三山縦走〜子供とテント泊登山(後編)